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当日のライブ前

更新…頑張った私!


この後は一気にローペ―ス更新になる可能性が高いです。


今回マジで残念な文章ですね(自分的に)

 

 ちょっとクール目線を目指した服装をしてギターを担ぎライブ会場に向かう。

「姉さん、ギターなんてどうしたの?」

「去年あたりから本格的に始めた趣味」

「じゃあどこかに集まって演奏でもするの?」

「そう、今からライブ、その前に行くところがあるから、じゃ、留守番よろしく」

「……え?―――――えぇぇぇぇぇぇ!?」

 デジャブを感じながら椎名さんの所へ向かった。

 歩くこと十数分、椎名さんの美容院の前に来ていた。

「椎名さん、来ましたよ」

「少し早く来たみたいね、さぁ早速メイクしたりしましょうか」

 そして云々あって数十分、

「いつみても綺麗ね、夜夏ちゃんは」

「椎名さんのメイクが上手いからですよ」

「そんなこと言って、薫ちゃんのお肌がきれいだから更にここまでできたのよ」

 今の私の様子と言えば、前髪を少しピンでとめて見たり、アニメキャラクターがたまにやっているような右耳より前の部分を白いリボンで結び、そのほかの部分はまとめてポニーテールである。顔は椎名さんテクニックにより普段の3倍マシである。

普段のメガネではない縁なしメガネをかけている。

 そして店の奥から一哉が出てきた。

 何時もとは違い髪はオールバックにし、やはり美形だった。身長もそこそこあるからかっこいい。

「お袋、俺もうそろそろい行k―――って、ややややや、夜夏!?」

 ものすごい驚きようである。

 普段あっているのにここまで態度が違うと傷つく。

「お、お袋夜夏の知り合いなのか?」

「まぁ、ね。そもそも私がスカウトしたんだし知ってるのはありまえよ」

 なんだかすごい勢いで一哉が暴走しそうなので、

「すみません、椎名さんこちらの方は?」 

 いつもと違う高さの声で喋る。

 我ながら完璧だと思う。

「こいつは愚息の一哉よ」

「ど、どどど、どうもこんにちはっ!こ、今夜一緒に舞台に上げさせてもらいます一哉です、よろしくお願いします!」

 途中で声が完全に裏返ってた。

 笑うのを最小限に抑え、ふとした笑みに変える。

「一哉さんと呼べばよろしいのでしょうか、私は夜夏と呼ばれているしがないソングライターです。今夜はよろしくお願いしますね、こんなに格好いい人と舞台に立つなんて緊張しちゃいますよ」

 最後に笑みを忘れない。

 顔を上げると案の定顔を真っ赤にしてキョドっている一哉。

 大声で笑いそうになるのをこらえる。

 ちらっと椎名さんを見ると……大笑いしていた。

「あ、あの夜夏さん。非常に我が儘なのですがサインをもらえないでしょうか」

「良いですよ」

 するとすごい笑顔でペンと色紙を渡してくる。

 どこから出したんだ。

 さらっとサインを書き、上に深雪一哉君へと入れる。

「これでいいかしら?」

「あ、ありがとうございます。それにしても俺、苗字と名前がどの字か言いましたっけ?」

「知ってたのよ」

 あからさまにえ?と口を開け驚愕する一哉。

 焦りに焦って考え込む。そしてたどり着いた結果が、

「ああ、お袋から聞いたんですか?」

「いいえ、何度かプライベートであってるんですよ」

「そうなの?」

 そういえば、椎名さんに言うのも初めてか。

 一哉、今度は絶句のする。

「う、嘘ですよね?」

「いいえ、まさか一哉さんはあんなこと(パンをもらったり)やこんなこと(メールアドレスを交換したこと)を私にしてそれを忘れてしまったというの!?」

 そして今度はおろおろし、

「かーずーやー、薫ちゃんに何をしたのかなー?」

「いや俺は一夜の過ちを犯した覚えはない!俺はまだ童t―――って薫ぅ!?」

 ようやく気が付いたようだ。

 声を地声に戻し、

「ごめん、ごめん一哉。毎日のように昼休み一緒にお弁当を食べていたのに気付いてくれなかったからつい、ね」

 ちょっとテヘぺロを実践してみた。

 すると一哉の鼻から一筋の赤いラインが。

 急いでティッシュで拭くが遅い。もう完全に見てしまいました。

「ホントにごめんなさい。あそこまで熱狂的に語られるというに言えなくて。夜夏の正体が私で失望した?」

 自分にかなりのひがあると思う。ここで罵倒されても仕方ないと思える。

「本当に八十一薫なのか?」

「そう、だね。君の友人の薫だ。こんな私に友人を名乗る資格はないだろうけどね」


「無い分けねえだろ!!」

 

 突如の怒りの籠った声。

 こうどりられても仕方ないんだ。

 ――あれ?なんか怒る方向が違くはないか?

「お前は俺の友人だよ、友達だよ。お前が夜夏だって聞いたとき驚いたよ、びっくりだよ。そもそも俺が一方的に言ってただけなんだ、お前にひはねえんだよ!どちらかと言うとうれしかったよ、身近にいてあんな気持ち悪いくらい語ってなのにまるで退かなかったんだからよ、だからそんな風に自分を卑下するような言い方はやめてくれ」

 なんか不覚にも涙が流れていた。

 せっかく椎名さんがメイクしてくれたのに落ちちゃいそうだ。

「愚息、うるさいわよ。薫ちゃん泣いてるじゃない」

「いいえ違います、嬉し涙なんです。ごめんなさい、椎名さん。もい一回メイクしてもらえます?」

 一舜間をおいて、

「構わないわよ、薫ちゃんのステージなんだから」

「ありがとうございます、椎名さん。ありがとう、一哉。嘘つきな私だけどこれからも仲良くしてくださいね」

 一哉は顔を赤くしながらも頼もしい声で「嗚呼」とうなずいてくれた。

 今日は何かが本当の意味で変わったような気がした。


この後は恋愛ロードまっしぐらですね。

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