与一の魔法
老師と3時間話して悟りました。
『やっと話せる!!!!!』
突然の大声に驚いてしまったが、3時間の沈黙を貫き通した存在を思い出して得も言えぬ
罪悪感を感じたことは内緒だ。
「3時間経ったよ!3時間黙るって大変だね。いやぁ、一度決意してしまったら男に二言はないからね。辛くても乗り越えられた!ボク、スゴくない!?こっからはボクのターンだよ!話せなかった3時間はきっちり話そうかな。大体、さっきまでの話、チンプンカンプン!魔法って何か考えても分からないよ!考えるより感じるの!生まれてこのかたハンゾーは魔法使えたことないじゃん!考え過ぎなんだよ!そういうとこハンゾーの良いとこだけど、馬鹿みたい(。-∀-)ハンゾーの話聞いてたら頭痛くなっちゃった(×_×)まぁ途中から聞いてないけど(~▽~@)♪♪♪あぁなんか一人で話すのも飽きるね、3時間話せなかったから話したいのに!そういえばね!さっき無音魔法使ったんたよ!気付いた?お陰で話したくても声でなかったけどw?
??んなっちゃって無我の境地に入ってた(゜д゜)ボクのレベルは4,5レベUPだよ。それにちょ…」
「お前って本当に凄いよな。久しぶりに尊敬したわ。」
「ふふん。でしょでしょ。」
「!?無音魔法がどうとか言っておったが、魔法を使っても大丈夫なのかの?」
「えぇ、コイツは代償を考えずに魔法を使えるんですよ。何故なのかは分からないので俺の魔法への疑問の1つです。」
「世界の掟に反しているのかの?そんなはずはないのだが。しかも、ワシの全知の能でも知らんかった」
「そうなんですか?興味深い話ではありますね。てっきりコイツの異常さを知っていて訪ねてこられたのかと。」
「ワシの認知できない事象という事かの?」
「老師、全知の能があるんですから認知できない事象があっても分かるのではないですか?能に頼りすぎです。」
「説教までされるとは…して、どういうことか分かるのかの?」
「老師にも悟れ。と言いたいところですが俺には老師のような制約がある訳ではないですし、お話ししましょう。仮説ですが。」
「やはり、制約についても悟ったか。」
「えぇ、今の言葉で確信しましたが。
老師の言動から見るに、全知の範囲から外れている事象もあるのではないでしょうか。
その事象を纏めると。
1.与一の魔法使用について
2.俺らが老師を視覚できること
3.俺らの言動。
この3つが挙げられます。
初めは「自身の未来は見えない」や「余興として俺らを予知していない」可能性も考えたのですが、
生まれてはじめて驚かされたような様子や、あり得ないという焦りの表情から
何らかの原因から俺らは老師の全知の範囲外であると考えられるのではないですか?」
…
「あれ?納得したが少し疑問のある表情ですね?少し違いましたか?」
「いや、お主の推測はかなり正しいようじゃが原因というものが気になるのぉ。それにお主らが全知の範囲外として全てを知らんかった訳ではないのも気にかかる。」
「原因について様々な仮説もありますが確信が全くないですね。老師の制約とはとても厄介ですが俺が世界の構造を知る唯一の手掛かりであるようです。」
「そうじゃの。詳しくは言えんが、ワシはいつでもお主と対話できる。世界の構造を知りたいなら旅に出てみるのはどうじゃ?」
半蔵と与一(と時々老師)の世界探しの旅がはじまる。
会話が多いですが、すみません。
旅に期待したいですね…




