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空っぽ少年と色深き者たち ~世界を彩る物語~  作者: 和吉
終わりと出会い
43/87

休むことなく

出発してから休むことなく、街へ向かい走っているが中々の速さで走っているため冒険者であるシオンと無表情で走っているグレスは余裕そうだがラドの顔には疲労が浮かんでいた。


グレスは大丈夫そうだけどラドは辛そうね・・・まあ、こんな速さでずっと走っているのだもの仕方ないわね。そもそも付いてこれているグレスが可笑しいのよね・・・すごい体力だわ


シオンは走りながら振り返りラドの顔に疲労が浮かんでいることを見ると、グレスの体力の多さに驚いた。このままでは魔物に襲われた際ラドが動けなくなってしまう可能性があるため、ラドをおぶるために一旦シオンは止まる。


「ラド走るの辛いでしょ?私が抱いて走るわ」

「いや!!大丈夫だ・・・足手まといになりたくない」

「嘘をついても仕方ないわよ。その状態じゃ魔物に襲われた時逃げられないから私が抱えて走るわ」


ラドは膝に手をつき息を荒げながらシオンの提案を断るが、ラドの後ろに回りシオンは強引にラドを抱え上げた。ラドは抵抗しようとしたが、疲労から力が入らなのか抵抗虚しく抱えられることとなった。シオンとグレスはラドを抱えたまままた走り出した。


「ただでさえ役に立ってないのにすまない・・・」

「誰にだって得意不得意はあるわ。だから、ここは私に任せて」

「だがグレスも走っているのに・・・」

「大丈夫」

「グレスもこう言ってることだし、そもそもこの速さに余裕で付いて来るグレスが可笑しいのよね・・・すごい体力だわ」


ラドがシオンに抱えられながら申し訳なさそうにシオンに謝るが、シオンは全く気にしてない様子で答えた。ラドがグレスの方を見ながら、話すがグレスは無表情でグレスに大丈夫だと言い走り続ける。シオンはその様子に呆れたような顔でグレスを見ると走るスピードを上げた。


「グレス付いてこれる?」

「うん」

「良し、今日は出るのが遅くなっちゃったから夕方まで走り続けるけど大丈夫?」

「平気」

「流石ね。それじゃあ、急ぎましょう」


グレスに体力は大丈夫かと訊くがグレスは無表情で世郵送だった。シオンはグレスの返事を聞きながら、言葉が少しずつ増えてきていることに喜びながら街へ急ぐのだった。昼が過ぎ途中で水分補給や果物を食べたがほぼ休みなしで走り続けた甲斐があり、日が沈み始めたころにはイエリーの街の壁が見えてきた。


あと少しね・・・でも、今日はここで終りね。


シオンはましてから休むことなく、街へ向かい走っているが中々の速さで走っているため冒険者であるシオンと無表情で走っているグレスは余裕そうだがラドの顔には疲労が浮かんでいた。


グレスは大丈夫そうだけどラドは辛そうね・・・まあ、こんな速さでずっと走っているのだもの仕方ないわね。そもそも付いてこれているグレスが可笑しいのよね・・・すごい体力だわ


シオンは走りながら振り返りラドの顔に疲労が浮かんでいることを見ると、グレスの体力の多さに驚いた。このままでは魔物に襲われた際ラドが動けなくなってしまう可能性があるため、ラドをおぶるために一旦シオンは止まる。


「ラド走るの辛いでしょ?私が抱いて走るわ」

「いや!!大丈夫だ・・・足手まといになりたくない」

「嘘をついても仕方ないわよ。その状態じゃ魔物に襲われた時逃げられないから私が抱えて走るわ」


ラドは膝に手をつき息を荒げながらシオンの提案を断るが、ラドの後ろに回りシオンは強引にラドを抱え上げた。ラドは抵抗しようとしたが、疲労から力が入らなのか抵抗虚しく抱えられることとなった。シオンとグレスはラドを抱えたまままた走り出した。


「ただでさえ役に立ってないのにすまない・・・」

「誰にだって得意不得意はあるわ。だから、ここは私に任せて」

「だがグレスも走っているのに・・・」

「大丈夫」

「グレスもこう言ってることだし、そもそもこの速さに余裕で付いて来るグレスが可笑しいのよね・・・すごい体力だわ」


ラドがシオンに抱えられながら申し訳なさそうにシオンに謝るが、シオンは全く気にしてない様子で答えた。ラドがグレスの方を見ながら、話すがグレスは無表情でグレスに大丈夫だと言い走り続ける。シオンはその様子に呆れたような顔でグレスを見ると走るスピードを上げた。


「グレス付いてこれる?」

「うん」

「良し、今日は出るのが遅くなっちゃったから夕方まで走り続けるけど大丈夫?」

「平気」

「流石ね。それじゃあ、急ぎましょう」


グレスに体力は大丈夫かと訊くがグレスは無表情で世郵送だった。シオンはグレスの返事を聞きながら、言葉が少しずつ増えてきていることに喜びながら街へ急ぐのだった。昼が過ぎ途中で水分補給や果物を食べたがほぼ休みなしで走り続けた甲斐があり、日が沈み始めたころにはイエリーの街の城壁が見えてきた。


「あと少しね・・・」

「もうこの時間だと入れないんじゃないか?」

「そうかもだけど、今は緊急事態だから1回衛兵に話して入れてもらえないか試してみるわ」


基本野党や盗賊から街を守るため夜には町の門は閉められ、街の中に入ることも出ることも出来なくなってしまうため街に入るためには朝まで待つ必要があるのだが、急ぎ伝えなくてはならない要件がある場合は門を守る衛兵に伝えることによって入ることができる場合がある。シオンは衛兵に緊急事態を伝えるために門の前まで走った。


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#空っぽと色

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