seven.
「出来た!今度は双子だ。お前たちの名前はカインとアワンだ」
カインは男、アワンは女
「おはようございます、マスター。カインの起動が完了しました
現在、異常個所、不具合ありません」
「おはようございます、マスター。アワンの起動が完了しました
現在、異常個所、不具合ありません」
よしよし、順調だ
カインとアワンを作った時点で私はもう55を超えていた
設計図の改良などをしなければ
60までに10体を作成してる予定だったのに……
計算では8体作れば制圧できるはず、念には念をいれて10体まで作る予定にした
なのにまだ4体目
最低でも8体を5年で作らなければならない
もう時間がない
どうか上手くいってくれ!
心から祈りながら麓の村に送りだした
太陽が落ち始めた
もう少しすればあたりも暗くなってくるだろう
2人は上手く行ったのだろうか
「ただいま戻りました、マスター」
「ただいま戻りました、マスター」
「おかえり、どうだった」
そう言いながら振り返ると服の所々に血のあとがある
成功だ!この型を量産すればいい!
そう小踊りをしていると、アワンから一通の手紙を差し出された
宛名はこうだ「カイン君とアワンちゃんの保護者様へ」