勇者の転職先はまさかの魔界のお店!?
俺は酷い男だ、幼馴染が怖くなり自分のパーティーから追い出して。
俺は勇者なのに魔王を倒すのを諦め、今からギルドに行き俺は冒険者さえも
辞めようとしている。
でもこれは仕方が無かった、アイツが笑いながら魔物を倒すのを見て俺は怖くなったんだ。
それにアイツが居なくちゃ俺の本当の力は発揮されない。
もう疲れたんだ、それに魔物同情し始めた時点でおかしかったんだ。
もう俺は冒険者何て辞めて残りの人生をゆっくり過ごそう、、、
「どうしたの?そんなに暗い顔して?
やっぱり冒険者は続けたほうがアンゲロスはいいの?
それとも将来への漠然とした不安かな?」
イェレが少しからかいながら落ち込んでる俺は励ましてくれる。
「確かに将来への漠然とした不安はありますが」
「その始まり方魔法学校の卒業式の言葉じゃん!!
あの時はレギオンも普通で毎日が楽しかったよね。」
「ああそうだな、俺がレギオンに訓練をつけて、、、」
「二人で訓練に成果を見てくる言って私の為にダンジョンに潜っていたとよね。
あの時はまだ楽しかったな~。」
イェレが空を見上げている、俺も空を見たが空は少し曇っている。
「昔の事は気にしても仕方ないだろ、イェレ。
早くこのギルドカードを返しに行こうぜ、それに新居に早く行って色々準備したいし。」
「確かにそうだね早くギルドに行こうか。」
俺達はレギオンを捨てたんだ、レギオンの事を考えるのはもうやめよう。
【ギルド】
ギルドに入るとギルド嬢のキャサリンが近寄ってきた。
「勇者パーティ、お二方は今日はどういうご用件でいらしたんですか?」
少しキャサリンは驚きながら話しかけてくる。
確かにいつもはレギオンも一緒に居たからな、レギオンが居ないのが珍しんだろう。
「今日俺とイェレは冒険者を辞める為にこのギルドに来た。」
「え?もう一度お願いします。」少し焦っているがまだキャサリンは冷静だ。
「俺とイェレは勇者パーティを解散したから、
その報告も兼ねてついでに冒険者を辞めに来たんだ!!」
少し大きな声で言ったせいかギルドの中にいる冒険者たちが一斉にこちらを振り返った。
キャサリンの顔には大量の脂汗が浮かび、顔の血色が見る見るうちに悪くなっている。
「ギルドマスタ~!!アンゲロスさんが錯乱してま~す!!」
「錯乱なんてしてない!!」
すると上からドタバタと大きな足音とともに綺麗な口ひげを生やした男性が降りて来た。
「どうしたんですか!?キャサリンさん!!
Sランクレベルのアンゲロス様が錯乱するほどの魔物がいるんですか!?」
「だから俺は錯乱していない!!」
「え、本当ですか?確かに顔色もいいですね?
どいう事ですかキャサリンさん!!」
キャサリンがギルドマスターの耳元で俺がさっき言った言葉を囁く。
「え!!勇者パーティを解体したからアンゲロス様とイェレ様が冒険者を辞める!!
そんなの一大事じゃないですか!?取り敢えず二人は別室まで来てください!!」
ギルドマスターの髭が下に下がりながら俺達を応接室まで案内してくれた。
「二人とも本当に辞めるんですか!?」
「ああ、そうだ。」
「ええ、そうよ。」俺とイェレは頷く。
「レギオン様をどうなったか聞かない方がいいですね。
前から噂になってましたからね、レギオンさんの噂、、、
それではこちらにの紙にハンコを押してください。」
そう言ってギルドマスターは契約書のような物を差し出してきた。
「俺達を引き留めたりはしないんだな。」
「ええ、もちろん。
途轍もなく悲しいですが私達ギルド職員はお客様の考えを尊重しますから。」
書類に目を通すとどうやらギルドに今まで冒険の成果の三割譲るという書類だ。
まぁどうせそこまで量は無いしギルドに譲ってもいいか。
今までこのギルドには世話になったしな。
俺とイェレは書類に血判を押した。
「それではギルドカードを返してください。」
俺達は懐に大事にしまっておいたギルドカードを差し出した。
「次は戦利品を持ち帰ってください、まず第一倉庫に行きましょうか。」
「ここに第一倉庫はあったのか?」
ギルドが保有していて空きがあるのは大体第二倉庫ばっかだから
第一倉庫は無い物だと思っていた。
「ええ、もちろん。
というか貴方達の戦利品で第一倉庫がいっぱいになっていただけですよ?」
俺達の戦利品とそんなにいっぱいあるのか?
