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拍手お礼 詰め合わせ

内容は


てかがりもの の本編その後


同じく本編その後 ノクス編


お礼*ユノ編*


お礼*ディアン編*


お礼*レオン編*


お礼*ノクス編*


お礼*まさかのミリス編*


となっております。




本編その後




「全くもう・・・ ノクス兄さんたら」

「・・・・・・」

がちゃがちゃと食器がいささか乱暴に扱われる音がする。



「本当にわけわかんないんだから」

「・・・・・・」

洗い物をしているユノの横で食器の水分をふき取るのがディアンの役目だ。

食器を割らないように慎重に慎重を重ねて布巾を動かしてはそっとテーブルの上に置く作業を淡々とこなしていく。


「いきなりきて いきなりレオンと取っ組みあって 連れてくなんて言っちゃって」

「・・・・・・」

ジャーと水を流して泡を下水管につながる穴に追い立てる。

そして今度は油汚れのしつこい食器に手を伸ばした。


「・・・怖くて・・・」

「・・・・・・」

汚れをこする動きが少し遅くなる。

ディアンはちらりとユノを見てまた自分の作業に集中した。


「だって・・・兄さんあんなに怖くないもの いつも明るくて笑わせてくれてたもの」

「・・・・・・」

泡と汚れを流してユノはディアンを手伝うことなくぼうっと流し台に手を置く。


「首都にいって兄さん変わっちゃったのかな・・・」

ぐすり、と鼻を鳴らす。ディアンは最後の食器をどうにか吹き終わると丁寧に布巾を畳む。


そしてそれをユノの顔に押し付けた。


「!!!?ちょ、何するのよディアン!!?汚い!」

「仕事はやった。後は頼む」

「え、後は頼むってねえ!」

「棚に片付けるぐらい一人で大丈夫だろう。 俺は首都に持ってく本を選別するから」


そうさっさと奥へ戻ってしまうディアンにユノは頬を膨らませた。

手には食器の水分とユノの涙で湿った布巾をぐしゃぐしゃにしながら。


「ディアンのばかぁー!」












本編その後 ノクス編



「あーもう!なんで俺が悪者みたいになってるんだくそっ」


ディアンはレオンを抱えたまま大きく毒づいた。夜の闇の中はしかし祭りにはしゃぐ人と灯りでいっぱいだ。

人一人抱えた身としては大変に邪魔で、宿に向かうまであちこちと人に当たりものに当たり、気分は散々だった。


しかしそれよりも妹に嫌な態度をとってしまったことがノクスの気分をより重くさせる。


妹にだけは怖い思いをさせたくなかったし、怯えられる原因に自分がなりたくなかった。



「お前のせいだもう・・・ なんでよりによってユノのそばにいたんだよ」

「・・・・・・」


抱えたレオンを奴当たりに揺すぶっても反応はない。

ここで起きられても困るが、反応がないならないで何となくさみしいものだ。



「結局連れてくことになっちゃったし。 おにーさんったら策士なんだからもう・・・」


本人がユノを指名しているのがから仕方ない。 それにディアンを首都に連れて来いという上からの命令もある。

命令には効かなくてはならない。 宮仕えの悲しい習性である。


「家族楽にするため王宮に入ったてのに就職間違えたかなぁ・・・

上司厳しいし、仕事は辛いし、妹に嫌われそうになるし」



齢19の若さながら自分の人生を振り返り、遠い目をするノクスであった。 














お礼*ユノ編*



「ユノサン、お礼デスッテー」


「え?私? なんで?」


「拍手ですよ拍手。 ここまで押しでくれる奇特な方がいらっしゃるヨウデ」


「嘘!あ、ありがとう!まさかここまでぱちぱちしてくれる人がいるなんて思わなったからちょっと油断してたわ・・・」


「油断は禁物デスヨ? 大安売りのときなんて休んでる暇なんてないんですカラネ!」


「本当ね・・・というかレオン順当に主婦じみてきたわね?」


「ユノさんに言われたくないデスヨー それよりお礼デス!さりげなくお皿洗わないでクダサイ!」


「そ・・・そう? えーとここまでぱちぱちありがとうございます!メッセージを頂けたらより嬉しいです!ずっといつもの話書いてるけどこのままでいいの?いやまあフードさんとか気になるけど・・・」


