9話:可愛いナタリー
7話に誤植があったので書き直しました。また足りない描写を付けたしました。
「昼食後、王国軍の迎い入れの準備に取り掛かる。決して不備の内容に」
「「「了解です!」」」
朝と同じくあーんとしてもらいながらの昼食後、騎士団のメンツは新しくテントの建設に取り掛かった。どうやら王国軍を率いてくる人はナタリーよりも偉い人らしい。……ん?
「ナタリーより偉い人って誰?」
アルバートに質問する。
「ナタリア嬢より偉い人っつったら、まずは現国王陛下様、王妃殿下様だ。なんてったって国のトップだしな。あとはアレクサンドリア王女殿下くらいか?」
王妃が軍を率いるわけないし、王女もまたしかり。ってことは王国軍を率いてくるのは国王なのか?いくらここが軍事的に大切な場所だっていってもここに国王が来るなんて……。
疑問に思っているとヨハン(騎士団治癒部隊長35歳、最近10歳下の嫁を貰ってデレデレ)が口を挟んできた。
「王国軍を率いてくるのはアレクサンドリア王女殿下さ。その知略にかかれば、幼年学校6年生一クラスが大陸最強の特殊部隊に早変わりするって噂だ」
幼年学校6年生はだいたい15歳くらいの歳らしい。そんな子供が特殊部隊に化けるほどの計略を打ち立てるなんて、どんな軍師だよ。
「ナタリア嬢は天下一品の武将だが、いかんせん頭があれでな」
「まぁそれを補ってあまるほどの天才的戦闘能力を持っているんだが」
「アレクサンドリア殿下はナタリア嬢を最もうまく扱える軍師だ。お二方が組めば大陸最強、世界統一だって夢じゃない」
「今敵対しているアードライアを倒せば、このティーアエンド大陸は統一したも同然だしな」
がははと笑いあう兵士たち。ますます予見者の存在がいらなくなっている気がするんだが…。
「こらお前ら!さっさと働かんか!アレクサンドリア王女殿下をお迎えする準備はまだできておらんだろう!」
蜘蛛の子を散らすように逃げていくみんな。団長にそんな態度でいいのかよ。
「まったくあの野郎どもは。ハヤト、奴ら何か変なことを吹いこんでいたりしないか?」
「いや、なにも。ただナタリーはとってもすごい人なんだって話さ」
顔を赤らめるナタリー。ちょろいぜ。
「そ、そうか。やつら、可愛いところがあるじゃないか。今日の晩飯は少しだけ豪華にしてやろう」
真に可愛いのはあなたですぜナタリア嬢。
みんなしてナタリーを可愛がる理由がわかった気がした。