第一倉庫に行ってみると、倉庫が膨張していて今にも破裂しそうだ。
倉庫の扉を開けると大量のダンジョンの宝や魔物肉などが出て来た。
「これ全部貰っていいのか?」
「大丈夫ですよ。
さっき三割は私達ギルドが受け取りましたし。
それにレギオンさんもついさっきギルドに来て荷物を受け取りましたし。」
レギオンもここに来たのか、、、
倉庫を見上げると中で凄い音が鳴っている。
取り敢えず全部インベントリにいれてお宝系は後で全部質屋に出すか。
「それではアンゲロス様、イェレ様。さようなら!!」
ギルドマスターは少し泣きながら俺達を外に送り出した。
「イェレ、取り敢えず質屋に行こうか。
早くしないとインベントリから物が溢れる、、、」
凄く気持ち悪い、今にインベントリが溢れそうだ。
「分かった早く行こう!!今移動バフかけるね。」
移動バフをかけてくれたおかげで凄く移動は楽になったが質屋までもつか?
【質屋】
「ほらアンゲロス急いで!!」イェレが俺の背中を叩く。
「そんなに急かさないでくれ、、、」
質屋の店主が引いてる横で俺は空中から宝を出していた。
にしても危なかった、もし質屋の巨大インベントリ場に来るのが遅れていたら
街中が魔物の肉や宝で埋め尽くされていただろう。
「アンゲロスさん、少し待ってください。
このインベントリはもう満杯になったので他の物を持ってくるので!!」
そういって質屋の店主は店の奥に消えた。
こんなところで急に止められたら、まずいって!!早くしてくれ~。
何とか質屋のインベントリに全てを入れることが出来た。
少しインベントリは楽になったがまだ少し気持ち悪い
魔物の肉などの消費を方法考えないとな、、、
「え~買取が終わりました。大体の買取金額が、、、一億分の金の延べ棒ですね。
これは銀行に振り込んで起きますね、またのお越しをお待ちしております。」
確か金延べ棒って金貨百枚分だったけ?
え、そうなると買取金額100億金貨って事!?
今度から会計は小切手でいいかな?
【新居】
「何とか着くことが出来たね、新居。」
「ああそうだな、イェレ。」目の前に綺麗な新居が立っている。
まさか質屋で大量の金を手に入れられたことを知られ
あの量のセールスマンが押しかけてくるとは。
そのせいであまり日用品を買えなかったし、、、
「そろそろご飯にしない、アンゲロス?」
「確かに、もうそんな時間か。」時計を見るともう八時だった。
「でもご飯何てどこで食べるんだ?」
リビングを見るとソファーもテーブルもない、あるのは壁にある時計だけだ。
「確かにそうね、何か戦利品で使えそうなものはないの?」
インベントリに入ってる食品以外の物を出すと、質素な木のテーブルが出て来た。
「これいいね、ちょうど二人分で使えそうな大きさだし、、、」
「だけど座る椅子がないな、どうする?
インベントリの中の物を全部出してみたけど椅子は無かったぞ?」
あるのは大体魔法具やガラクタだ、逆に何故こんなテーブルがあったんだろう?
「しょうがない、それじゃあ立ちながらご飯を食べよう!」
「そうしようか、テーブルがある分マシだからな。
でも俺達料理できるか?それに今ある食材は魔物の肉だけだぞ?」
魔物の肉とかは買えるのか?
すると何処からか物音が聞こえた。
「アンゲロス今何か言った?」
「いや、俺は何も言って無いけど、そっちのテーブルから聞こえなかったか?」
テーブルに近づこうとすると急にテーブルが動き出した。
「わ!?」
『ここどこだよ!?うん、お前もしかして勇者か?』
テーブルに口と目が現れた、見たところミミックか?
それに何で俺の名前を知ってるんだ!?
「何でミミックがここにいるんだ!?」
『俺はミミックじゃない!!あんな知性の欠片もない野蛮な奴らと一緒にするな!!』
何やらミミックもどきは叫んでいる。
「どうするイェレ取り敢えず倒す?」
「でも私達の言葉が分かるって事は魔族でしょ?
流石に二人じゃ魔族は倒せないよ?」
確かに俺とイェレの編成では俺にバフがかかる前に殺されてしまう。
それにコイツはただの魔物ではなく人語を理解する魔族だ。
レギオンがいたとしても倒すのは難しいだろう。
けれど、魔族に舐められてはいけないから少しだけ脅してみるか、、、
反撃されたとしてもイェレを守って逃げる事くらいは出来る。
「お前魔族だろ?何でお前がここにいるんだ?」
腰についてる剣を見せながら言う。
『俺はお前らのパーティーのレギオンっていう男に連れ去られたんだよ!!
