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空っぽ少年と色深き者たち ~世界を彩る物語~  作者: 和吉
オーレント王国 決断の街イエリ―
65/87

旅に必要な物

「そうね。旅に必要な物はまだまだあるわよ」


シオンは腰に付けていたポーションとリュックから薬棚を取り出しテーブルに置いた。


「私は薬師でもあるから、薬は大きな箱に入ってるけどこんなに大きくなくていいから切り傷、火傷、解熱の3種類の薬は持っておいた方が良いわね。それと各種ポーション回復、魔力の2つは最低でも持っておかなきゃ駄目ね」

「ポーションが必要なのはわかるが薬はポーションを多く持ってれば良くないか?」

「駄目よ!」


シオンは聞き捨てならないと、身を乗り出して即座に否定する。


「うおっそんなに駄目なのか」

「ポーションは回復する時に魔力と体力を使うから、弱っている時に使うと耐えきれなくて死んでしまう事が有るのよ。しかも、ポーションばかりに頼っている自然に直す力が弱まってしまう事もあるのよ。ポーションは高いから沢山持っておくことも大変だし、薬ならかさばらないし気軽に使えるでしょ?だからポーションだけを頼りにするのは駄目なのよ」

「そうなのか・・・・」

「そうよ」


 シオンの力説にラド押されながらも、納得できる説明を聞き理解したがシオンの話は続く


「何でもポーションで解決すればいいやって、考える人も居るけど適切な処置をした後にポーションを使わなきゃ駄目なのよ。例えば刺されてその破片が体に残ったままポーションを使ったら傷は治るけど破片は体の中に残ったままだし、毒を受けたらまずは体の中にある毒を抜いてから回復ポーションを使わなきゃ駄目なのよ。確かにポーションはあっと言う間に治るけど、病気とかには効かないから薬も重要なのよ」

「そうですね。私達衛兵隊でも薬とポーションのバランスは重要視しています。ポーションはやはり値段が張りますし、いざという時ポーションが無いといけませんから通常は薬による治療、緊急の際はポーションを使うという分け方をしていますね。衛兵の各詰所には医者も居ますから、指示に従って治療をしますね」

「衛兵でもそんな感じなのか」

「話がずれちゃったわね。他に必要なものとしては、食料はもちろん採取道具とか鍋、寝袋とかね」

「着替えは要らないのか?」

「要るけど、あんまり多くは持たないわ。服を洗濯するのが大変だし、体を洗うことなんてめったに出来ないし嵩張るからね」

「なんか・・・・大変だな男なら我慢できる奴もいるだろうけど女性は嫌な人が多いんじゃないか?」

「それは、慣れね。私は光属性が有るから浄化を使って綺麗にしているけど光属性が無い人は大変なのよ」


 薬師として、冒険者としてこのことは譲れない部分であるシオンは分かりやすく薬とポーションについて説明していく。リリナは衛兵としてシオンの言うポーションと薬の使い分け方に同意するように、うんうんと頷きながら衛兵隊ではどのように使っているかなどを説明した。ラドは街にずっと居た為ポーションを使う機会が無かっためそうなのかと新しい知識を学べ満足していると話題が戻った。


「装備はその人が何の武器を使うのや、何の魔法が使えるのかで結構変わってくるのだけど代表的なのはこんなものかしら」

「予備の防具とか武器を持って歩く人もいますよね」

「そんなに、色々持って重かったり邪魔じゃないのか?」

「勿論重いし邪魔になる時はあるけれど、冒険してる時って何があるか分からないから色んな場面に対処するためには、多くの物を持たなきゃ駄目なのよ」

「収納袋が有れば違ってくるんですけどね」


 シオンがいつも背負っているリュックは大きくどう見ても重そうである為、冒険の邪魔になるんじゃないかと聞くラドだが不測の事態に対処するには色々持っている必要があるのだというシオン。確かに重いのよね~と呟くシオンにリリナがある魔法具の名前を口にした。

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#空っぽと色

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