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童話DOOR  作者: 長門葵
1章~赤ずきん編~
13/16

誰だって話し合えば分かるんだ!!

俺はとにかく全力で走った。

目指すは放送室。

この曲がり角を左に……そして、まっすぐ、三番目の教室!!


「だぁぁぁあぁあ!」


俺がおもいっきりドアを開けるとそこには無駄に鎧で武装した二本脚でたつ狼が。


「ふはは!!ここで会ったがひゃ…」


「うるせぇぇぇえぇぇえっ!!」


「ゴルバチョフ!!」


とりあえず、全力で殴った。


なんか改造人間をぱくったような下っ端たちがあわてている。ま、自分たちのボスがいきなり殴られたのだから無理もない。


「て、てめぇ。せっかくのセリフを言い終わる前に何すんだ!!少しはまてえよ!!しかも、待ち合わせ屋上っていったじゃん!」


「知るかっ!」


「なっ…」


「このガキに用があるならこのガキに言え!!他人に迷惑をかけんじゃねぇ!!こんな大の大人たちが恥ずかしくねぇのか!!」


ふぅー。

言ってやったぜ。すっきりした。


ん?

し自称、赤ずきんさんがプルプルと震えているぞ。

あ、俺の言葉にきっと感動したんだな。うんうん。


「ばっっっっっっかじゃないの!!」


あっれ~?

顔を真っ赤にして怒られてるぞ?


「な、なんだよ」


「どこの世界に、絵本の悪役に常識をとう馬鹿がいるのよ!!みなさい。あいつらも怒りで震えてるじゃない」


マジだ。

なんかプルプルしてるよ。そこらのマッサージ機よりプルプルしてるよ。

絶対、激おこだよ。

激おこぷんぷんだよ。


「か…」


「「か?」」


「感動したっ!」


『ヒー!!』


狼と手下たちが男泣きした。

大号泣だ。

都心に洪水が起きる予兆かっ!!ていきおいだぜ。


さすがにこれはこれで引くわ。


「俺らは生まれてこの方、悪役としてみられてきた。そりゃあ、ひでぇ扱いだったさ。俺らもそれらに触発される様に悪役をしてきた。そのせいで余計、回りは俺らを邪魔者扱いしていた。そんな俺らをにあんたは、あんってやつは…」


狼は膝を地面に着け、天を仰いだ。


「俺らを常人として扱ってくれるというのかぁぁあぁあ!」


そして、男総出で抱きついてきた。

やめれぇ。

男どもに抱きつかれても嬉しくねえんだよ!


「兄貴とよばしてくれぇ」


『アニキィ~』


よせ!!

てか、下っ端ども、ヒ~以外しゃべれたんだな!!そこに一番の驚きだよ。


それから数十分、狼と愉快な仲間たちは男泣きした。


やっと泣き止み、同時に解放された。


「よし。俺らは人に迷惑をかけない立派な悪役になるぞ!!」


『オー!!』


「なんなのよ。人間に改心させられる悪役って」


な、なんてやつらだ。

赤ずきんさんが精神ダメージで、伏せてやがる。


ま、知ったこっちゃないがな。


「よし。この人質も解放してやるぜ」


え?人質いたの?


「あ、兄貴ぃ~」


しかも、お前か連人!!


「よし。ここも壊しちまった建前だ。直してやるか。赤ずきん!!」


「な、何よ」


「一時間ぐらい待ってろ。この学校を直してからあの公園で決着をつけようぜ」


こんなガキに一時間待ってもらう悪役様ってどんなだよ。


「やるぞ野郎共!!」


『オー!!』


ま、いっか。



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