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5月の学校行事その2

gdgdが半端ありません。


自分でも残念になってると感じつつも更新するこの頃。

 『子河豚荘』に着き皆で昼食をとり3人一組の部屋で少し休憩していた。

 メンバーは、私、結衣、結衣の恋敵こと南雲瑞月の3人である。

 正直言ってキツイ。二人の視線が。

 私を挟んで視線で火花を飛ばさないでください。罵倒しないでください。

 ようやく解放、と言うときにはすでにウォークラリーの開始30分前。

 急いで体操着に着替える。

 うちの学校の体操着はスパッツみたいな短パンと紺色のジャージである。

 ウォークラリーは5人一組で行われる予定だ。

 バスの中で抽選があり、そのメンバーで所々で出される課題をクリアし、最もクリア数が多いチームが優勝となり、そのチームには理事長の運営する遊園地の永久フリーパスが贈呈される。

 遊園地のフリーパスもあってか皆やる気満々である。

 メンバーは言わずとも決まっており、新堂、結衣、私、南雲、一哉の5人である。

 正直言って新堂ラバーズともいえる二人が暴走をしないことを本気で願う。




 道のりは子河豚荘の周辺にある直径15キロメートルの湖を一周と言う聞くだけならシンプルな道のり。

 ウォークラリー開始直前に南雲がこんなことを言ってきた。

「二組に分かれませんか?」

 とのこと。

 2組になれば効率も上がる。その上、新堂と2人きりになるチャンスもある。

 結果全員賛成。

 クジの結果、南雲、結衣、一哉。そして私、新堂。

 最悪なペアになってしまった。

「チェンジを要求する」

 その一言にチーム内の女子が頷き再び行うが、

「あまり変わってない」

 一哉がこっちに移動しただけ。

 女子は不貞腐れていたが、残念ながら開始一分前。

 取りあえずこのままだと、ろくに課題に取り組まなそうだったので、

「きっと二人が頑張れば新堂と週末デートの可能性があr「「やりましょう」」」

 二名は一致団結した。

 本当に2人はデートがしたいと見える。

 普段から話す回数が落ちてしまった結衣に抱きつき、最近補給できなかった結衣分を補給。

 急に抱きつかれると驚くがすぐに柔らかな表情をし、

「今度、2人でどこかに遊びに行こう、結衣」

「うんっ!」

 なんだかこうやって近くに感じたのは久しぶりで嬉しかった。

 結衣とのデートを約束させ、4人に向き合い、

「目指すは優勝!ってことで目標はいい?」

 4人が頷くのを確認し、

「それだけじゃつまらないから、チームに一番貢献した人はメンバーの一人に過度ではない要求をする権利ってどう?」

 これはもちろん女子二名は即刻頷き、以外にも一哉も同意した。

「過半数が賛成したので、有効!では、スタート」




 ウォークラリーが始まり、500m歩いたあたりで最初のクエストがあり、クイズで皆即答。全員正解。

 その後も、けん玉、縄跳び、反復横跳び、筆記問題、射的、金魚すくい…etcなどがあり、それを次々にクリアしていく。途中で2人でやる問題があったりした際、新堂と一緒になり、一哉の視線が痛かった気がした。

 今、エクストラクエストと言うものに参加していた。

 チームで1度に2枚ひき、それを完全にこなせば100ポイント贈呈と言うものだ。

 基本的なものは5~30ポイントなのでこれはデカかった。

 肝心の課題が『見違えてしまうほど変われ(2人以上)』と『審査員を歌で唸らせろ!(曲は自由)』と言う理不尽のものだった。

 見違えてしまうほど変われは以外にも一哉が率先し、

「新堂、これは俺と薫でいいか?」

「う、うん。僕はこうゆうのは苦手だし」

 と了承を得るとクエスト専用に用意されたワックスや部屋アイロンがある部屋に入っていき、一哉はメガネをコンタクトにかえ、髪型を整えるだけで完全に別人。

 そして私は、

「か、一哉?なんだその持っている化粧道具とかは!」 

「お袋から少し習った、別にかまわないか?」

 しぶしぶ了承。

 メイクと言うのは顔をしっかりと見られていてなんだか恥ずかしいのだ。

 異性にやられるのだから尚更だろう。

 一哉の手は手慣れたものでアッとゆう間に終わっていく。

 顔が赤くなっているのが変に気まずい。

 髪もヘアピンでとめられたり、結われたり、ヘアアイロンなどでアッとゆう間に別人である。

「一応、こんなもんなんだが、変なところはないか?」

「まるでないな。自分が別人のように感じる」

 そして部屋から出て着ようものなら審査役の先生が驚きすぎて色々と質問をされたりもした。

 新堂はただ、ただポカンと見てくるだけ。

 バカっぽくて笑えた。

 そしてその次のクエスト。

 チャンスは一回。

 そして無駄に緊張するようにか外でライブのような感じで少し高いところから歌わされるのである。一般の観光客も興味津々と言った感じで舞台をうかがっている。

 他のチームの誰かが舞台で歌っていた。曲は最近はやっているドラマの主題歌。

 緊張のあまり声が裏返り、つっかうつっかえで歌っている。

 確か演奏しているのは軽音部の峰さん、歌ってるのがクラス内でいじられキャラを確定している黒沢。審査をしているのが音楽教師の飛騨先生。

 判定は△得点は20点。

 どうやら最高得点は100点。不完全でも一応は点数がもらえるようだ。

「再びだが新堂は休んでてくれるか」

「いや、僕も何かしない2人にまかせっきりでと気が済まないんだ」

「じゃ、この後思いっきりほかのクエストをしてもらう。ここに歌の上手い薫がいるんだ。俺にはぜひ歌ってもらいたい。薫はいいか?」

「別にいいよ。歌うのは気持ちいいし」

「え、八十一さん歌上手なの?」

 興味津々といった表情で私の顔を見る。

 無駄に整っていてムカついた。そしてこのウォークラリー中の優男っぷりを思い出しさらにイライラし、ぶっきら棒に答える。

「一応人に聞かせるのは恥じないと思える程度には」

 先生の次の生徒を呼ぶ声がし、

「それじゃ、一哉またお願い」

「おう」

 今日ウォークラリー中難しそうな顔をしていた一哉がようやく笑った。

 それがなんだかうれしくて私も笑ってしまう。

 そして舞台に上がり、歌い始めた。

後、何部くらいになるだろ?


ゴールデンウィーク。

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