第17羽
オービルは、家の壁(氷)を削り 紅茶の中に入れ、レモンポーションを入れ、アイスレモンティーをみんなに供しました。
「この酸っぱい液体は、どうしたんですか?」
ジャンが聞くと、オービルが、
「日本の昭和基地に行って、もらってくるんだよ。日本の隊員とペンギンの間には、20年以上の信頼関係があるからね!」
コンは、酸味の効いたアイスレモンティーを飲みながら、日本のことが気になってきました。
「コン君、日本に興味を持ちだしたようだね!」
トーンが鋭く指摘しました。
「こちらで、飛行術の他に、日本のことも教えていただけますか?」
「もちろん!コン君やジャン君の知りたいことなら、大抵のことなら教えてあげられるよ。いや、学んでもらいたい!」
コンもジャンも目が輝きだしました。
みんなが紅茶を飲み終わった頃、ウィルバーがコンとジャンに提案しました。
「君たちの他に、飛行術や、様々なことを学びたいペンギンが居るだろう。そこで、君達の友人知人に密かに声をかけてくれないだろうか。密かにだよ!参加者は、あと4羽位までだな。多すぎると目立つし。ジャン君、コン君、お願いできるかな?」
ジャンもコンも互いに見合って、ニコリと笑いました。
「任せてください!次のお茶会に連れて来ますよ!」