エルフの街【ニース】
直人達一行は転移して来た丘を階段で降り
そのまま道沿いに進む。
直人「おぉ、、ただの道なんだけど、、
なんだろうな、、なんか感動するな、、」
5m程ある道幅に比較的平らな土が剥き出しの道に左右は草木が生い茂ってるだけの道ではあるが、地球の植物とは違い見たことない花や巨大キノコ、鹿の形をした植物等、まるで童話の中の世界を再現した風景に改めて異世界に来ている事に感動していた。
メル「そうでしょそうでしょ!
デーメステーエル神様のお膝元だからね!
ちょっと離れてるけど、それでもこれだけの
植物達が沢山いるんだよ!
(元気はよく無いけど、、)
それにね!
他には無い植物とかいっぱいあるんだよ!
例えばコレはね、、、」
途中小声になるが自慢げに道端の植物達の紹介をし始める。
そんなメルの話を「へぇぇ」や「なるほど」と相槌をうちながら
ゆっくり30分程進むと
見えて来たのはレンガ造りの一軒家。
直人「ん?なんだあれ?」
見えて来たのは道のど真ん中に建ってる家らしき建物
丁度良く道を塞いでいるので、迂回するにも整備されてない森の中を進まなければならないので、馬車などは通れそうにないので不自然な位置に建っている。
メル「うん?う〜ん、、昔は色んな場所への
行き来が頻繁に行われていたんだけどね
ここ数百年は
デーメステーエル様の力も
弱くなっちゃたし
限られた土地を守るのが精一杯なんだよね
だから、生活に関係ない国の端なんかは
誰も来ないから非常時の
転移陣設置してるだけなんだよね」
直人「そうなのか、、
って事は、俺とリズが居た場所は
国の端だったのね
つうか、俺が言うのもなんだけど
戦力無いメルが1人であんな場所に
一人で来て待機してたのは
流石に危ないんじゃないか?
せめて護衛連れてくる
必要あったんじゃないのか?」
メル「直人が魔呼びの煙魔なんか
吸わなければあんなに
モンスター来る事なんて
滅多にないんだよ!」
(って言うのは建前で、直人達を見極める
為に来たんだけどね、、)
プンプンと言いながらいかにも怒ってますと言う様に頬を膨らますメルだが、メルが単身だったのは別の理由があり
もし、直人が想定以下の戦力しか無かった場合国民に知れ渡り変な期待される前に追い返す予定だったのだ。
直人「(プンプンとかあざといな、、
しかし!
美少女がやるとアリですな!)」
そんなメルが単身で来た理由を知る由もない直人はプンプンしてるメルをニコニコしながら眺めている。
メル「なんで笑ってるのさ!
まったく!さあ!着いたよ!」
そんな話をしてる間に建物に到着し、一足早くドアに向かったメルは魔法でドアのロックを外すとそのまま開けて直人達を中に入るよう促した。
メル「はい、じゃぁ、忘れ物は無いよね?
ここにはもう来ないから
何かあるなら今の内に済ませてね?」
直人達が室内に入った後、ドアを閉める前に忘れ物確認をする
直人「ん?大丈夫だと思うけど」
リズ「はい。
討伐モンスターも収納しましたし
なんの問題もありません」
メル「うん、なら良かった」
と言ってドアを完全に閉めると魔法でロックする。
直人「ほんと転移陣しかないんだな、、」
そうあって室内を眺めるとそこには広い空間に転移陣だけが有り他には壁や天井から淡い光が出てるだけだった。
メル「まぁね、あまり用も無い場所に
色々こだわっても仕方ないからね
よし!ロックオーケー!
はい!じゃぁ、転移陣に乗ってね」
部屋のロックを厳重に終了した後、転移陣に乗るよう指示する
直人「はいはいっと」
リズ「はい、いつでも大丈夫です」
直人達が転移陣に乗った事を確認すると、メルも転移陣に入り空中に半透明なパネルを出現させると
何やら操作してから直人達に声を掛ける。
メル「一応規則があるから
街の中には直接行けないんだよね
だから街の門の前に転移して
直人にはギルドカード提示して貰う
こらそのつもりでいてね」
直人「あいよ!了解!」
(この世界で初めての街!