「フードさんって誰デスカ?いましたっけそんな人」


「あ!ううんなんでもない!ほらお皿洗い変わりにお願い!ね?」


「いやもともと俺の仕事だったんで良いんですケド・・・ねえユノさん何か隠してマセン?」


「なんでもないってば!」


「ユノサーン?」


「ああもうレオンしつこい! ぱちぱちありがとうでしたぁ!」












お礼*ディアン編*


「拍手・・・?」


「うん、だからお礼をね?」


「お礼といわれても俺には関係ないことだ」


「いいから! ほらありがとうぐらい言いなさいよ!」


「・・・有難うという言葉はもともと有難し、つまり有ることが難しいほどに珍しいものという意味から来ていてそれを贈るという行為に対しての言葉に時代とともに移り変わっていったのだ。この場合作者に対し拍手を贈るという珍しい心に対しての言葉。感謝と置き換わってもおかしくはない」


「で?一言で言うと?」


「・・・ありがとう、感謝する」


「はい良くできましたー ぱちぱちありがとうございました!」











お礼*レオン編*


「拍手デスカ?」


「うん!お礼の言葉を一言どうぞ!!」


「エエ、急に言わレテモ・・・。 エート、長々しく詰まらない小話を読んで更にこの拍手ありがとうございマス。

俺たちの日常なんか見ても面白くないデショウ二。もっと面白い日常を送れてたら読んでて楽しいんデショウガ・・・。

基本的に食べて議論して本を読んで料理作って買い物してですカラネ。せめてディアンさんが外に出られるようになれば少しは楽しくなると思うんデスヨ・・・ あと買い物も楽になりマスシ」


「レオン?途中から愚痴になってるよ?」


「アア、すみませんツイ・・・。 よろしければ作者に一言送ってやればとても喜ぶと思いマスヨ?」



「あ、いわれちゃった・・・ ぱちぱちありがとうございました!!」












お礼*ノクス編*


「やっと俺の出番が来たかぁ!!どれだけ俺のファン待たせるんだよってなぁユノ!」


「いやノクス兄さんのファンとか知らないよ・・・」


「なにをー?これでも仕事場じゃあ人気なんだぜ?調理場とかで毎日呼び出されて料理食ってくれってまで言われてんだぜ?俺超愛されてね?まあ毒見なんだけどな!」


「毒見って…! ノクス兄さん大丈夫?あたったりしてない?」


「ぴんぴんしてっから気にすんな!まあ俺が食ったのに毒入ってたってことあったけどな!ピリッとしたけど香辛料かと思ってたぜ」


「ノクス兄さん・・・」


「それよりやあやあ淑女の皆さんごきげんよう!俺のためにぱちぱち押してくれてありがとうな!キスでもしてやろうか?は?野郎?あとで俺の愛のこもったハグやるから貰っとけ!満を持して登場、ノクスだ!

妹に怯えられるわ、レオンには嫌われるわで大変だけどな!!」


「だって・・・ノクス兄さん怖かったんだもん・・・」


「そういうなってー 本編でもなんかシリアスな雰囲気っぽくなってるけど正直俺そういうの似合わなくね?自分で言うのもなんだけど」


「うん・・・ノクス兄さんはいっぱい笑うって感じがするわ」


「最後に笑うのは俺!みたいなな! 間違っちゃいねぇわ。 おっとメッセージもくれるとなお俺のテンションがあげあげになるぜ!覚悟しとけ!」


「あ、テンション高いって自覚あったんだ」


「じゃあまたな!ぱちぱちどうも!」













お礼*まさかのミリス編*



「・・・なぁ」


「うん?」


「なんで俺ここにいんの?本編にも一回ぐらいしか出てないんだけど。つーかあまり前に出たくないんだけど俺」


「作者のお気にいりだから・・・らしいわよ?」


「なにそれ」


「さあ? まあとりあえずお礼お願いね!」


「いやノープランにもほどがあるだろ・・・まあいいや。 えーと拍手ありがとうございます。だれこいつ?ってなってる人。気にすんな、ただのパン屋の息子だ。本編でのパンだけで2300ピレって高いと思うか?こいつの家たまに来てめちゃめちゃまとめ買いしてくからそんぐらいになるんだよ。あんときは長バケット5本に中バケット10個あと食パン丸ごと一個だっけか ・・・ああでもここ最近買う量減ってないか?」


「ええ・・・?気のせいよぉ」


「おい目が泳いでるぞ、ばればれなんだよお前の嘘」


「う、嘘じゃないもん!そんな目で見ないでよ!」


「だってお前嘘ついてるとろくなことになった試しがねぇもんよ・・・」


「そんなことないし!ていうかパン屋のミリスっていったら愛想がいいで評判で有名なのになんで私には全然なのよ・・・」


「お前に愛想売っても意味ないし。むしろ売りたくないし。金返せって感じだし」


「・・・みりすのばかー!!」



「あーからかいすぎたか・・・まあいいや えっと主役がどっか行きましたが今後とも宜しくお願いします。」






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