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第23羽

 6羽のペンギンが、ジョナサンの言葉に感銘を受けていたところ、

「飛行術を究めようとしている君達に、任せたい仕事があるんだ。」

声をかけたのは、オービルでした。

「実は数か月前から、北極のシロクマとの通信が出来るようになって、我々ペンギンとの間であるプランが決行されることになった。相互に派遣隊を出して、南極と北極の友好を図ろうというものだ。シロクマ達は、イギリスの技術を使った氷山の船に乗ってくるそうだ。そして我々は、飛んで北極に行く。」

「で、私達が南極-北極間飛行をする6羽になるわけですね!」

コンが質問しました。

「そのとおり!ペンギンがこの世に生まれて初の挑戦だ。」

オービルは、続けて言いました。

「北極に待っているのは、栄光。ただその前には、数々の苦難と恐怖が待っていることだろう。それでも行くかい?」

「もちろん、行きますよ!」

6羽は揃って、答えた。ペンギンは、元々楽天的な性格なので、そんなに深刻に考えていませんでした。

その性格が残っていることにホッとしたウィルバーとオービルは、6羽に向かって言いました。

「さあ、明日から旅の準備をするぞ!今日は帰って寝よう。」

「おい!私の仕事は終わりかな?」

ジョナサンが言うと、ジャンが、

「これから、トボガン滑りで家に帰ります。いくらジョナサンでも、トボガン滑りは出来ないでしょう?」

「ああ、出来ない。私にもできるだろうか?」

ジャンがトボガン滑りで先行すると、ジョナサンは、その横を滑らかにトボガン滑りをしました。

「ジョナサン、上手じゃないですか!」

「そうかい?ありがとう」

しばらく滑ってから、ジャンは聞きました。

「一生勉強なんですね?」

「ああ、一生勉強なんだよ。」


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