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two.
「やっとだ!やっと完成した!人型兵器第一号、お前の名前はイヴだ
さあさあ、目を開けておくれ」
私は10年以上もの間、残虐非道で感情のないアンドロイドを作り続けていた
全ては力の為に、全てはこの世の為に、全ては私の為に
「おはようございます、マスター。イヴの起動が完了しましタ
現在、異常個所、不具合ありません」
ああ、長かった
これを後何体作ろうか
イヴだけでも先に山を下ろそうか
いや、一体だけでは壊されてしまうかもしれない
でも、性能も知りたい
ああ、そうだ麓の村を襲わせよう
ちょうど食物が無くなってきたところだ
イヴの容姿は10歳前後の可愛らしい女の姿にした
油断もするだろうし、小回りも利く
それに、材料が大人の2/3ですむ
背中には収納付きの羽も付けた
山から降りてくれば、居場所が分かってしまうかもしれない
ならば真上から降りればいい
すぐにイヴに指示を出すと
「わかりましタ」
そう一言いったあと、背中から真っ白の羽を出して上空へと飛んで行った
「真っ白……?私の設計では真っ黒のはずなのだが……」
どこかに設定ミスがあったのかもしれない
見直さなければいけない