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four.

宛名にはこう書かれている「イヴちゃんの保護者様へ」


……?

おかしい、おかしい、おかしいぞ

まず誰からの手紙なのだ

とにかくそのまま内容へと目を向ける


「イヴちゃんの保護者様へ


今日はイヴちゃんのお陰でとても助かりました。

牛の乳搾りや畑の手伝い、お店の売り子さんや羊の毛を刈ったりと

本当によく働いてくれました。

お礼に搾りたての牛の乳や果物を渡したので食べてください


いきなり「食べ物をください」と言いに来た時はビックリしましたが

その分しっかりと働いてくれたので

宜しければまた私たちの村までおいでください。


村の年寄りたちも新しい孫ができたようでとても嬉しそうでした


ちょっと悪戯好きですが

とても可愛らしい子ですね


それでは

                      村の宿 女将より」


…………な、なんだこれは……


牛の乳搾り!?

店の売り子!?!?

いやいやいや、ちょっと悪戯好き??


「イ、イヴ!!!」


「はい、マスター」

手紙から目を離すと目の前にイヴが待機していた


「今日は何をしていた?」

喉から声を絞り出し疑問を投げかけると


「はい、今日は食べ物をもらウために牛の乳搾りや

八百屋の売り子、羊の毛を刈ったリしていました」


「このちょっと悪戯好きの、悪戯はなんだ?

牛を頭から一刀両断したのか?

それとも羊を串刺しにでもしたのか?」


「いいえ、マスター。

牧場の牛を外に出してみたり

羊の飼った毛を動かしてお化けのようニしたり

八百屋の売れ筋商品をちょっと隠シてみたりしました」


「は、はあ……」


どういうことなのだ?

確かに牛を外に出して暴れでもしたら恐ろしい

お化けだって一応恐怖の対象だ

商品を隠すのも……いや意味がわからん


「わ、私はお前を残虐非道の設定をした……よな?」

おそるおそるイヴに問う


「はい、現在の設定が残虐非道モードにさレております

その上デの行動になってます」


今日の行動じゃ、残虐非道じゃなくてちょっと悪戯好きないい子じゃないか……


これはいよいよ設計図を見直さなければいけない……

はああ……完成したにはしたけれども、これは失敗だ

失敗なんだ……


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