表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/71

4:伝書鳩




   ・前回ぜんかいのあらすじです。

   『まちいたユノが、その雰囲気に不信感をおぼえる』







 横道(よこみち)はいったところにある宿屋【カッレ】にユノは部屋をとった。

 寝具(しんぐ)とクローゼット。小さなテーブルのある一室(いっしつ)だ。

 風呂ふろとトイレは一階(いっかい)にある共用きょうようのを使う。

「ふー」

 かばんを肩からはずし、ユノは(ゆか)いた。

 たびの服も、上衣のジャケットをぬいで、洋箪笥ようだんすにかける。

 かんかん。

 朱色(しゅいろ)(まど)を、硬いものがたたいた。

はとだ)

 しろくて、ほかの同種どうしゅのものよりひとまわりおおきい。ペンドラゴン国第一(だいいち)王女おうじょ愛鳥(あいちょう)


(イリス。ってったっけ)

 首輪(くびわ)あか宝石ほうせきをみてユノはおもった。硝子がらすをくちばしでつつくその鳥は、王女おうじょアテナ・レイ・ペンドラゴンの飼育(しいく)するペットだった。伝書鳩(でんしょばと)のまねごともしているらしい。

 まどをユノはけた。

 ()し開いたところから、白い鳥――イリスがさっとなかにはいる。

 寝台しんだいのうえにイリスは()りた。

 ほそいあしまるめたかみがくくってある。

 おとなしく()まっているイリスにユノは近づいた。ひざってしゃがみこみ、かおたかさをわせる。

「どうしたのイリス。ボクに手紙てがみ?」

 いい予感よかんはしなかった。アテナ王女の飛ばした書簡(しょかん)ということは、ペンドラゴン王家おうけからの【依頼(クエスト)】と考えるのが自然しぜんだ。

(これはアテナ(ひめ)からか……。アルトリウス王からか。どっちにしても、ボクになにをしてほしいんだろう?)

 不信ふしんおぼえながらも、ユノは鳥のあしからひもをほどく。

 いてある紙をひろげる。

 差出人(さしだしにん)はアルトリウス・ペンドラゴン国王こくおうだった。


 かさり。

 ユノはイリスからはずした手紙をんだ。

 まえまでは、妖精ようせい冒険者(ぼうけんしゃ)ギルドを(かい)しての依頼(いらい)だったが、簡便(かんべん)な伝達の手段しゅだんを手にいれたいま、アルトリウスも「それらをはさむ必要ひつようし」と判断はんだんしたのだろう。

 ペンドラゴン国王こくおう(したた)めた内容ないようを、何度なんどもユノは確かめた。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