打開策2
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「職員まで出すのか?冒険者の管理はどうするんだ」
「勿論冒険者の管理する者は残すが、戦場で冒険者に指示を出す者も必要であろう?」
冒険者リーダーが驚きながらに言うが何でもない事のように話すエリガン。会議室に居るほぼ全員が驚いたが、一部理解できていないない物もいた。それがグレスとラドだ。次々話される内容に冒険者ではないラドは付いて行けず隣に座っているシオンに小声で説明を求めた。
「なあ、ギルド職員って戦えるのか?しかもそんなに驚くことなのか?」
「ギルド職員になるには、4等級以上の実力が無いとなることは出来ないのよ。驚いているのは、ギルドは支援をしても職員が実際に戦うことは滅多に無いのよ。ギルドはあくまで中立しかも戦場に出るという事は冒険者の役目を奪ってしまう事になるからね。ギルド職員が戦うと利益の独占とかって五月蠅いのよ」
「そうだったのか」
シオンは小声でラドの質問に答えていると、話し手はヴァルクに移っていた。
「衛兵隊からは領主に王都から騎士団を派遣するように申請してもらう。時間は少しかかってしまうだろうが、後々の為にも騎士団は必要であろう」
「頼んだぞ」
「でも、騎士団を待ってる余裕はねーぞ」
エリガンは頷きリーダーはぶっきらぼうに言うとヴァルク頷き
「勿論騎士団を待たず、行動は開始する。リリナ、領主に言付けを隊のみなにもゴブリンの巣を壊滅させる準備をしろと通達してくれ」
「分かりました」
リリナは返事をすると早歩きで隊長室から出ていった。だが会議はまだ続く。
「2日目に掃討するのは、オークとマンティスが良いだろう」
「同意見だ」
「マンティスは厄介だぞ。衛兵隊で難しい、冒険者に任せてもいいか?」
「犠牲者は出るだろうが、冒険者の方がマシであろうな。受け持とう」
エリガンとヴァルクは真剣な表情で話を進めていくが、今まで話の間に入ることが無かったシオンが手を上げ話に割って入った。
「すみません、話の間に入って申し訳ないですがマンティスの種類は分かっているんですか?」
「ここら辺に出没するのは、グリーンマンティスだったはずだが・・・・どうだった?」
「俺達が確認できたのはグリーンマンティスだったな他の種類は見なかった」
「生態系の変化は起きていないか、しかしシオン君それがどうしたんだい?」
エリガンがリーダーに確認しマンティスの種類が確定すると、シオンは強く頷き
「グリーンマンティスであれば、それに有効な毒を私が調合することが出来ます。それがあれば、少しは討伐が楽になるはずです」
「ふむ、それは有用な情報だがそこまでの量の毒薬を用意できるのかい?それに数が膨大にいるのに一匹一匹に毒を打ち込んでる余裕は無いが」
「街に居る薬師の協力が得られれば、レシピを提供します。簡単な材料なのでレシピを知ればすぐに調合が出来ると思います。この毒は撃ち込むのではなく、香のように焚くことによって毒を回らせるので集団のマンティスにも有効だとなると思います」
「森や人間への影響は?」
「大量に吸い込めば、吐き気などを起こしますが命の危険性はありません。植物などにも無害な毒ですので、森で焚いたとしても大丈夫です」
エリガンはシオンから提供されたマンティスのへの対処を、冷静な表情で問い詰める。シオンは威圧を発するエリガンに臆することなく毒について淡々と説明していく。もしこれが事実なのであれば、大きな有効だとなるであろう。
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