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空っぽ少年と色深き者たち ~世界を彩る物語~  作者: 和吉
終わりと出会い
15/87

街へ3

「結構歩いてるけど大丈夫?」

「うん」


あれから3時間ほど歩いた先で、また木の下に座りながら水を飲みシオンがグレスに聞くと、特に変わりなく返事するグレスに安心しまた歩き始めた。


「途中で休憩はしてるけど、グレスかなり体力あるわね。やっぱり若いからかしら?それとも、なにか剣術とかやってた?」

「知らない」

「そう 村で過ごすだけでも、体力は付くわよね。でも無理しちゃ駄目よ?街までまだまだあるから自分のペースで歩くの、そうすればあまり疲れないから。」


返事は無かったが一定のペースで歩き続けるグレスに、安心しながら植物についての話をグレスに聞かせながらシオンは歩いた。


「朝教えた魔物と動物の違いについての話覚えてるかしら?」

「うん」

「じゃあ質問 動物と魔物は何で区別されるでしょうか」

「魔力」

「その通り!覚えていて偉いわね。動物と魔物を魔力を持っているか持っていないかで区別するように、私の大好きな植物も魔力で区別できるのよ。」

「魔力を持っていな植物を魔法植物、魔力を持っていない植物を植物って分けられているわ。魔法植物の中には、とてもおかしな形をしている花や魔法を使う草とかもあるのよ!後は、魔力を持っている鉱石を魔鉱石とかだいたい魔力を持ってないか持ってるかで区別されるわ」

「魔力って何?て聞かれると、色々な定義があるから困るのだけど、一番有名な定義は、魔力とは世界に干渉するために必要なエネルギーであるという定義ね。魔法を使うためには魔力が必要なのだけど、ほぼ全ての種族が少なからず魔力を持っているのよ。グレスは自分が持っている魔力について知ってる?」

「知らない」

「じゃあ街に着いたらグレスが持っている魔力について調べましょう!自分が持っている魔力がどれくらいの量なのかを知っておくのは、今後の生活にきっと役に立つわ!」


魔力についてや町に着いた後の予定などを話しながら歩いていると、日が沈み周りが暗くなってきたため


「今日はここまでにして、夕飯を取って野宿の準備をしましょう」


シオンは土魔法で小屋を作り夕飯の準備を始めた。火魔法で小さな火を地面の上に灯すと、グレスを座らせ水を私飲ませ、食料の入った袋からメーロの実とオーレの実を取り出しグレスに渡し食べ始めた。


「順調に進んできたわね。グレス、足が痛いとかない?」

「うん」

「良かった。皮が剥けちゃったりしたら言ってね。薬はある程度あるから、大体のことは何とかなるわよ」

「今日は、魔物と出くわさなかったわね。いつも今日みたいな感じだといいのだけどそうもいかないから油断せずに進みましょう。食べ終わったわね?それじゃあ、明日に備えて早めに寝ちゃいましょう。」


グレスを脱いだローブの上に寝かせると、土小屋の入り口を固め2人は寝る姿勢に入った。


本当は、身動きが取れなくなっちゃうから小屋の中に篭るってことはしたくないのだけどグレスに火の番は出来ないし周囲の警戒も出来ないから仕方ないわね。魔物除けの香も数が多くはないから使いたくないし・・・


シオンはこれからの日程と装備について考えながらグレスが眠ったのを確認して眠りに入ったのだった。

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#空っぽと色

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