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#40

 俺達が医者を連れて来てから二日後、原田達を動かしても大丈夫だと許可が出たので、二台の車に分乗して村を出た。

 明智のバンに、明智、真田、シャーリー、原田、島津、ユキ、医者。伊達のアルファードに、俺、伊達、エミリー、本田、アリスだ。

 結局、松永は村のどこにも見付からなかった。

 怪我人を乗せている明智のバンが先を走り、俺達が後からペースを合わせて追いかける。

 明智のバンに乗る人数が多いが、三人の神官の中で回復魔法はシャーリーが一番優れているし、ユキは北の勇者付きの神官だから怪我人についているのだ。運転手を各二人ずつ割り振ると、この割り振りになってしまう。


「今日は、あの村に泊まるそうだ」


 助手席の伊達が、スマホから顔を上げて言った。

 今回は怪我人を連れているため、医者を連れて来た時よりもさらにゆっくり進んでいる。そのため、街へ着くまでに少なくとも二泊はする予定だ。


「了解」


 前を走るバンのウインカーを確認して、同じ方向にハンドルを切る。

 道路交通法なんて無い異世界でもウインカーを出してしまうのは、長年の習性だ。ちなみに、停車する時にはハザードを点ける。




「おい!待てって!」


 夕食の後、宿の部屋で一服していると、廊下から明智の声が聞こえてきた。

 走り去って行く足音も聞こえる。

 くじ引きで同室になった伊達と顔を見合わせてから廊下に出ると、明智が立っていた。


「どうした?」

「いや、俺にも意味分かんないよ。急にユキさんがキレて、走って行っちまったんだよ」


 明智には心当たりが無いようだ。


「お前、何かしたんじゃないの?」

「えぇ!?俺は、原田さんのお見舞いに行っただけで、何もしてないよ~」

「それが原因じゃないの?」


 伊達の推測では、明智のせいという事らしい。


「とりあえず、ユキを探すか」


 伊達に他のメンバーへの伝言を頼み、明智とユキさんを探しに行く事にする。

 一階へ降りたところでアリスと会い、何故か彼女もついて来た。

 宿を出たところで二手に分かれる。アリスは、俺と一緒だ。


「何でユキさんは居なくなってしまったんですか?」

「さぁね」


 アリスの疑問は、俺にも分からない。


「意外とヤンデレだったりして」

「やんでれって何ですか?」

「俺達の国の言葉。アリスは、そんな大人になっちゃいけないよ?」


 間違った方向へ進まないように、忠告しておく。意味は通じてないが。


(明智、刺されなきゃいいけど…)

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