表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/18

eighteen.

エデンの完成――


男は自分のベッドの上で安らかに眠り続けていた

あれほど苦しい思いをしても、失敗だと言っても決して皆を罵ることはしなかった

大事な子供たちなのだ


最後の兵器が完成したとき、これこそ最高傑作だ、と思った

現に彼女の力は想像もつかない程強大なものである


強大な力は人々に恐れられる

けれども、彼女はそれを必要としなかった


ただただ男の願いを聞くために動いた

最高品質で作られた彼女には

ほぼ諦めかけた男の心よりも今後のイヴたちのことを思う男の心で動かされていた


だから、イヴたちが男の部屋の前で泣くと

まだ幸せに出来ていないと彼女も泣く

イヴたちが笑えば少しは幸せに出来たかもしれないと彼女も笑う


それは彼女の気持ちでもあり、男の気持ちでもあるのだ



つまり、男が失敗した理由は――







ただただ全てに愛されていただけなのだ


世界に愛されたからこそ、男には知恵が授かり

世界に愛された男が作るからこそ、あの子供たちが出来上がった



そして、世界に愛された男が作った子供を

男がまた愛したからこそ――



――世界の平和は守られたのだ





sixteen.で最後の文章を変更しました。

書いてみると、それほど偶然が重なって出来た奇跡の兵器とは言い難い気がしたので……。


以上で「世界征服失敗談」を終了と致します。

番外編で「世界征服成功談」を載せる……かも?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