#39
「おかえりなさい!」
ダテさん達が出発して三日目のお昼過ぎ、彼らはお医者様を連れて帰って来た。
僕は一番に出迎えた。
「誰、この子?」
僕に続いて外へ出て来たサナダさんが、見知らぬ女の子を見て、首を傾げる。
「タケダさんに聞いてください」
シャーリーは、とても不機嫌そうな顔をしている。
(一体、何があったんだろう?)
タケダさんとダテさんが、この三日間の事と女の子の事を話し始めた。
「…というわけだ」
家の食堂で、タケダさんとダテさんが三日間の話を終えた。
彼らが、この話をするのは二回目だ。
僕とサナダさんは玄関先で一度聞いたけど、家の中に居たアケチさん達のために。
「北の勇者で無事なのは本田だけだから、その子の事は彼に彼に任せるか?」
アケチさんが細長いパイプみたいな物で煙草を吸いながら言った。悩んでるみたいだ。
「いや、勘弁してくれよ。師匠が連れて来たんだから、師匠が面倒見てくれよ」
ホンダさんは両手を振って、拒否している。
「君はどうしたい?」
サナダさんが、アリスちゃんを見る。
「お任せします。勇者様達と一緒に居られれば」
「じゃ、タケダが面倒を見るって事で決定ね」
サナダさんが、タケダさんの肩を叩いた。
「分かったよ」
タケダさんは葉巻の煙を吐き出しながら、溜め息を吐く。
「さて、今後の予定だけど、いつまでもここに居るわけにはいかないし、医者も引き留めとくわけにいかない。一度、全員で街へ戻ろうか」
「そうだな。馬車も無くなったし、車二台に分乗して行こう」
ダテさんの提案に、アケチさんが賛成する。
「そだね」
サナダさんも賛同した。
「アリスもそれでいいか?怪我人も居るし、体勢を立て直さないと戦えない」
タケダさんの言葉に、アリスちゃんが頷く。




