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遊園地

お久しぶりです。


とうとう書けた、この話っ!


毎度感想ありがとうございます。

 翌日。

 人気遊園地入口。

 私たちの班はもちろんのこと皆がこの日を待ち望んでいたようだ。

 何人か目の下にクマがある。

 結衣と南雲、それと一哉にもその集団の一部だ。

「一哉、楽しみすぎて寝不足だったのか?」

「……ああ、そういうことにしておいてくれ」

「?まあいい、一番最初は…」

「ジェットコースター!」

 結衣がすごい元気に言う。新堂の腕に抱きつきながら。

 他もそれでいいんじゃね?的なノリで決定。

 乗り気じゃないがみんなで決めたことには変わらないので行こう。

 体が怠いと感じながらも並びに行った。



 この遊園地のジェットコースターは結構有名なものであり、地上77mからの落下というのがスリル系の乗り物大好きな奴にはたまらないらしい。

 地上77mから落ちることでラッキーな幸せの中に落ちるとか逸話がある。

 その後もいったん下に急降下するもまた上がり51mから再度落ちて行くのだ、その後はぐるぐる回ったり上がったり落ちたりだそうだ。

 先ほどの51mは恋に落ちるなどと言うのもあるらしい。片思いの人とのれたらきっと何かがある!と言うのがこのジェットコースターの売りらしい。

 つまり、カップルや片思いをしてるなどの人たちが多く乗るジェットコースターだ。

 その証拠に何人もの男女が列を作っている。

「大丈夫か?薫」

「な、ななななななんのことでしょうか?わ、私は激しく理解しかねます」

「挙動不審だし、目線が泳いでる。後、細かく体が震えている奴のセリフじゃんない」

 ……正直言えば私は高いところが大の苦手だ。何故苦手なのかと言えば小5の頃、父の影響で体力作りと言いながら重い荷物を背負って山を登っていたところ、結構高い崖から誤って足を滑らせたから。ザックリいうと高所恐怖症。まぁ、父がすぐに助けてくれたのでけがはほとんどないかったけど。

「と、とにかく大丈夫ですので!」 

 目を閉じて素数を数え始めた。

「次のお客様どうぞ」

 約20分後、結衣たちは先に行き、私たちの順番が来た。

 結衣たちは2回に分けて乗るそうだ。喧嘩にならないように。

 しかも座る席は一番前。たぶん自分の目は涙目だと思う。

 一哉が先に乗り私がゆっくりとためらいながら乗る。

 座ってから係りの人が安全のためのバーとシートベルトを付けていく。

 着け終わった直後に不安になって行き、

 隣にあった手を握らせてもらった。

「!?どうしたんだ」

「ごめん、なさい。手、握らせてて」

「おい、かおr―――」

 一哉の声は最後まで聞こえず、ジェットコースターが動き始めた。

 私はジェットコースターに乗っている間他のお客さんとは違う、悲鳴を上げながら結構泣いたと思う。




 ジェットコースターから降りた後、平常心に戻った私は、

「ごめん一哉、迷惑だったよね。勝手に手をつないだり、悲鳴を上げたりして」

 一哉に謝っていた。

 迷惑な話だろう。友達とはいえ異性に急に触られるのは。

「いや……なんつうか役得と言う気持ちがあったし、迷惑でもない」

 少しそっぽを向きながら指先で頬をかきながら言う。

「優しいんだね、一哉は」

「なっ!?」

 急に顔を真っ赤にさせながらポカンとする一哉。

 そしてケータイに連絡が入り、

『もしもし、薫?ちょっと悪いんだけど別行動って言うことでいいかな?新堂君と色々とまわりたいんだ』

「私はかまわないよ。一哉、新堂たちと別行動になるけどいい?」

「別にいいぜ」

『大丈夫みたいだね、それじゃぁ、4時半に入口で集合でお願い』

「わかった」

 携帯で終了のボタンを押し、一哉に向きなおり、

「我が儘でごめんね、少しどこかで休みたい」

 そう言って一哉の横に並んだ。

 こう言って休める場所を探して言った。

 やっぱりなんだか体が重い。




  

 side: 深雪 一哉


 ベンチのある休憩するところが見つかり、そのに座った後ふと思い、

「飲み物買ってくるからそこで待っててくれ」

 薫を置いて先ほど通った道に自動販売機があったことを思い出し、駆け足で自動販売機へ向かった。

 正直、沙月の提案は俺にとってご褒美以外のないものでもなかった。もっとも薫は迷惑でごめんなどと言っているが。

 ジェットコースターの順番を待っている間列の途中に置かれていたテレビでラッキーな幸せの中に落ちるや、恋に落ちるなど胡散臭いものだと思っていたが、実際に俺にとっては彼女の手を握る事が出来たり、普段の見た目とは違う可愛い部分も見れた。にやけた顔を隠すのに精一杯だった。そんな幸せの余韻に使っていると、

 5分ほどして戻ってくると、案の定、と言うかなんというか男3人に絡まれてた。

 腕を掴まれて抵抗をしているが男たちからは離れられてなかった。

 それを見ていて異常にイラつき、自分の中の何かがキレたような気がした。

 俺は手に持ってたコーラを振って男の頭の上からかけてやった。

「俺の女に手を出してんじゃねえよ」

「んだてめえ!」

 彼女の手を離しながらこっちを見る。

「俺?その子の相方。邪魔だからさっさとどけよ」

「言わせておけばいい気になって、やっちまえ!」

 彼女を囲っていた残りの二人が俺に殴りかかってくる。

 まるで体重の乗っていない拳だ。

 片方の男の腕をつかんで引き寄せて顎を膝で思い切りぶつける。

 そして見事にからぶった男を後ろから背骨辺りを狙って蹴る。

 見事に2人ノックアウト。

「どうしたんだ?倒すんじゃなかったのか?」

「お、覚エテロー!」

 最後何故か外国人ぽいニュアンスの声を上げ逃走していった。2人を忘れずに連れて行きながら。

「大丈夫か?薫」

「あ、うん。ありがとう」

 目を細め、ぎこちない笑顔で俺に礼を言う。

 様子がおかしいと思たので額に手をあてると、

「あっつ!どうしてこんなに熱あるの黙ってたんだ!」

 つい大声を上げてしまうが、思えば昨日の露天風呂が原因だろう。

「え、体が少し重いぐらいだったんだけど……」

「多分、風邪だろうけど大人しくバスに戻るぞ」

 彼女の体を持ち上げる。世にゆうお姫様抱っこ。

 バスに向かう中、

「私を置いたら楽しんできてくれ」だの、「迷惑かけてごめん」などと言っていたが、俺にしてみれば、薫がいないと楽しいと思えないし、迷惑とも思っていいない。

 俺は意地悪に、

「今度、二人で此処来てくれたら許してやるよ」

 彼女はもちろんオッケーを出してくれた。

 断らないとわかっていながらもそんなことを言ってしまう。

 この気持ちを素直に言えたらどれほど楽だろうか、そんなことばかり考えていた。

 S気味な一哉を投入してみました。

 ちゃっかりデートの約束を取り付けてますね。


 なるべく早くの投稿を心掛けたいです。


 追伸、『僕にはカルシウムが足りてない』なる話を書き始めたのでよかったら見てください。

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