しかもエルフの街!
おらワクワクすっぞ!!)
メル「しゅっぱーつ!」
シュン
一瞬で景色が変わる。
目の前に現れた風景を一言で表すなら
【人工の森】
葉が生い茂った大木をイメージする様な人口的な建物
その一つ一つが高く巨大である
低い物でも40m以上の高さはありそうだし
高い物だと300mは超えてるのではないだろうか?
しかし、そんな建物が霞んでしまう存在がある
天まで届く超ド級の大樹。
大樹の天辺は雲で隠れ見えない程の高さと、山の様な一つの幹を含む大樹は数十㌔離れてるにも関わらずその存在感を放っていた。
直人「すげぇぇ、、、
ファンタジー、、、だな、、」
目の前に広がる光景に感動する直人。
メルは感動してる直人の前へ飛び出すと
直人の方へスカートをなびかせながら向き直ると
両手を広げながらこう言った。
メル「ようこそ!
エルフの街【ニース】へ!」
直人「あ、あぁ、これがエルフの街か
想像よりデカイ規模の街だな、、」
メル「そうなの?
直人がどんな想像してたか
分からないけど、この国の中で
は比較的スッキリしてる
街並みなんだけどね」
直人「まぁ、スッキリはしてるんだけど
こう、、なんて言うか、、
もっと森の中にちょこちょこ家ある
イメージあったからさ
思ったより大都市でビックリしたわ」
メル「森の中って
デーメステーエル様は確かに
森の守護者だけど
森の中だと生活不便だよ
ダンジョン中心の
暮らしをしてるんだし」
直人の発言にやや呆れなが答えるメル。
直人「そういえばそうだな
シュナのダンジョンも
近未来的な設備だったし
この世界は進んでるなぁ」
(その割には滅びそうだけど)
リズ「そうですね
ですが、それぞれの神が管理する国
毎に特色があるので、
このファーシンア国が普通と
言う訳では無いと思います」
直人「あぁ、そりゃぁ、そうか
にしても現実離れした光景だな
それにあのデカイ木は
何なんだ?」
メル「凄いでしょ?
あの【世界樹】が
この世界の森の根源であると同時に
デーメステーエル様の住む
この国最大の難関であり
選ばれし者しか入れない
通称【デーメスダンジョン】だよ!」
直人「アレが世界樹?でダンジョン?
いやいや!
どんだけデカイダンジョンだよ!
もはや木のレベル超えてるし
山よりデカイんじゃないのか?」
驚愕した表情でメルを見る直人。
メル「にっしっしっ!
さては直人さんビビリましたね?」
怪しげな笑い方をしながら指先で直人を突きながら指摘するメル
直人「いや!ビビってねぇよ!
ただちょっと広そうだよね?って
確認しただけだし!
何言ってるんだよ!まったく!」
即座に否定する直人
男子にビビってるは禁句であるが、
特にいい歳したオッサンは
プライドが高いから敏感に反応する。
メル「おや?そうでしたか
すみません直人さん
勘違いしてしまいました」
やけに素直に謝るメル。
直人「誤解ならしょうがないけどな
ビビっては無いけど
時間はある程度かかりそうなのは
理解したよ、、
でも
千里の道も一歩からって言うし
とりあえず一つ一つ
クリアしていかないとな
って事で次の目標ダンジョンが
ある【ニース】に向かいますか!
案内頼むわメル」
メル「え?あ、うん!了解だよ!
