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うちの妻は一騎当千  作者: 樂
25/25

23話:神話曰く……

11話、12話を状況が分かりやすくなるよう訂正しました。

「予見者か……未来を見据える力ってところか。でも俺はそんな力持ってないと思うんだがな」

「まだ力が目覚めていないのかもしれん。アキラ・カシワギも城で料理をふるまうようになってからだいぶ経って予見者の力が生まれたとされているしな。


 そもそも、予見者という存在自体が稀で詳しいことが何もわからないのだ。100年に一人現れるかどうかの異世界人、その中でモルゾン山の麓の森から現れた人物が予見者としての力を持っていることがある、という希少さだからな」


「なるほど、じゃあそもそも俺が予見者じゃない可能性もあるわけか……」

「あ」

「あ?」

「それは考えてもいなかった……」


 しゅんとするナタリー可愛い。やはり俺はロリコンじゃなかったのかもしれない。


「ま、たとえ勘違いで連れてこられたとしても、俺はナタリーと出会えてよかったよ」

「そ、そうか。私と出会えたのがうれしいのか」

 

 顔を赤くするナタリー可愛い。やはり(ry。


「しかし、あの山の森から現れる人間など予見者しかいないと思うのだがな」

「ん?どういうことだ?」

「ハヤトは崖の上から落ちてきたが、目が覚めた時は森の中にいたと言っていたな」


 あの森全然人の手が加えられた様子がなくて不気味だったからな、早く抜け出そうと移動していたらあの崖に着いたんだ。


「モルゾン山は聖域とされている。それを示す言い伝えがあってな……」




 レーヴェタリアンは昔から自然の中に信仰の対象を多く持つ多神教の国で、特に夫である太陽の神ゾーネル、妻である山の女神ベルの2柱神の夫婦を主神と祭っていたそうだ。


 その2柱の神は他の神々が嫉妬するのも馬鹿馬鹿しい程のおしどり夫婦だったらしく、神話の中ではその仲を引き裂こうとゾーネルの妹で月の女神のモンドが、太陽神であるゾーネルが疲れ果てて邪魔しに来ない夜にベルの寝室に忍び込みベルを殺そうとした。しかし寝室では疲れているはずのゾーネルがベルと情事の最中だったらしく、その仲睦まじさにあきれ果てて、それから夜二人の寝室に入ろうとする者がいないか見張るようになったとされている。これが夜に月が出る理由らしい。


 でもって、レーベタリアンでは最も早く朝日を浴びる山のモルゾン山が山の女神ベルの現世の姿であるとされ、陽の光を浴びて機嫌のいい昼はもちろん、月の女神モンドが見張っている夜に山に入ることは神々の怒りを買うとされており、それで人の手が加えられていないのだそうだ。



「あそこに人が入るわけがない、つまりあそこから出てきた者は異世界から来た可能性が高い」

「でも予見者以外にも異世界から来た人はいるんだろ?」

「その者達は皆”モルゾン山でない場所”から現れたらしい。そしてモルゾン山から現れた異世界人は全員予見者として伝わっているのだ。同じくモルゾン山から現れたハヤトも予見者であると考えるのが筋であろう?」

「なるほど。予見者が現れる前人未到の山、か。もしかしたら元いた世界に帰る方法が見つかったりして」

「ハ、ハヤトは私を置いて行ったりはしないよな?」


 泣きそうな声で聞いてくるナタリーまじ天使。


 返事を返そうと口を開いたその時、突然扉が開いて兵士が入ってきた。


「一大事ですナタリア様、渓谷の砦が奪還されました!」

 

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