4.何だこの子…。
誰だこの子…。金髪って事は染めてんのか?その歳で染めるって怖すぎないか?と、とりあえずなんの用か聞いてみよう。
「えっと、何か用ですか?」
「………」
反応がない。なんだこの子…。
「えっと…。俺に用があるんじゃ…。」
「………」
ほんとに何なんだこの子!話しかけても喋らないし!本当に何の用だ?
「あの…。」
「……ニーズ」
「え?なんて?」
僅かに少女が口を開いた。
「ごめんなさい。聞こえなかった。なんて言ったの?」
聞き返してみる。
「……ント…ニーズ」
「?」
耳を近ずけてみる。
「sorry. I don't understand Japanese.」
「え?」
え?まさかの英語!?まさかこの子外国人!?
「え、あ、え、あ、その、えっと」
やべぇどうしよどうしよ!英語ってどうやって喋るんだっけ!?この子sorryって言ってたよな?もしかして日本語が分からないのか?よ、よし聞いてみよう。俺は英語は得意な方だし、行けるはず……はずだ。ええい!ままよ!
「ええと、わ、ワッツロング?(どうしたの?)」
よし、行けたんじゃないか?
「!!」
え?何その表情?めちゃくちゃ驚いてるけど。え、俺何か間違えた!?失礼なこと言ってないよね!?
「Can you speak english?」
おお!今のは聞き取れたぞ、どうやら俺が英語を話した事に驚いたみたいだな。えっと
「Yes, I can.(喋れます。)」
すると、少女の顔がパァッと明るくなった。…何この子可愛い。
「It was good! I came to Japan with my dad, but everyone around me was in trouble because I couldn't speak English! But I can meet you like this ...」
「わわわ、待った待った!」
「?」
しまった。そりゃ英語喋れますって返事したらこうなるか。どうしよう…。
う、汚れなき瞳が俺の事を見てる…。心苦しいが、さすがに限界だ。何か理由をつけて分かれよう。うん、そうしよう。
「えっと、sorry. I have to go.(ごめんねもう行かなきゃ)」
「That's right, I'm sorry.」
「See you!(またね!)」
ふぅ、何とか逃げ切ったぞ、そろそろ英語力が限界だったからな。けど、こんなこと本当にあるんだな。もう少し勉強しておくか。そうして、和菓子を買い終えた俺はスーパーを出るのだった。
英語出来ないので、Google翻訳様から拝借……。