じゃ、こっちの階段から降りて
【ニース】の入り口に向かうよ!」
少し意外そうな顔をした後、ニッコリ微笑み
元気良く返事し先導し始めるメル。
砦らしき場所から数百m進むと
【ニース】の入り口が見えてきた。
そこには人の気配はなく、
左右にある柱と柱の間には何やら魔法陣ぽい光輝く模様が描かれてるものがが展開され
そのまま素通り出来ない作りとなっている様だ。
メルはそのまま右の柱に近づくと
右手からギルドカードを出したまま
柱の窪みに右手を沈み込ませると
ブォンと魔法陣の色が一瞬変わり、すぐに元の色合いに戻る。
メル「はい!じゃぁ!直人とメルと同じ様に
やってみて!
そうするとこの国に登録されて
以後の行き来は直接国内から
出来るようになるからね!
本来は面倒臭い上に長期間の
審査とか申請とか色々必要だけど
直人とリズはこの登録だけで
大丈夫なのです!!凄いね!!」
直人「え?そうなの?
(出迎え1人だけどVIP待遇だな)
楽で良いけどな、、あれ?
それはそうと
リズはどうやるんだ?」
リズ「はい、私はマスターとリンク
してるのでマスターが登録して
頂ければそれと同時に
私も登録されますので大丈夫です」
あ、そっかと返事しつつメルと同じくギルドカードを出して窪みに手を沈ませる。
ブォン。
メル「なにそれ!直人のギルドカード
大きいね!初めてみたよ!」
通常の3倍はありそうな直人のギルドカードに驚くメル、RANKに応じて色合いが変わる事はあっても基本的には大きさは変わらないので、違和感が凄い
直人「お?だよな?ふふっ
どうだ?メル?
コイツをどう思う?」
何かを思いつき怪しくニヤケながらギルドカードをメルに見せる
メル「う?うん!オッケーだよ!
これで直人とリズはこの結界を
素通り出来る様になりました!
早速中に入ろう!」
先陣をきって結界を抜けて門の中に入るメル
振り返り直人達を手招きする
思ったんと違う、、リズの時もそうだったけど何故大きいと2回目は言ってくれないのか、、、くだらない事で少ししょんぼりする直人。
気を取り直して空中に展開されてる魔法陣に近づくと
少しビビリながらまずは右手を結界に触れようとするが普通にすり抜ける
拍子抜けした直人はそのまま体を進ませ結界を抜ける
リズは直人がすり抜けたすぐ後ろで難なく付いてくる。
メル「むふふ、直人さんちょっと
ビビリました?」
両手で自分の口を押さえながら笑いを堪えるメル
直人「び、ビビってねぇよ、、と言いたいが
流石に未経験だったからな
バチって電流でも来るんじゃ無いかと
少しビビったわ」
頭を掻いて苦笑する直人。
メル「あ、そうだね
直人はこの世界慣れてないからね
笑ったのは失礼だったよ
ごめんなさい」
直人の言葉にハッとしたメルは申し訳なさそうに謝り頭を下げた。
直人「あ、いや、いいんだよ別に
気にしてないから
それにメルはちゃんと説明しながら
先導してくれてたし
俺がビビリ過ぎてたのは確かだしな!」
女の子が頭を下げる姿を見るのは気まずくなった直人は慌ててフォローする。
メル「ふふっ、直人は優しいね!」
顔を上げて嬉しそうに笑ったメルは直人の手を取ると
メル「族長の場所まで最速で向かうよ!
さあ!コッチだよ!」
何が嬉しいのかテンションが高くなったメルは直人の手を引っ張らながら誘導する。
直人「お、おいおい、どうしたんだ?
そんなに急がなくても
族長は逃げたりしないだろ?」
メル「族長は逃げないけど
直人の入国のタイミング
に合わせて一時的に外出禁止
命令出して貰ってるから
あんまり長い事ふらふらしてると
【ニース】の住民が可哀想でしょ?」
直人「マジかよ!?
閑散としてると思ったら
そう言う事かよ!
