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桜花物語  作者: リーさん
4/12

契り

今回までを第一部とさせていただきます。

構成の方はまだ、考えていませんがこれから戦いがメインになってくるのかな?

といったところです。

       夢の中

目の前にはまたあの光景が蘇った、雪が死体の山の上に立っていた。

これは、前に見た夢の続きなのか?

この夢は何の意味があるんだ

「雪ーーーー!!」

聞こえていないのだろうか、前は聞こえていたはずだが・・・

「雪ーーー!!聞こえないのかーー」

もう一度叫んでみた。

ふと後ろに気配がした。

「そんなに大きな声出さなくても聞こえてるよ・・・・新君」

い、いつの間に!さっきまで目の前にいたのに

「おい、雪どうしちまったんだよ」

「え?何が?ああ、これのこと?」

雪はそう言って死体の山を指差した。

「これはね、私を虐めた罰」

何馬鹿なこと言ってんだ俺と一緒の時は虐めなんか無かったはず、俺が引越しをしてからか?

「いつから虐められていたんだ?」

「ふふふ、新君が引越しをしてからだよ、私寂しかったんだよ?」

「そのことは謝る、でも俺が聞いたときは寂しくなんか無いって・・」

「それは、嘘だったの」

「何だって!?」

雪が俺に嘘をつくなんて到底思えなかった、あんなに仲が良かったのに

「ごめんね、じゃあもしかしたら本当のこと言ったら新君来てくれたの?」

「そんなの当たり前だろ、俺はお前の事す・・・」

「そんなの口だけならなんとでも言えるよ本当のことは分からない、私ね、本当に寂しかった

学校で虐められて、けど新君の手紙にはそんな辛いことかけなかった何故だか分かる?」

俺は静かに聴いていた。

「それは新君のことが・・・」

そこで目が覚めた。


       朝

ここんとこずっと雪の夢を見ている気がする。

やっぱり幼馴染なんて所詮そんなものなんだろうか

長い時間会えることができないと溝ができてしまうものなのだ。

けど俺は雪に会いたい、会って俺の気持ちを伝えたいんだ。

とりあえず今日学校に通えば明日は休みだ。学校へ行こう


     学校

グランドに人だかりができていた。おそらく昨日の騒ぎだろう。

その中に美花も紛れていた。

「おはよう、すごいよな何か爆発した後みたいだ」

「あ、おはよ新一君すごいねこれ」

「これじゃあ授業どころじゃないかもな」

「そうだね」

しかし残念ながら校内放送が入り授業はやることになった・・・かったりぃ

その代わりといってはなんだが帰りが早くなった。


    休み時間

俺は窓に座って外を眺めながら昨日のことを考えていた。

最近考え事が本当に増えている。それも普通の出来事ではない奇妙なことばかりだ。

まず例を挙げてみると

ここへ、転校してきてから雪に一度も会わなかったこと。

嫌な気配を何度か感じたこと。

昨日の二人。

ほぼ毎日見ている雪の夢  (単なる偶然か?)

美花にも相談しようと思ったが内容が内容だ話しにくいのも正直事実だ。

「新一君、明日用事あるかな?」

そんなとき美花に話しかけられた

「いや、空いてるよ」

「そっか、じゃあ明日どこかに行かない?」

これは、もしやデートの誘いなのか・・いや考えすぎだ・・でももしかしたら

「分かった場所と時間はどうする?」

「今日私から電話するから」

「了解」


    放課後

何だろうどこに出かけるにしても俺は今金欠だ。

仕方ない通帳から引き出してくるか。

俺は銀行に行って引き出してから家に帰ることにした。

帰り道向こう側からものすごい速さで人が走ってきて避けようにも避けることができず

そのままぶつかってしまった。

「痛たたたた、何ですかいきなり走ってきて」

「すまない、今追われているんだ少しの間だけでいい匿ってくれないか?」

何で俺が顔も知らない奴を匿わなければいけないんだ

「すみません、今急いでるので」

「そこをなんとか、助けてくれないか?お礼は何とかする」

お礼だって?金だったら嬉しいがそれでも見知らぬ奴を匿うなんて・・・

「頼む、本当に助けてくれ」

糞、俺はなんて情に弱いんだ仕方が無い

「少しだけですよ」

「おお、ありがとう」

「じゃあ俺の家こっちなんで」

そして見知らぬ男を匿うために家に向かった。

「ここなんですけど、部屋空いてるんでどこか使います?」

「すまないね」

「いえいえ」

俺は男に部屋へと案内をして自室に戻った。


       夜

    (電話の音)

美花からかな?電話に出た

「もしもし」

「あ、新一君?こんばんは学校で話したことだけど」

「ああ、でどうするの?」

「うん、近くの岬公園に8時ぐらいに来れるかな?」

8時だって!?早過ぎないか?午後ってことはないもんな

「ああ、わかったじゃあ明日」

「うん、それじゃあねバイバイ」

電話を切って目覚ましをセットした。

普段学校へ行く時間より早く起きなきゃいけないじゃないか。まぁいいか

さぁて寝るか

そして彼はまた夢の世界に飲まれていった。    続く

今回終盤に出てきた謎の男彼は一体何者なんでしょうね。

次回から第二部となりますので新キャラでも追加しようと思います。

男キャラにするか女キャラにするかまだ決めていませんが

楽しみにしていてください。

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