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まっくろなキラキラ

作者: Anzsake
掲載日:2026/01/07

机の上に置いた真っ白な1枚の紙。先生が明るい声で話し始めた。


「今日は、みんなの思うキラキラを絵にしてみましょう!」


元気よく返事をした。隣の席の子が聞いてくる。


「ねぇ、なにかく?キラキラってなんだろうね」


僕は答えられなかった。だって、キラキラは色んな所にあるから。どれかなんて決められなかった。


他の子が話し合ってる中、僕は悴む手で鉛筆を取って描き始めた。


星、暖かい飲み物、氷、お皿。思いつくままに紙に描いた。隣の子が覗いてくる。


「ずるーい!そんなにいっぱい、ダメだよー!」


そんなあの子の目も、キラキラしていると思った。


そう言われてしまい、消しゴムを手に取った。それなのに、消すことは出来なくて、また鉛筆を取った。


あの子の目、焚き火、テレビ、ご飯、カメラ。とうとう紙の上は絵でいっぱいになったのに、それでも手は止まらない。鉛筆の先が短くなっていく。


他の子達が絵を提出しているけれど、まだ描いた。同じ線を何度もなぞっていた。

チャイムが鳴った時、僕はとうとう鉛筆を置いた。


「まっくろじゃん!!」


そう言われた紙は、色んな物を描きすぎて、真っ黒になっていた。


その黒の隙間に残った白は、まるで星のようで、僕が初めて見たキラキラだった。

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