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空っぽ少年と色深き者たち ~世界を彩る物語~  作者: 和吉
オーレント王国 決断の街イエリ―
62/87

リリナは副隊長!?

可笑しな詠唱や可笑しな魔法につて話笑っていると休憩室の扉が叩かれた。


コンコン「失礼します!リリナ副隊長城壁の武装について質問があり至急ナルライ様の元に来て欲しいとのことです」


ノックの後、扉が開かれ入ってきたのは20代の若い衛兵だった。はきはきと大きな声で用件を伝え一礼すると、リリナが立ち上がり


「分かりました、すぐに行きます。すみませんすぐ戻りますので」

「気にしないでちょうだい、大切なお仕事ですもの」

「リリナさんって副隊長だったんだな・・・」


勉強会の途中で抜けてしまうことに申し訳なさそうに謝ると、2人は気にしないでくれと首を振りリリナを見送ると発覚したリリナの階級について、話題になった。


「女性で副隊長だなんて凄いな」

「歩き方や姿勢から武術に優れてるとは思っていたけど副隊長だったのね・・・そんな人が私たちの見張り役になるとは光栄に思った方が良いのかそれとも警戒されてると思うべきなのか微妙ね」

「まぁ有難いって思っておいた方が良いだろ」

「楽観的ね・・・でも、その方が良いわね」


実力がある者が監視に着くという事は、それだけ警戒させれているかもしくはその人に敬意を持っているのかの二択だが悪い方に考えるより、いい方向に考えた方が良いという意見に同感なシオンとラドは笑うとリリナの話題に戻った。


「武術に優れてるって言ってたがリリナさんは戦士なのか?てっきり魔法士かと思ったが・・・」

「ん~微妙なところね。魔法士の人でも体を鍛えて武術を学んでいる人も居るし、さっきの粘土を使った魔法見る限りだとかなり器用に見えたのだけど・・・戦士の人でも魔法に優れた人も居るし分からないわ」

「そうなのか・・・話は変わるんだが、冒険者に魔法を使える人は多いだろ?」

「えぇ」

「でも、冒険者って魔法士より戦士系の方が数が多いだろ?なんでみんな魔法が使えるのに魔法士の方が少ないんだ?」


魔法が使える人間でも戦士になることがあると聞き、何で魔法士より戦士が多いのか疑問に思いシオンに質問を投げかける。魔法が使えるのであれば比較的安全な後方にいることができる魔法士の方が人気が出ると思うのだが・・と疑問に思ったのだ。


「あぁその事ね、確かに魔法士の方が少ないわね。理由は色々有るんだけど、1つ目の理由としては魔法を複数使うことが出来ない人が多いってことね。魔法士には状況に応じて色んな魔法を発動することが求められるし、魔法は使えるけど使えるが種類が少ないっていう人は結構いるのよ」

「へ~でもそれって想像力で何とかなるんじゃないのか?」

「勿論訓練すれば魔法の種類は増えるだろうけど、その訓練が大変だという事で訓練しない人も多いのよ」

「他の理由なんなんだ?」

「後は、魔法を遠くに打ち出すことが出来無い人も多いのよ自分の周りにしか魔法が発動できない人や剣や槍などの武器に魔力を流さないと魔法が発動できない人も居るからそういう人達は戦士職になることが多いわね」

「なんで遠くに打ち出すことが出来ない人が多いんだ?」

「想像力の問題ね。自分の周りで魔法が作られそれが敵に向かってどのように飛んでいくのか、どんな軌道を描くのかどれくらいの距離まで届くのかなど確かな想像が出来ない人って結構多いのよ。それに比べて剣に炎を纏うとか風を纏うとかは想像しやすいじゃない?」

「確かにしっかりとした想像するのは大変だな・・・剣に纏うとかは確かに想像しやすいな」


魔法は想像力によって発動するため、その人の想像力によって使える魔法や種類に影響される。そのため魔法を確かに想像できなければ、極端に使える魔法が減ってしまうのだ。自分の身近な場所や武器に何かを纏うなどは比較的想像がしやすいため、使えるものは多いそれに比べて遠くまで強力な魔法を打ち出したり発動する出来る者は少ないので魔法士より戦士が多い状況になっているのだ。


「他に大きな理由としては、冒険者って最初はパーティーを組んでいない事って多いのよ。自衛手段が魔法だけっていうのは危険だから剣術や槍術を身に付ける人も多いのよね」

「なんか魔法って何でも出来るって思ってたけど意外と融通効かないんだな・・・」

「良くも悪くも想像力次第ってことね」

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#空っぽと色

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