遠いのか?遠いならメル抱えて
ダッシュした方が良いんじゃないか?」
メル「悠長にはしてらんないけど
緊迫してるわけじゃないから
そこまで急がなくても良いよ?
メルを抱き抱えたいなら
お姫様抱っこでよろしくね!
後、そこのオレンジの建物に入れば
転移出来るよ」
直人「めっちゃ近かった!
なんだよ、流石にこの距離を
ダッシュする意味ねぇから
抱えるのは次の機会に取っとくよ」
メル「あははは、はい、着いたよ
入って入って!
ちょっと族長に先に会って来るから
そこの椅子にでも座って待っててね
そんなに待たせないからさ」
直人「ん?あぁ、そうだな
報連相は大事だからなっと
おっ?流石良い椅子だわ
灰皿は、、何処にあるのかな?」
リズ「灰皿もアイテムボックスに
入ってると思いますよ」
直人「え?そうなの?
あ、ホントだ、コレだな
じゃぁ、適当に寛いでるから
宜しくお願いします!」
メル「うん!また後でね!」
そう言うと部屋の奥へと向かって行ったメル。
【ニースの街】
【ギルド総本部兼エルフ統括管理室】
シュン
メル「やぁ!お邪魔するよ!」
広い部屋に現れたメル
机のモニターを何やら操作していた人物メルの出現と共に顔を上げて立ち上がる。
??「これは、メル様お出迎えも出来ず
申し訳ありませんでした」
姿は格好に似合わず丁寧に謝罪する人物
メル「ダメだよ、アリーシャ
メルって呼び捨てして貰わないと
それに口調もいつも通りにしてよね
今のメルは【彼等】の
案内人ってだけの存在だからね」
少し困った様に注意を促すメル
アリーシャ「い、いえ!確かにそうですが
メル様は現在案内人と同時に
デーメステーエル神様の使者という
役割となっていますので、そこは何卒
お許しくださるようお願い致します」
再度深々を頭を下げる丁寧な対応をする。
メル「確かにね、、
あの子達も態度変えてくれないし、、 (直人はそんな細かい事
気にしそうにないからいっか!)
うん!分かったよ!それでね、今
彼等に待ってて貰ってるんだよね
ちょっと会わせる前にアリーシャに
相談があるんだけどさ」
アリーシャ「はい!ありがとうございます!
相談、、ですか?やはり【今回】も
そこまでの存在では、、」
最後に異世界人がこの国に居たのが私が族長になる数十年前の話だから私自身面識はないのだが、過去何度か異世界から来たと言う者達は、この世界の者達より成長が早く、特殊な技能を取得し、短期間で熟練者の領域まで到達した。
だからだろう、、その者を「救世主」と呼び
称賛しダンジョン攻略を期待した。
しかし、異世界の救世主はすぐ堕落してしまった、、堕落と言うのは言い過ぎかも知れないが、短期間で熟練者になるなら
継続して戦い続ければ一流や超一流になれる筈なのだが、大概の者達は一流手前で終わってしまい、楽に倒せるモンスターをたまに倒して終わりにし、後は世話役となったエルフやドリアードの女性達と一緒居る時間を多く過ごしていたようだ。
娯楽が少ないのに一体ナニをしていたのだろうか?
何故か族長になる際に聞いた時はその部分だけ濁してたし、、戦闘訓練でもしてたのか?
ともかく
多くの異世界が大体そんな感じではあるが、中には超一流となった者も居たには居たが、
デーメステーエル神様のダンジョンに挑む事すら出来なかった、、、何故なら、、
メル「あ、ちょっと待ってね!
リアリナも時間取れるみたいだからさ
コッチに来て一緒に聞いて貰って
ついでに直人達に会わせちゃうからさ!」
アリーシャ「リアリナが?」
(あれ?メル様が直接案内するだけでも
初めての事なのにリアリナも紹介するのか?
ドリアード族、【族長】のリアリナを?)
