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うちの妻は一騎当千  作者: 樂
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22話:原初の予見者

「『またアキラがうまい料理を作った。昨晩とても冷え込んだので体が温まる料理を頼んだら、鍋で色々な具材を煮込んだ料理を出してくれた。どうみてもただ野菜や肉を煮込んだだけの料理なのだが、これが予想以上にうまい。しかし、今日の昼一人で残りを食べていたらなんでか昨晩ほどおいしく感じない。晩に城に戻ったアキラに聞くと、親しい人とともに食べるとおいしい料理なのだと聞かされた。確かにアキラと食べる鍋はどんな宴で出された料理よりも美味しく感じた。』……。

 

 アキラって人が異世界人かな。料理人としてここで働いていたみたいだね」


「今のこの国の料理の半分近くのレシピを書き直したと言われているアキラ・カシワギだと思う。異世界から持ってきた知識によってより素晴らしい食事をこの国にもたらした人だ」

「へー、カシワギアキラさんか、料理が得意な男性で知識があるってことは、料理人だったのかな?」

「ん?アキラ・カシワギは女性だったと聞いているぞ?」

「……こっちじゃアキラって男でも女でも通用する名前なんだよ。


 『なぜだろう、最近アキラの顔を直視できない。これが恋というやつなのだろうか』


 ちょっと待って展開速すぎない!?」


「アキラ・カシワギ、のちのアキラ・ヘルガ・シュバイツァーは元来食べられないものだと思われていた植物や動物を、その料理の知識と技術で食べられることを知らしめ、国の食糧事情を救った異世界人だ。また当時の国王と恋に落ち、結婚して3人の子供をもうけたそうだ。

 

 もっとも特筆すべきことは、彼女が予見者だということだ。彼女の振る舞いはまるで未来を見据えていたかのように国王を公私共に支えたと言われている。有名な逸話として、国王が遠征から戻ると決まって国王のその時食べたい料理が出る、アキラ王妃の選んだ武器を持った国王は敵将の首を取ってくるほどの活躍をする、などの彼女が選ぶ選択肢は必ず最高の結果をもたらすという話があって、これから予見者と呼ばれるようになった。」


「いわば原初の予見者ってことか」


「そしてハヤト、お前も彼女も森から現れた。異世界人は国の様々な場所から現れたが、森から現れた者は予見者としての力があると言い伝えられているのだ」

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