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空っぽ少年と色深き者たち ~世界を彩る物語~  作者: 和吉
オーレント王国 決断の街イエリ―
64/87

冒険者のリュックの中身

シオンは笑いながら、2人の前にコップを置くと茶葉が入っている箱を開き


「私が今持っている茶葉は、ウーロの茶葉とオーレの皮が入ったハーブティー、ラベンダーが有るから好きなの選んで良いわよ」

「へ~色々有るんだな・・・どんな味なんだ?」

「ウーロは、程よい苦みがあって油っこい食事後に飲むとさっぱりして合うわよ。オーレのハーブティーは、オーレの香りと甘みがある味ね。ラベンダーは、ラベンダーの香りが強く、体の緊張を解す効果があるわね」

「う~ん・・・グレスはどれが良い?」

「・・・」

「じゃあグレスはオーレが好きみたいだし、オーレのハーブティーにしようかな」

「分かったわ。少し蒸らさないと美味しくないからちょっと待ってね」


どのお茶も飲んだことが無く迷うラド。どうせ飲むならグレスが気になったものにしようと、グレスに聞くが特に返答が無かったので旅の間オーレを気に入って食べていたことを思い出しオーレのハーブティーに決めた。シオンは、茶葉をポットに中に入れると大きなポッドからお湯を注ぎ湯気が立ち、いい匂いが立ち込める。ポッドに蓋をして抽出するために少し時間を置きコップに注ぐと、オーレの爽やかな香りが3人の鼻に届く。


「良い香りだな・・・」

「えぇ私のお気に入りなのよ」

「グレス、火傷しないように気を付けてね」


飲むとオーレの爽やかな香りと甘みが口の中に広がり優しい味を味わっていると、休憩室の扉がノックされた。


コンコン「失礼します。勉強会の途中で抜けてしまってすみませんもう片付けてきたので大丈夫です」

「リリナさんお帰りなさい」

「衛兵さんは大変だな」


リリナは扉を開けシオン達に一礼すると、席に着く。席に着いたリリナの前にコップを置きハーブティーを注ぎリリナに渡すとありがとうございますと受け取るリリナ


「良い匂いですね・・・オーレのハーブティーですか、街の中で飲んだものより美味しく感じますねどこのお店で売っていたんですか?」

「これは私のオリジナル配合なのよ」

「そうなんですか?とても美味しいです」

「ありがとう自分でも良く出来たと思うわ」


ハーブティーがよっぽど気に入ったのか茶葉を買いたいと思いシオンに訊いたリリナだが、シオンのオリジナル配合の為かうことが出来ないと少し残念そうな顔をしたが、味わって飲もうと目を閉じながら飲むリリナ。そんな様子にシオンは鼻高々になり買い物が出来たら茶葉を上げようかしらと、考えながらゆっくりと4人はハーブティーを飲んでいたがふとさっき思ったことをラドは質問してみた。


「茶葉とか鍋だったり、シオンのリュックには色々入ってるんだな。冒険者ってやっぱ色んな物を持ってるものなのか?」

「ん~そうね。見せながら説明した方が解りやすいからちょっと待ってね」


シオンはコップを置き、床に置いておいたリュックをテーブルまで持ってくると床に置きリュックの中身を説明しながらラドの質問に答え始める。


「冒険者って大きく分けて街に留まって依頼を達成し生活していくタイプと、街々を移動し旅をしながら依頼を達成していくタイプが居るのね。タイプによって装備が変わってくるのだけど、先ずは旅するタイプの装備を紹介するわね」


シオンは羅針盤・水瓶・地図をテーブルに並べる。


「まずは、この3つね。地図は次の街に行くまでの道や危険な場所、目的地に行くためには絶対なきゃ駄目ね。地図無く彷徨うのは、危険だし冒険者組合に申請すれば周囲の地図を買えるから新しい街に着いたら絶対購入することをお勧めするわ。水瓶は単純に水分補給の為ね。水が無いと人間簡単に死んじゃうのよ、水魔法が使えるなら水に困ることは無いけど冒険には必須だわ。羅針盤は方位を知るためね、方位は太陽を見れば一応分かるけど羅針盤があれが手軽に調べることが出来るし夜でも使えるからね」


「確かにその3つが無いと、旅どころじゃないのか」

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#空っぽと色

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