1話 ここ…どこなの!?
注意:異世界とはいいつつ、ブラックユーモア
もありますので現実と虚構の区別がつかない人の
観覧は あまりおすすめできません
「じゃあ」
「うん、明日ね」
彼女は、ただの中学生だ
本当に、普通の女子中学生だ
名は西澤美佳、13歳中2、
普通よりもかわいい感じの
セミロングの女の子である
部活はとにかく遊びたいらしいので特に入っていない
ただし元々運動神経はよい、一時期空手やってたこともあるらしい
実力は確かであり中1の時に中2男子2名に性的な意味で襲われそうになったというが
それを撃退したという伝説がある
かわいいけど強くて怠け者だけど
成績は悪くないというのが、美佳だ
さて
いよいよ夏休みだ
中2ったらそれはそれは中学校で
最も楽しい時期だろう
学校になれ、かつ受験はまだ先
そりゃあ勉強はしなけりゃあいかんが
かといってがり勉のようにする必要もちよっとがんばるかってほどでもない
テストもまだ遠いし
しかも帰宅部である彼女にとって
夏休みは天国であった
明日、友である近藤美紗緒と
街中に遊びにいく約束をしていた
ちなみにここは北海道の札幌らしい
真駒内という所に住む彼女、冬は寒いが夏はそこそこ暑い
自宅から駅も近いわ学校も近いわとりあえず
快適な生活を送っていた
「ただいま」
「おかえり」
佐和子という中年のわのに若く見える
美佳のお母さんがいた
「あとで通知表ちゃんとお父さんに見せるんだよ」
「はいはい」
特に文句を言われる成績でもないので
特に気にしなかった
「よお美佳!おかえり!」
「はいはいただいま」
美佳が苦手な人物、兄の徹也だ
ミリタリーオタクで暇さえあれば近くの自衛隊の基地を外から眺めているという
別に美佳自信軍事アレルギーがあるわけでもなく
元自衛官の父や兄の影響もあってかちょっと保守であった
では兄のなにが嫌いか、確かに
軍事アレルギーはもっていないものの
軍事に興味がない、興味がないのに
むりやり押し付けようとする兄を美佳は嫌っていた
ちなみに兄は中3、なぜ妹よりも早く帰っているかといえば
…いやさっき帰ってきた
さっそくちかくにあった模型を手にとっていた
「ところで美佳、昨日完成したんだけど
このT-72をみてくれ、どう思う?」
「はいはい強そうな戦車ね」
趣味につっこむつもりはないが
1人で楽しんでくれと美佳は思っていた
夜-
元自衛官、一等陸左の父、辰夫が帰ってきた
自衛隊の定年退職ははやい、その為再就職している
「ただいま」
「おかえりなさい」
「いやぁ 今日もつかれた」
その後通知表たるものを見せたが
「お前これだけできるんだからもうすこしがんばればいい学校いけるぞ」と言われた
ぐらいで終わった
一方徹也はちょっとおこられてた
国語と社会の成績はいいが理科と数学の成績がひどかったそうだ
まあ美佳には関係ないし
そんなことも晩飯時にはふっとんでいた
いつのまにか徹也と辰夫はミリタリーの話をしているし
一方美佳は母、佐和子と最近の芸人について話していたそうな
「最近の芸人ってホントつまらないよね」
美佳がつぶやいた
佐和子はひとことで回答した
「馬鹿にあわせているからよ」
「昔のテレビはおもしろかったのに」
まあ芸人は嫌いでも
最近の歌とかはよくきくそうだ
その後、風呂に入った後
部屋に戻り美紗緒と携帯でメールしていた
「へえ、っでどうするの?」
美紗緒
「ほっとけばいいよ」
美佳
「ダメだよ返事してあげないと後でその男発狂しちゃうよ?」
美紗緒
どうやら美佳は告白されたらしい
時は帰り道、わりとイケメンの先輩に告白されたそうだ
「メルアドは?」
美紗緒
「紙があるよ
とりあえず美紗緒のいうとおり発狂されたら困るからメールしようかな?」
美佳
「でも言葉が思いつかない」
美佳
「そういう時こそ2chよ」
「どうせ気はないんでしょ?安価でおkだと思うよ」
美紗緒
「そうだね、じゃあ」
美佳
アンカーとは2chの中のvip語である
アンカーの略であり行動主が、自分がとる行動や送るメール内容を未来のアンカー先に
託し、その通り実行することを「安価遊び」と言う、
また、「安価」をサ変動詞として使用した場合(安価する)、
この安価遊びをすることを示す
なお、「再安価」とは、安価先の内容が不調で再度アンカーを指定することを示す
「…まあ明日でいいや」
その後、時計をみると12時だった
夜に弱い美佳、どうりで眠いわけだ
とりあえず寝る事にした
んで、翌日-
「ん…んん…」
目が覚めたら…それはそれは、自分の部屋ではなかった
「…ここ…どこ?」
理解するのにしばらく時間がかかりそうである
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