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Poppy Town  作者: 右京虚宇
新人編
5/6

自己紹介とネクロフィリア

久しぶりにかけました。ぜひお楽しみください

「それじゃあ時間もないしここで自己紹介でもしようかしらね」


 うふふふと渥美が微笑む。とてもじゃないが死体の隣ですることではない。


「えーとねまずこのメガネキラーンとしてるメガネが加納君加納鋼太郎君ね役職は、巡査部長、渥美班の副班長をしてくれてます。ちなみにメガネは銀縁を特注で作ってもらってるの。」


 ほとんど眼鏡の説明であったことにツッコむ様子もなく、加納が手を差し出す。渥美に慣れているようだ。


「よろしく。19だ。」


 握手をしようとした神薙が戸惑う。


「19と言いますと?」


 神薙の問いに、加納が怪訝そうな顔をする。


「年齢だ。グロウラだと全員が23歳以下だからな上下関係とか面倒くさいから最初に伝えるべきだと習わなかったか?」


 ヘラヘラしながら神薙が答える。どうやらヘラヘラしないと生きていけないたちらしい。


「えーとですね。僕、じ・つ・は…」


「はーいそれじゃあ次ね〜」


 もったいつけてて言おうとした神薙の言葉は、渥美によって遮られた。


「それじゃあ次は浦本く〜ん!」


渥美が両手でスキンヘッドを指さす。


「浦本悠磨君ね見ての通り、うちの戦闘員です!年齢は17歳でー、こう見えて趣味はメイド喫茶通いが趣味でーす!」


浦本が握手を求めながら渥美に反論する。


「テキトーなことこと言わないで下さいよ早紀さん。趣味は野球だ。よろしくな。惣太郎だったか?」


 なるほどメイド喫茶はともかく戦闘員というのはあながち間違いではないらしい。かなりの高身長でよく見るとスタイルが良い。


「趣味野球ですか、確かにバットの扱いはうまそうだ。」


 神薙がいらんことを口走った。


「あ?」


「さてさて次は〜、」


  渥美がまたも話を遮ってきた。このような時には、渥美の空気の読めなさが役に立つらしい。


「瀬崎佳奈ちゃんです!凄いんだよ〜。なんと研修所じゃトップの成績だったんだからね。年齢は惣太郎君と同じ14歳!」


 おどおどしながら紹介されたポニーテールの少女が神薙に近づいてくる。


「よ、よろしくお願いします。」


 無事挨拶できたことにホッとしたようでそそくさと渥美の後ろに隠れてしまった。


「そしてー!我が渥美班の班長にして、美人捜査官ランキング3年連続トップのこの私が、渥美早紀でーす!

年齢は20歳、年下もストライクゾーンだから惣太郎君、よろしく〜!」


いぇ〜い。と神薙がテキトーな返事をする。


「ここにもう1人星野さんっていう人が加わって渥美班ね!それじゃあ惣太郎君これからよろしくね。」


 はい!という神薙の返事は果たして渥美に届いたのだろうか。


「それじゃあ死体、死体〜♡」


 渥美は死体に向けて走り出していた。

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