お前らこそこんな地上で何やってるんだ?まだ魔王は死んでないよな?』
魔王の生命確認が出来る所を見ると相当な上位魔族か。
だがそれにしては、魔力が少ないな、、、
「俺達はそのレギオンと問題があってパーティーを解消したから冒険者を辞めたんだ。」
『へぇ~、勇者も大変だな。
それで少し頼みがあるんだけどいいか?』
「条件にもよるが何だ?」魔族が頼み?まぁ人間と友好的な魔族もいるらしいからな、、、
『俺このままだと死ぬんだよ、栄養不足でさ。
だからさお前のインベントリの中にあるであろう魔物の肉で作った料理をくれないか?』
魔族に栄養不足とかあるのか?
「もし俺が断ればどうするんだ?」はっきり言ってこの頼みを受けるメリットはない。
『もちろん、断られたらお前を殺して。魔物の肉を取るだけだが?
まさかお前が本気の力を出すのに数分かかるのを気づいてないと思ったか?』
早々に気付かれていたのか、、、
「魔物の肉を喰えて栄養が回復するなら、何で俺達に料理させるんだ?」
それで回復できるなら俺達に料理を作らせるメリットはないだろ?
『魔物の肉はな、料理しないと食べられないくらいまずいんだよ!!
だからお前らを殺しても俺は魔物の肉を喰わない!!
喰えば死ぬほど不味くて多分死ぬから!!』こいつ変な魔族だな、、、
「分かった、魔物の肉くらいの調理はするよ。
それでこちらからも一つ頼みがあるんだけどいいか?」
『何だ?お前たちは飯を作って貰った後は殺したりはしないぞ?
この後お前たちに何個か頼みがあるからな。』
この魔族まだ俺達に何か頼みがるのか!?
「いや、それもあるが。俺達は魔物の調理方法は知らないんだ。」
世界中を旅したが魔物の肉を使う店何て見たこと無いから魔物何て調理できるのか?
『下処理はあるが、普通に調理すれば食べれると思うが、、、
魔物は私達魔族が作った家畜だからな。
人間の方は調理しなくていいから好むもの多いが、私は違うんでね。』
魔物って豚とか牛とか似てる奴が多いなと思ったけどあれ家畜だったんだ、、、
「下理って、内臓は取っているぞ?」
ちゃんと内臓は取られていたはずだ、、
『それは当り前だ!!魔物の肉の下処理は肉についてる魔力を剥がすの大事なんだ!!
後ろの魔法使い魔力の剥がし方を説明してくれ!!』
「え~と魔力の外し方って魔道具を作るときの方法で良いんだよね?
確かナイフとかで素材の表面に切り込みを入れてそこに魔力を流し込んで
表面に薄い膜を張って自分の魔力を引っ張ると素材の魔力が剝がれるよ。」
俺は魔法学校でも直ぐに前衛職の訓練に行ったからな、知らなかった。
『よしそれで大丈夫だ!!魔力を剥がすのは魔法使いがやってくれ。』
インベントリから出したミノタウロスの肉の魔力をイェレに剥がしてもらった。
『ああ、後言い忘れたが調理する時は魔力を体中に纏わせてやってくれ。
他にも切る時の包丁や焼くときの炎などは魔力を纏わせてくれ。』
こういう色々と面倒な手順があるから魔物料理は発展しなかったのか、、、
「アンゲロス何を作るの?」
「そうだな、、、まず魔力の火を使うのなら外でやった方がいいな。
それに今は特に野菜とかはないから焼肉にしよう!!」
明日からは買い出しに行ったりして野菜などを買って来よう。
一応塩と胡椒、それに作り置いていたタレぐらいはあるからな、、、
【庭】
「けど七輪とか鉄板がないよ?」
ダンジョンだったらそこら辺の死体から盾を取って焼けたのに!!
『それなら私がその鉄板になろう、フライパンを大きくしたもので良いのだな?』
すると直ぐにさっきのテーブルの大きさ位のフライパンが現れた。
「それ自分も炎でダメージを受けるんじゃないか?」
『私は変身した物の特性を引き継げる、これは大部分が鉄だから
鉄が溶けるレベルの温度ではない限り痛くもかゆくもないわ!!
