表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/61

#50

「お邪魔しまーす」


 スペクトラを構えた明智を先頭に、俺と伊達が村長の家へと侵入する。

 応接間まで進むと、そこには村長だけでなく、北の神殿の街で遭遇したヴァンパイアも居た。


「お前は!」


 右手の拳銃をヴァンパイアに向ける。


「そんなに慌てないでくださいよ。別に、あなた達と戦う気はありませんから」


 ヴァンパイアが左手をヒラヒラとさせて、戦意は無いとジェスチャーをしている様だ。


「どういう事だ?お前は夜の王の僕なんだろ?」

「そうでしたよ。でも、夜の王は死にましたからね。喰われちゃったんですよ」

「喰われた?」

「ええ。あなた達の元お仲間にね」


 ヴァンパイアは、肩を竦めた。


「それで?それが俺達の敵じゃない理由になるとでも?」


 伊達も警戒を緩めず、ワイヤーを構えたままだ。


「主が居なくなった時点で、私には人間と戦う理由も無くなりましたから、全てはどうでも良くなったんですよ。神官は、魔法で主の姿を真似て、他の僕を騙して操っていましたが、それもどうでも良い事です。ところが、彼女は余計な事をしましてね…」


 ヴァンパイアは溜め息を吐くと、カップを持ち上げて、飲み物を一口飲んでから続けた。


「牢に入れていた二人の神官まで喰ったんですよ。これで彼女は、魔の者でありながら三つの属性を手に入れ、魔力も大幅に上がってしまった」

「そちらに取って、都合が良い話に聞こえるけどな」

「たしかに、彼女に騙されて従っていた者達にとっては良い話でしょうね。まぁ、彼らは、あなた達と私に一掃されてしまいましたがね」


 俺達が倒した以外のヴァンパイアを、こいつが一人で始末したとは簡単には信じられない。


「お前が他の連中を倒したと言うのか?」

「そうですよ。彼女を止めるのに邪魔でしたから」

「何故、止める必要がある?」

「そこですよ、本題は。彼女は、さらなる力を欲した。風の神官を喰おうと狙っているんです。もし手に入れれば、世界を滅ぼす可能性がある」

「何だと…?」


 こいつの話が本当なら、夜の王より厄介な相手が現れた事になる。


「主も居ないので、自由気ままに生きていこうと思った矢先にこれですよ。世界が無くなってしまっては、困りますからね」

「お前の話が本当だと言う証拠は?」

「彼は、村を守って戦ってくれました」


 伊達の質問に答えたのは、村長だった。


「本当ですか?」


 明智は信じられないという顔をしている。


「はい。それに、彼は私の叔父なんです…」


 村長は、驚愕の真実を語り始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