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第4羽

「君達は、なぜ短い足でペタペタ走るんだい?」

 エイザブローが質問すると、北の浦のヒゲが答えました。

「だって、ペンギンはこうやって走るんですよ。50mを10秒以下で走るなんて、不可能です!」

「じゃあ、これではどうかな?」

 エイザブローは、北の浦のヒゲを抱っこしました。するとどうでしょう!北の浦のヒゲの足が、今までより3倍近く延びましたではありませんか!

「どういうことですか?」

北の浦のヒゲが、聞きました。

「ペンギンは、いつもしゃがんで歩いている状態なんだ。だから足は、M字に曲がっている。それを延ばせば、歩幅が長くなり、タイムは短縮できる!」

エイザブローと北の浦のヒゲの会話を聞いていた北の浦のハゲは、屈伸運動みたいなことを始めました。すると、

「エイザブローさん、ヒゲさん、足が伸びました!」

 それは、何とも間が抜けた姿だった。エイザブローと北の浦のヒゲは、その姿に吹き出してしまいました。

「何を笑っている!これで、10秒の壁が突き破れるんだよ!」

北の浦のハゲは、その状態で走り出しました。その速さは、エイザブローの想像を遙かに越えています。

「えっ、まさか・・・・」

エイザブローの目の前で、北の浦のヒゲの体が浮きました。そしてそのまま37m程飛行し、お腹で滑らかに着陸しました。

ペンギンが、自力で飛んだ初めての瞬間でした。

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