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空っぽ少年と色深き者たち ~世界を彩る物語~  作者: 和吉
終わりと出会い
13/87

街へ

2人は村へ戻り、土小屋においておいたリュックを背負うと


「さぁ!行きましょう」

シオンは-の手を引き、土小屋を壊し村の出口へと歩き始めた。村の出口に着くとシオンは少年に真剣な顔で約束事をさせた。


「これから街に向かって歩くけど、私の傍から離れちゃ駄目だからね。そして、私の言う事は絶対聞くこと」

「うん」

「よろしい 魔物について覚えてるかしら?」

「知らない」

「そう・・・それじゃあ、歩きながら説明するわね」


シオンはそう言うと、少年の手を引き村から出て街へと歩き始めた。歩きながら少年に魔物について説明をし始めた。


「じゃあ、魔物について説明するわね。魔物って呼ばれているのは魔力を持った動物全般を呼ぶのよ。魔物は、体の何処かに魔石を持っていて人々の生活と密接にかかわっているわ。魔石は燃料に、革は防具や服に、肉は食料になったりするわ。魔物中にもいろいろ種類が居るんだけど、人を積極的に襲う魔物もいればただ普通の動物と同じように生活している場合があるわ。魔物は人間に害する物もいるけれど、人間に多くの利益をもたらす存在でもあるのよ。どう?少しは分かったかしら?」

「うん」

「本当に・・・?瞬時に返事されると少し不安になるのだけど・・まあ少しでもわかってくれたのならいいでしょ」


シオンの説明に対して無表情で反応するグレスに少しだけ不安を覚えたが、続けて説明をしていく。


「魔物は生命力が高いから、色んなところにいるの。だから、街までの道のりで魔物に襲われる可能性があるからさっき約束した通り私の傍から離れないで、私の言うことを聞いてほしいわ。」

「うん」

「よし、いい返事」


話しながら村を出て森に囲まれた細道を少し歩いていると、平原に出た。


「ここに出るのね。平原を進むと大きな湖に出るんだけど、その先の森を抜ければ街道に出るわ。今日は、平原の半分ぐらいまで歩けるよう頑張りましょう」

「うん」


平原を歩きながら、シオンはグレスに様々な話をした。おとぎ話や薬草の事、旅での失敗談や注意すべきことを・・・


「平原はね、視界が広く取れているから安全だと思う人も多いけど私たちが視界を広く取れているってことは、魔物も広く視界を取れているってことなのよ。だから、気を抜いちゃいけないわ。魔物は空を飛ぶものもいるから実は結構狙われやすいのよ。他にも群れを組んで平原にいる魔物もいるし魔物だけじゃなくて盗賊なんかも出てくるから、注意しながら進んでいく必要があるのよ」


シオンはグレスが話を理解しているのかは分からないが、少しでもグレスの力や知識になるように様々な話をグレスに話しかけた。それをグレスは無表情で歩きながら聞いていた。


「食糧に限りがあるから、沢山は飲めないけれど喉が乾いたら何時でも言ってね」


リュックに入れておいた袋や水瓶に果実や水を入れてきたが7日分は無いため、途中で食べ物を調達しなければならない。そのため、途中であった魔物を食料にすればいいと考えているシオンは、身の安全のために警戒するのはもちろん食料になる魔物を強い視線で探すのであった。


ブルやボア系の魔物が良いな~久しぶりにお肉食べたいし、オークでもいいけど解体めんどくさいのよね・・・


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#空っぽと色

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