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星座の微笑みは、ホライズンブルーの宙をこえて

作者: 逢乃 雫

夏はまるで


読みかけの小説のように



太陽が照らす


光の(しおり)を一日一日に



はさみながら


時を駆け抜けて



星の光のような


コンロンカの花びらは



白いマントで


季節を旅するように



和草(にこぐさ)が風に


やわらかにそよいで



木染月(こぞめづき)の街に


色鮮やかに



サフィニアの


花は咲きたての


笑顔をふりまくように




星座の微笑みは


宙を見つめて



夜空を羽ばたく


アルタイルの軌跡を



見つめる彼方の


ホライズンブルーから  



やぎ座の星々は


(そら)に微笑むように



浮かぶ上弦の


月はやわらかな


光でやさしい瞳のように




星座の微笑みは


大地を見つめて



見上げる瞳に


映りゆく行き合いの空



黄金の山羊が


季節を


わたりゆくように


夜空を駆け上がるとき



白銀の色に


煌めくナシラの



星の光は


過ぎゆく夏から



続く新たな


旅の守り星のように




星は瞬き


夜をやさしく照らして



花は咲き


季節を大地に彩るように




行き合いの空の下で


歩み続ける


その道に


その道の先に



笑顔という


花を想い描きながら



晴天ばかりではなくて


時に風に吹かれ


時に傘をさす日も


あるけれど



南の空から


今宵もきっと見つめる



微笑みの星座を


こころに浮かべて




移りゆく季節は


読みかけの小説のように



日常という


ページの一つひとつに


心の栞を


はさんでいくように



物語は続いていく


先を描くのは


きっと、自分自身だから



ホライズンブルーの


未来へ向かって



旅するこころに


咲きゆく


笑顔を、想い描きながら
















黄道十二星座の一つ、やぎ座は、8月下旬頃から夏の大三角の下の南の夜空に浮かび、微笑む口元のような形をしています。木染月こぞめづきは8月のことです。


やぎ座の東端には、ナシラ(諸説ありますが、アラビア語で「夏の終わりの守り星」「幸せを運ぶもの」)の星がやさしく輝きます。「いの空」は、二つの季節の間の空を表す言葉です。


コンロンカは、星形の金色の花と白い葉のようながくで、「南の風景」「神話」「幸運」の花言葉があります。夏に波のように咲くサフィニアの花言葉は、「咲きたての笑顔」です。和草にこぐさは柔らかな草などを表します。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
「太陽の光の栞を一日一日」には、暑い夏を粘り強く送り、秋に向かう心の姿勢を感じました。 コンロンカの黄色と白の対比がとても印象的で、「星の光のような」「白いマントで旅する」という表現が心に残りました。…
冒頭の「夏はまるで」から「時を駆け抜けて」の表現が、ページに光があふれるようですね。 また、そのあとの「移りゆく季節は」から「物語は続いていく」の部分と呼応しているようで、素敵でした。 明るく笑顔で未…
読みかけの小説。光の栞に心の栞……。 どうしたらこんな表現を思いつくんでしょう。いつもながら、とても素敵です。 コンロンカという花を全然知らなくて、ググってしまいました。白いマント、いいですね。 物語…
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