シュン、、
リアリナ「お待たせ致しました」
メルが移動して来た転移陣では無く、メルとアリーシャの間付近に生身で転移して来た
リアリナ。
アリーシャ「よう、リアリナ
相変わらず便利だなそれ」
突然現れたリアリナに驚きもせずに、親しげに話しかける
リアリナ「えぇ、久しぶりですね
この国限定ですけどね
それよりメル様お話というのは、
あの事と関わりあるお話でしょうか?」
アリーシャ(あの事?って、
さっき【ニア】から報告あった話の事か?)
メル「うん、リアリナも来たし
早速、今回シュナイダー神から
送られてきた異世界人の
「海風直人」と
そのサポートパートナーのリズについて
なんだけどね、初めてシュナイダー神から送られて来たってのもあるからメルが直接対応
したけど、結果的にそれは「正解」だったよ」
リアリナ•アリーシャ「「!?!?」」
メルの言葉に息を飲む2人
メルが直接対応した事が正解だったという事は、それだけでも重要人物である事が証明された。
アリーシャ「で、では!」
メルに一歩近づき興奮し、期待の籠もった様子で先の質問の答えを聞こうとすると
メル「待ってアリーシャ、、
早まる気持ちは分かるけど
さっきの質問の
返事を答える前にさ、リアリナ、
あの時の映像出せる?」
リアリナ「はい」
ブゥゥン。
リアリナが手をかざすと、空中に60インチ程のモニターが現れ、メルとアリーシャがよく見える位置に移動すると静止し、
そこには直人が煙魔を吸い始めた映像が流れた。
アリーシャ(この人物が異世界人の、、)
モニターに流れる映像を黙って見つめる3人
結局、直人がモンスターを全滅させ素材を回収してる所まで流した所でモニターを消す
リアリナ。
メル「どう思った?」
モニターを消した場所を難しい顔で見つめていたアリーシャに問いかける
アリーシャ「そう、ですね、、凄まじい
とは思いますが、、何か違和感を
感じますね、、映像だけだと
流石に何かまでは分かりませんが、、」
メル「流石だね、、あの直人のやってる事
を把握しただけじゃ無くて、その
違和感まで映像見ただけで読み取る
んだからさ、メルなんてその場に
居たのに何やってたのか
わからなかったよ!」
苦笑いしながらあははと笑った後、リアリナに話しかける。
メル「じゃぁ、リアリナ
そっちで分かった事報告してくれる?」
リアリナ「了解致しました。
ミカゲ様が魔呼びの煙魔で集めてしまった
モンスターは合計482体に登り
全てRANK1〜2程度でしたが、それでも周囲に損害を出す事無く討伐した手際は驚嘆に値する成果と言えますが、メル様が危惧しているのはそこでは無いと思われますが、、
如何でしょうか?」
一旦説明をやめてメルに問いかける。
メル「うん。そうなんだよね
現場では正確な数値想定
出来なかったけどさリアリナなら
詳しく分かるんじゃないかな?」
アリーシャ「数値?とは?ミカゼ様が
モンスターを討伐した魔力値ですか?
速さは異常でしたので、
おそらく下級上位か、
中級下位程度の魔力値になると
思いますが?違うのですか?」
リアリナ「アリーシャの疑問はもっともです
私もその時の観測されたデータを
見た時は何か別の原因かシステムの故障
を疑い調べましたが、結果的にデータは
正しいと判断しました」
アリーシャ「周りくどいな、、
結局どんなデータだったんだ?」
リアリナ「これから話す事は全て事実です」
アリーシャ「くどいぞ?
