二度目の初恋
遅くなりましたが、続きを書きました。
いよいよ本題です。
俺は中学受験して、女子校に入った。
入学して数ヶ月で、俺は好きな人ができた。初めは自分でもよくわかっていなくて、「すごく仲の良い友達」という認識だったが、だんだんそれとは違うことがわかってきた。何度も抱き合ったことがあるし、「愛している」と言い合ったこともある。そういうことをするのに、全然違和感がなかった。俺の友人の中には、俺がそういうことをしているのを見て引いているやつもいた。
「俺は同性愛者なのか?」と真剣に考えた。そういうことを考えるだけでも、当時は抵抗があった。考えた結果、恐らく違うだろう、という結論に達した。同性愛者とは、同性の相手に性欲を感じることだと思っていたから。俺は男子と関わる機会が皆無だったのでよくわからないが、少なくとも相手に性欲を感じている訳ではなかった。
ただ、彼女とは長続きしなかった。あまりに燃え上がりすぎると、冷めるのも早い、ということの典型だったんだろうと今は思う。ただ、あれは俺が女の子を好きになると初めて気づいた、記念すべき経験だった。
二度目の初恋、と言っても良いかもしれない。