まぁ動けないから実戦では向かないんだけどね、、、』
フライパンをレンガなどで上に上げて、下に大量の薪をいれた。
『ファイヤーボール!!』イェレの手から火加減を抑えた炎が出る。
肉を順番に焼いていくと普通の肉と違って肉が動き出した
「うわ、何だこれ!?」
『魔物は生命力が高い生き物だからな、一応肉塊にしても生きているからな。
まぁ脳が無くなっているから動くことが出来ないから死んでるのと同じだな。
ほおっておけば魔力の炎だから直ぐに死ぬ。
だが自分に魔力を纏ってないと肉たちが決死の攻撃をするから気をつけな』
何それ怖いんですけど!!
「よし、そろそろ焼けてきたかな」香ばしい匂いが匂ってくる。
どうやらさっきの肉は部位的にはリブロースだったらしい。
皿をに焼いた肉を移した、テーブルが欲しいが、、、
「え~とお前は名前何て言うんだ?」まだミミックもどきの名前を聞いていなかったな。
『私の名前か?大体二つ名か種族名で呼ばれることが多いからな
確か人間の呼び方は砂漠の魔族だったかな
本当の名前はクデン・ベントバスだ、確か一応種族はグールだ。』
コイツ種族はグールだったのか、だから体を好きなように変えられるのか。
まぁ普通のはグールは人間の姿にしか変えられないはずなんだけどな、、、
「それじゃクデン、テーブルに姿を変えてくれないか?」
『ああ、お安い御用だ。』すると目の前にさっきの木のテーブルが出て来た。
「よしそれじゃあ、味付けに入ろうか。イェレ塩とタレ取って。」
まぁ焼肉だから塩とタレをかけるだけなんだけどね、、、
『何だそのタレという物は?』
「肉に味付けをするときとかに使う液体だよ。」
インベントリからタレを塗る用のはけを取り出した。
『それを塗ると上手くなるのか?』
「もちろん!!」
クデンから少し話を聞くと魔族には味付けをする場合は
塩や胡椒のみで味をつけていたらしい。
はけに魔力を纏わせながら肉にタレを塗ると
肉が月明かりに照らされて黄金色に輝いてきた。
「わぁ~凄い!!」
横でイェレが見ながら歓声を上げる。
最後に少し冷めてしまったのを治すために少しだけ炎を当てた。
「よし完成だ!!」黄金色に綺麗輝いた肉たちがクデンの上に並んでいる。
「いただきます!!」
「いただきます!!」
『いただ、きます?』
テーブルから手が生えてきて箸を掴んで肉を食べ始めた。
『凄いぞ!!アンゲロス!!この肉は今まで食べて来たもので一番うまい!!
特にこのタレという物がうまい!!
それに噛めば噛むほど中から肉汁と一緒にタレが溢れ出てくる!!』
確かに今回はやけに肉が旨い。
いつもなら少しは変に焼けてしまったりするのが今回は均一に焼けている。
魔力を使って調理したからだからか?
それにタレもいつもよりコクがあって、後味はスッキリしている。
『これは凄く旨いな。アンゲロス店を出す気はないか?』
俺はそこまで料理上手くないけどな、、、
「やってみなよ、アンゲロス。魔物の肉の消費道探してたんでしょ?」
「確かにそれはそうだけど、魔物の肉を食う物好き何ているか?」
流石に魔物の肉を使っている事を表記しないのまずだろ?
だけど魔物の肉だなんて書いたら普通の人はまず食べようとは思わない。
『何を言ってるんだアンゲロス?お前が店を開くのは魔界だぞ?
あっちでは魔物の肉が主食だ。』
「え、魔界!?」魔界何て人間が行って大丈夫なのか?
『お前は女神の加護あるから普通の魔族たちは襲ってこないから大丈夫だと思うぞ?
それに我が統治している領地は皆優しいぞ?』
クデンって領主様だったのか、、、
「いいじゃん、アンゲロス。冒険者辞めたら実際暇なんだし。
魔界で店を開くのも面白いかもよ?」
「そっちでは人間が使っている通貨は使えるのか?」
『金貨などは使えるが銅貨などは無理だな。』
今は金貨しか持ってないから大丈夫か、、、
一応曲がりなりにも勇者だったが魔界何て行っていいのか?
まぁいいか、魔界なんだから人間のルールには縛られないだろうし。
「分かった、魔界に行こうか。」
『それじゃあ私が今から扉に変化するからそれに入ってくれ。』
そう言って目の前のテーブルが扉に変わった。
「それじゃあ行こうか、イェレ。」俺はイェレの手を掴む。
「新婚旅行が魔界か~、何か楽しそうだね!!」
相変らずイェレは強いな。
俺はクデンの扉のドアノブを引いて中に飛び込んだ。
人気がでたらこの話を中心に連載します