今更リアリナを疑ったり
するわけないだろ?」
歯切れの悪い言い回しに、眉間にシワを寄せて不機嫌になるアリーシャ
リアリナ「そうですね、、では
先程の映像に合ったミカゼ様が討伐した
モンスターが攻撃を受けた瞬間、刹那の間でとても観測出来るものではありませんでしたが連続的に攻撃していた為、僅かですが観測した数値は、【戦略級魔力値】でした」
アリーシャ「は?」
間抜けな声を出して思考停止したアリーシャ
それも仕方ない。
魔法を発動するには魔力が必要となるが、その魔法を発動させた際に使用された魔力値を
リアリナは測定したのだが、魔法には
【下級】【中級】【上級】【特級】【戦略級】とあり、更にそれぞれの中に下位、中位、上位と分かれており合計15階級の【魔力値=魔法威力】
となる。
しかも個人で発動出来るのは最高でも
【特級】までであり、【戦略級】とは
【近代武器】で【例える】ならば
ロケットランチャーが【特級】とするならば
長距離ミサイルが【戦略級】となる
そう、【特級】と【戦略級】では次元が違うのだ(※あくまでもイメージの話)
メル「やっぱりそうなんだ、、
流石に戦略級だとは思わなかったけど、、」
困った顔をするメル
アリーシャ「た、確かに400体を倒した
とは言え、殆どがRANK1程度と考えると
些か過剰な魔力使用だ「アリーシャ違います」と、ん?何が違うんだ?」
アリーシャの話の途中で否定したリアリナ。
リアリナ「ミカゼ様がモンスター討伐した
際に使用した【全ての】の魔力値
では無く、恐らく【1体】討伐する毎に
使用された魔力値が戦略級なのです」
シーーーーン
リアリナの言葉を最後に静寂が部屋を支配する。
アリーシャ「ん、な、バカ、、」
言葉が出なくて口をパクパクさせながらなんとか【バカ】だけは言えたアリーシャ
リアリナ「失礼ですね、人に向かって
バカとはなんですかバカとは」
アリーシャ「い、いや、別にリアリナに言った
わけじゃないんだが、、す、すまん」
メル「まぁまぁ、アリーシャが動揺
するのも仕方ないんだよね!
実際、戦略級は予想を超えてたけど
直人が強すぎるクセに魔力の扱いが
超ド級のヘタクソなのは事実だからさ」
アリーシャ「あ、いや、ヘタクソの
領域じゃないですよそれ、、
発動してる意味がわからないレベルですよ」
驚き過ぎて逆に冷静になって来たアリーシャがやや呆れながらメルの話にツッコミを入れる。
メル「はぁ、、
そう、、なんだよね
どんな原理で発動させてるのか
分からない謎生物だよ、、ほんと、、」
溜め息を吐きながらアリーシャのツッコミに賛同する。
リアリナ「なるほど、、
となると、、
メル様のお願いとは、、やはり、、」
メルのお願いの内容に予想が付いたリアリナは思案顔となり、同じくアリーシャも思い付いてしまった事をメルに質問する。
アリーシャ「ま、まさか、、
メル様、、その謎生物、あ、いえ、、
ミカゼ様に【魔法を教える】って事
ですか?」
違ってくれと願いながらメルに聞く
メル「アリーシャ正解!!」
アリーシャ「やっぱりぃぃ!!」
リアリナ「ですよね」
満面の笑みのメル
悲痛な表情のアリーシャ
困り顔のリアリナ
三者三様の表情をする。
リアリナ「それでもしやその教育者に
アリーシャをご指名なのですか?」
メル「うん、、そうなんだけど、、」
アリーシャ「くっ!?メル様の御命令
とあらば!このアリーシャ例え
この身が「コラコラ話は最後まで聞きなさい」え?は、はい、、」
メル「でね、最初はアリーシャに頼もうかと
思ったけど、、
普通のやり方じゃ無理そうだから
リアリナも実際直人と会って貰って
見極めて貰いたいんだよね
やり方は任せるからさ、あのまま
属性モンスターと戦闘続けたら
間違い無く直人は【暴発】しちゃうからさ」
その頃別室に居る直人はと言うと
直人「エルフってやっぱ耳長いのかなぁ?」
メル達が深刻な話をしてる中、煙魔を吸いながら呑気に寛いでいた。




