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白銀の歌姫による異世界EXAUDI  作者: Chernyy kot
‡Overture‡
5/44

†ひとつめの願い†

今回はルーナのお願いについてのお話です。

誤字脱字あったらごめんなさいorz

 「………んっ?あれ?僕何して…?」

気がついたら僕は真っ白な空間にいた。

周りには何もない、ただ白い世界だけがある。

「……?服が変わってる?」

僕の服装は白いワンピースに変わっていた。

ワンピースは何故か異様に短くて、青白い太腿が晒されている…。

は、恥ずかしい……。

それに…確かに僕は死んだはずだ。

……どうして死んだんだっけ?

「えっ?どうして僕意識あるの?

服も変わってるし…ってかここ何処?

僕は死んじゃったよね??アレ??夢??」

それから、どうして僕は…泣いているのだろう?

『夢じゃないよ?君は殺されちゃったんだよ?』

と突然不思議で綺麗な声が聞こえた。

驚いて振り向くと、そこには白を纏った僕と同い年くらいの少年がいた。

「君は誰?」

と僕は驚きながら問う。

『私は神だよ。君の願いを叶えてあげる。

その代わり私の願いも叶えるのなら…。』

「…神?僕は…殺された?どうして…?」

『君は……、親友に妬まれて恨まれて殺されてしまったんだよ?』

「親友……?鋼欣……、鈴音……、あっ………!!」

思い出した…。僕は鈴音に喉を裂かれて…顔を溶かされて…殺されたんだ……。

「──────っ!!!」

思い出した瞬間、僕は膝から崩れ落ちて恐怖と絶望と混乱で埋め尽くされた。

僕の目からは、どんなに堪えようとしても涙が溢れ出す。

「うっ………あぁっ……!!」

どうして!?あんなことになったの!?どうして!?

僕は鈴音のことをあんなことになるまで分かってあげられなかったの!?どうして!?

僕は必死に考える。

答えなんてあるはずも無いのに…。

たとえ、答えがあったとしてももう何もかも終わってしまったのに…。

『大丈夫、落ち着いて?大丈夫だから…。』

綺麗な声と一緒に暖かい温もりが僕を包んだ。

「……………あっ」

僕は神と名乗る少年に抱き締められていた。

とてもいい匂いがして、凄く暖かくて、どこか安心するような不思議な温もりがある。

『泣いていいんだよ?私がそばにいてあげるから、ね?泣きたいのなら泣いて?

気持ちを無理矢理押し込んだら壊れちゃうから…、吐き出して?全部受け止めてあげるから…、

安心して、ね?』

そう言って、少年は優しく僕の頭を撫でてくれた。

「────っ!!うっ…うわあぁぁぁぁぁっ……!!」

僕は泣いた。ただ、ひたすら泣き続けている。

悲しくて哀しくて怖くて不安で辛くて泣き続けた。

 

♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬♪♬


 「うっ……、ひっく……っ……。」

『落ち着いた?もう、大丈夫?』

「うっ…はい、大丈夫…です。

ありがとう、ございます……。」

どれくらい泣き続けたのだろう?

とても長いようで短かったような気がする…。

でも、今はとてもすっきりして落ち着いていた。

『なら、お話しても大丈夫だね?』

不思議な少年は、しゃがみ込んで僕の頭を優しく撫で続けている。

「はいっ…!」

僕はもう大丈夫と笑顔で答えた。

『それじゃあ、まずは君の願いを叶える話からしようか?』

「僕の、願い……?」

『うん、最後に願ったでしょう?』

僕の、願い…。

確かに、僕は最後に願っている。

───僕から“歌”を奪わないでと。

好きな人に、鋼欣に、せめて好きだと想いを伝えたいと……。

「……叶えてくれるの?僕は、また歌えるの?

鋼欣に逢えるの…?本当に……?」

『そう、叶えてあげる。でも、その代わり私の願いも叶えてもらわなければならない。

それは、とても辛くなるかもしれない、逃げたくなるかもしれない。それでもいいのなら、君の願いを叶えてあげるよ?どうする?』

そんなの、考えるまでもない!!

「やるっ、やりますっ!!歌えるのなら!!

鋼欣に逢えるのなら!!僕は、何でもします!!!」

『そう、後悔はしないね?』

「はいっ!」

僕は迷わずに答えた。

『それならまず最初に……、君の想い人に逢わせてあげる。君を彼の夢の中に導こう。

でも、そんなに長くはもたないよ。

だから、後悔しないようにちゃんと想いと別れを伝えておいで…。』

そう言って少年は、僕の額に手を翳す。

そして、僕の意識は何処かへと導かれていった…。

ルーナ「泣くの疲れた…。寝てもいいよね?」

神「え~ダメだよ!せっかく私の出番がついにやっ  てきたのに~」

ルーナ「あんなに泣くの結構疲れるんだよ…?

   (それに…誰かの…胸の中でなんて…はっ!!    僕には鋼欣がいるのにっ!!はうぅ~/////)」

神「ん~?そんなに私の胸の中気持ち良かったの

 かな?w」(ニヤニヤ

ルーナ「ふぇっ!?僕、口に出してた!?」

神「だってぇ~私、神だし?

  口に出さなくても分かるんだよ!」(テヘッ☆

ルーナ「べ、別にっそんなことないよ!?僕は鋼欣が   す、好きなんだもんっ////」(涙目

神「へぇ~?ラブラブだねー。いいねー。

  人間の恋は面白いw」(ニヤニヤ

ルーナ「人の恋で遊ばないでぇ!!」

神「よしっ!先に私が彼の夢に行ってお話してこよっ  かな☆」(ニヤニヤ

ルーナ「ふぇっ!?駄目なんだからね!?」(ガンッ←教    科書の角

ルーナ「あれ?何か出た??」

神「うっ…私は、神なのにっ…酷い!痛い!

  …ってか、何でそんな物が出てきて…?

  あぁ…もう、駄目みたいだ……。」(ガクッ

ルーナ「えっと……??おやすみなさい」(テヘッ★

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