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空っぽ少年と色深き者たち ~世界を彩る物語~  作者: 和吉
オーレント王国 決断の街イエリ―
57/87

グレスのお勉強

ラド、リリナ、シオンが食べ終わると、グレスも食べ終わっていたので、ラドとシオンがグレスに


「グレスいっぱい食べたわね」

「あんなに腹を鳴らしてだけはあるな」


食べ終わり無表情で前を向いている、グレスに笑いながら話し掛けるとリリナも笑いながら


「いっぱい食べることは良いことですね!いっぱい食べれば大きくなれますよ」


グレスは話し掛けたことによって3人方を向いたが特に返事することなく見ただけだった。そんなグレスに少し悲しくなるが、自分から行動することが増えてきたことが増えてきたのは良い事だと思い悲しさを打ち消すと


「グレスはここの料理気に入ったのね」

「気に入った?」

「何度でも食べたくなるってことだ」

「気に入った」


シオンは気に入ったのかと聞くがグレスは意味が分からないようで首を傾げると、ラドがお気に入りの説明をするとグレスは首を戻し言葉を復唱するグレス。その様子に笑いながら


「少しずつ解っていけばいいわ」

「この先まだまだ長いしな」


シオンとラドはグレスの傍まで行き頭を撫でると、リリナもグレスの頭を撫でた。


「そうですね。新しいことがたくさん見つかりますよ」


リリナはヴァルクからグレスの事情を聞いていた為、シオンに詳しく聞くことは無かったが悲しい少年が少しでも良くなるようにと、優しく語りかけた。シオンはリリナの優しさに感謝しながら、詰所から出られないとなると今日は何をしようかとリリナとラドに相談し始める。


「今日はどうしようかしら・・・詰所から出られないのよね?」

「そうですね・・・なるべくここから出ないで欲しいのですが私か衛兵の誰かしらを同行すれば詰所から出ても良いですよ」

「それは・・・なんか罪人みたいで嫌だな・・・」

「そうね・・・変な注目もされそうだし」


どうしようかと頭を悩ませていると、グレスを見てそうだ!とある1つのアイデアが浮かんだ。


「グレスのお勉強にしましょうか」


手をポンっと叩きグレスに提案するがグレスは返答することなく無反応だったが、ラドは顔をしかめながら


「昨日の今日だし休ませてあげた方が良いんじゃないか?」

「それもそうね・・・グレスはお勉強と休むのどっちがいい?」


グレスはシオンに質問されたが、無反応のままだったためどうしようかと悩んだが、


「まあ、少し勉強して疲れた様子が有れば寝かせばいいんじゃないか?」

「そうしましょうか」

「ご不自由な思いをさせてしまって申し訳ありません」

「仕方ない事だから、大丈夫よ」


4人は食べ終わったプレートを返すと、休憩室に戻る。


「リリナさんは仕事に戻らなくても大丈夫なんですか?」

「私の仕事は皆さんのお世話なので大丈夫ですよ」

「じゃあ、リリナさんにもグレスの勉強手伝って貰うか」

「私に教えられることが有ればなんでも」


部屋の端にあったテーブルとイスを部屋の右側に持ってくると、ラドがグレスの隣に座りグレスの正面にシオンその隣にリリナが座りグレスのお勉強会が始まった。


「とりあえず何から教えようかしら・・・」

「何を知っていて何が知らないのか分からないからな・・・」

「グレス君に聞いてから決めるのはどうでしょう?」

「それが良さそうね」

「じゃあ一般的な知識から質問していくか、グレスは魔法について知ってるか?」


グレスの知識がどれだけあるか分からない為何を教えようかと迷ったが、とりあえず全ての国共有の一般知識についてグレスに知っているかどうか聞きながら教えていくことに決める。まずは、この世界でほぼ全てのものが持っている魔力から発動することが出来る自然への干渉想像の顕現、魔法について訊いていくことにした。

読んで頂きありがとうございます!

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#空っぽと色

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