決めた
部活の女子の後輩二人から、告白を受けた俺は、月替わりで彼女らと付き合った上で、どっちとちゃんと付き合うかを決めることにした。
まあ、早いのに越したことはないだろう。
二人から告白を受けてから、早いもので4か月がたった。
「それで、どっちにするか、もう決めたのか」
唯一ともいえるだろう友人に、俺はいろいろと話をしていた。
「まあな」
「やっとか。じゃあ、おれも立ち会うか」
「なんでお前が来るんだよ」
「傷心を癒すのも、女に対する男の役割だろうが。振ったやつを俺が捕まえるっていうことさ」
「…そんなうまくいくわけないだろうに」
「いいじゃないか、それで、どっちにしたんだ。巨乳の子か、貧乳の子か」
「山宮里子と林一三な」
そう、後輩の二人から告られたのが、4か月前だとは到底思えない。
「今日さ、俺のとこの部活に来たら、教えてやるよ」
そういったら、喜んで放課後ついてきた。
部室に友人と入った時には、すでに二人とも俺を待ち受けていた。
「それで先輩、メールもらいましたよ。決めたんですね」
山宮が俺に話しかける。
「ああ、決めたさ。これで、どちらがとっても、恨みっこなしだからな」
「当然です」
林が言ってくる。
「それで、どっちにしたんですか。私/あたしですか!?」
ズイッと二人は俺のところへ一歩ずつ足を踏み込んでくる。
「そう、俺が出した回答は……」