10、青年期①
あんなこんややっていたら俺は15歳となる日を向かえた………
今日、俺は魔力解放する。
という訳でさっそく魔力だまりに来ている。
魔力の解放自体は、お母さんがやってくれる。
アイラも一緒にいる。
さて準備が出来たようだ……
これで、他の人と同じくらいの魔力を得られるらしい……
ちなみにアイラの魔力袋と俺の魔力袋の数は見た感じ少し俺のが多いぐらいかなって感じで量的には一般人と同じぐらいだ。
「さて、リュート準備はいいね?」
「うん」
俺はお母さんが描いた魔方陣の中に入った……
「始めるよ……アイラ、私達は直ぐに魔力だまりから出るわよ……」
お母さんが言うには、魔力を吸い込む時に良くある衝撃波的なものができるらしい……
「リュート、この魔力水を足らせばいけるからね……それじゃ!私の息子なんだ、頑張ってね!」
「うん」
そう言って来た道をお母さんとアイラは戻っていった。
…………さて、やろうかな。
お母さんの予想だと、魔力袋が一般人と同じなためある程度吸収できるらしい……
まっやってみないと分かんないよなぁ……
………………
…………
……
大体ここまで来るのに10分かかったぐらいだし、そろそろ大丈夫かな?
ちょっと怖いけど、お母さんを信じてやってみますか……
コルクでギッチリとしまっているフラスコを下に叩きつけて割ればいいんだっけ?
では……いきますか!
俺は腕を大きく振りかぶってフラスコを投げたー!
そのフラスコは魔方陣にシュゥゥゥゥウト!!
フラスコが割れ、中に入っている液体が、魔方陣に触れたとき魔方陣が輝きだした。
その様子を見ながら待っているとこの魔方陣が回りから吸収しているのを表すかのように風が集まり始めた……
そう思っているといきなりの激痛が俺を走る
どんどんなにか得たいの知れないものが体の中に入り込むような感覚…………
痛くもあり、しかし、満足感もあるような…………
俺ってMっ気があるのかな?
…………今はまだ、こんなことを思っている余裕があった。
しかし、それからが大変だった……
痛みがまし、それにつれて時間の感覚が麻痺をしてくる…
また、強烈な渇き………水ではない……なにかもっと別なものを求めるような………
それに呼応するかのように得たいの知れないなにか……まぁ、魔力だろうがそれが俺のなかに入ってくる感覚がある………。
…………意識が………どんどんかすれていく………………
……………………………………
………………………
……………
気がつくとそこはあの龍穴を管理しているラオがいたところだった………
ラオはなにか、悲しそうな顔で俺を見ている………
……………俺、死んじゃったのか?
……………………
「んなわけあるかゴラァ!!」
えぇ!?なんで!?怒っていらっしゃる!?
「まったく、私の仕事を増やしやがって………」
………………
………
……………なんか………すまん。
「いや、お前はいい、悪いのはあのクソ神どもだ!」
ラオの怒りに染まったおおきな声が部屋にこだました……
いいんかい!
………で?なんでここに俺がいるの?
「あぁ?」
ギロリとこちらをにらんだ………
……………可愛い幼女がにらんでも可愛いだけなんだが。
「こっ……こいつ前にも幼女って言うなって言っただろ!…………まぁ、可愛いってのはありがと……」
ん?最後が聞き取れなかったなぁ……
ん?ん?もっかい言ってみ?
「お前絶対聞こえてたよな?調子に乗るなよ?」
…………すいませんでした。
「よろしい……で、ここにいる理由なんだが……まぁ、起きて話そうか…」
いや……この眠っていると丁度あなたをしたから覗けて、みえ……みえ……見えない………
だが、このままやっていればきっと!
無言で絶対にやばそうな金づちを取り出してきた………
「すいませんでしたぁぁぁぁ!!」
見事な土下座だぜ!
これなら許してくれるよな?
「はぁ…まぁいいよ……なんか疲れた………あっそう言えばここにいる理由よね?それはあなたに力の使い方を教えろってのことらしいからよ……」
なんでまた?
「あなたがあの巨大な魔力だまりをほとんど吸収しちゃったからよ!
あの量吸収するとか可笑しいでしょ!?だから魔力が前代未聞な数値だったからここに呼ばれたのよ……
あなたがもし魔力を暴走させると大陸ひとつあなたもろとも崩壊するから……」
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええ!!!!!
「だから、それを防ぐために壊れない空間のこの龍穴管理室で訓練させろって言われたのよ……」
「なっなるほどな……で?俺はなんでそんなに吸収できたんだ?」
「まぁ、まずはそこから説明しましょうか……理由は3つあるわ…1つめ、あたなたちが魔力袋って言っていたのがあるよね?それが普通の人よりもかなり大きかったのよ………
普通魔力を使うと回復の時に大きくなるんだけどあなたは魔力を含んだものを食べて、他の人よりもかなりのスピードで循環して、大きくなったわ………」
ふぅん………
「で2つめが運動ね。人は鍛えることで魔力袋がまたまた大きくなるのよ………てか、あなたのお母さん、すごいのね………ここまで息子に厳しくしながら優しくできるのはある意味才能ね……」
まぁ、俺のお母さんはすごいからな……
「で、3つめが魔力だまりが大きかったっていうことかな……魔力だまりは大きければ大きいほど魔力の密度が多くなっていくからね……魔力の密度が多いとそれだけ質がいい魔力が入ってきて中で膨張するのよ………まぁ、ざっと説明するとこれぐらいね……」
………絶対に今回出てきた話って今の人類では分かってないことな気がする。
「まぁねぇ、魔力自体なんかほとんど研究するものがないとか言いながら結構残ってたりするからね……」
なるほどねぇ………
「それこそ、あなたの前世の地球の科学と同じよ。科学では自然の一部しかみることはできないもの……そもそも魔力っていうものとか精霊とかっていうのを信じてないしね……それじゃ地球の一生がかかっても無理だろうね……」
なんだか、まぁ…そうですわ…
「それじゃそろそろ訓練を開始しようかな?んじゃ、これに着替えてきてね……」
そういって渡されたのは運動着だった………
なぜここに……
いや、ここは……
「覗かないでね?」
ネタに走る!
あっやばい、なんかバットを持ってきた…
「覗くか!」
バンッ!
飛んで飛んで飛んで
大体50mは飛んで
ゴシャァァ!!
ホームラン!
……………
………つらい……早く着替えよう……
……
「あっ来たわね?
それじゃ、訓練の説明に移るわ……」
なにをやるのかなぁ……良くある定番ので魔力球みたいなのを作ってそれを空中で安定させるみたいなのかな?
それとも、精神を鍛えるとかで滝行とか?
まさか、あり得ない方向で、亀甲縛りで空中に……
「やるか!さっきからうるさいわ!さまっとけ!」
アイアイサー!
……こわい。
学ばない男、リュートであった……………。
「あなたにやってもらうのはこれよ!」
そういって取り出したのはなんと!
…………ゲーム機だった。なおp○p……………………なんで?
「あっ間違えた。ちょっとさっきまでG○D E○TER2やってたから……」
間違えたんかぁーい……
ちょっとやってみたかった………。
「こっちよこっち、これよ!」
そういってまた懐から取り出したのは……
ネコだった………
って!?えっ!?ネコ!?
「まじで?てかえ?やるって?もしかして殺るなの?それともヤるの?なんなの、それなら拒否るぞ!?俺はノーマルだ!」
「違うわ!」
そして、また、バットが飛んでくる…
ゴフゥ……
…………痛い…………この調子でいけるんかな……
「ニャー」