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双子病

作者: 今井キマリ

"あたしはアンタだから。"


君山はニナとどっぷり、恋愛ゲームにハマっている。


君山は"男だね。"と嫌味を言われても、


双子病が解けない。


同じ靴に同じマフラー。


二人で一つなんだもん。


ニナはモテる自分を悪用する。


君山はストックだ。


だから、愛してるを嘯く。


人を悪く評価して、


愛を続ける嗜好が、


二人を有楽へと深化する。


愛は飴。どんどん溶けていく。


ブラームスの音楽を聴く。


単調だと物足りない。


だっていつだって二人は双子。

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