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エピローグ3

「どうして、こうなった?」


 後ろから真田のぼやきが聞こえる。

 今、俺達は、明智の運転する黒い大きなバンで荒野を駆けていた。


「だから、説明したじゃないですか!南の神殿で異変があって、呼び出されたって」


 真田の隣で、エミリーがツッコミを入れる。


「そんなの、南の神殿で勇者を召喚して、何とかすればいいじゃん」


 真田はやる気無さそうに、アメリカンスピリッツに火を着けた。


「そういうわけには、いかないんです!新しい勇者の召喚は、僕がおばあちゃんになる頃までできませんから。だから、頑張ってくださいね、勇者様!」

「いや、勇者は明智だけだから。俺達はオマケ」


 笑顔で言い切るエミリーに、さらに後ろの席から伊達が補足する。


「運転手さん、そこで停めて。俺、急用を思い出した気がするから帰ろうかな」

「ダメですよ!急用って何ですか!?それに、『気がする』って…!皆さんは、元の世界ではお仕事で出張っていう事になってますから、大丈夫なはずですよ」


 エミリーの言う通り、俺達は仕事で出張している事になっている。周りの人間がそう認識する様に、大天使が魔法をかけたのだ。だから、留守にしても特に問題は無い。

 今回の呼び出しも、大天使を介しての事だ。

 早退をエミリーに却下されてしまったので、大人しく窓の外を流れる景色を眺める事にする。


(新しい冒険の始まりか…)


 ビリガーエクスポート マデューロの包み紙を破いて中身を取り出し、愛用のライターで火を着けた。

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