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過去に戻って高校生活をやり直してたら、知らない美少女後輩が俺のことを殺しにきている件。  作者: 松竹梅竹松
第7章 高2秋・文化祭

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第7章 第5話 一歩一歩

〇神無




2021年 10月21日(月) 08:28




(あー文化祭早く終われ……!)

「陰キャ精神丸出しですわね」



 文化祭。それは陰キャにとって最もキツいイベントだ。わざわざ説明する必要もない。とにかく、辛すぎる! 特に準備!



(今まではさ、男共に適当にやらせてたけど今はそれもいないし……)



 入学してすぐ樹来せんぱいと大矢主水に絡まれたせいで、かんなの配下だったオタクどもはかんなを避けるようになってしまった。結果ただのかわいいボッチが誕生してしまっていた。



(結局なんも変わんないで死んじゃったし……やっぱ大矢主水殺そうかな……)

「凄まじいクズっぷり……と言いたいところですが、わたくしとしてはそれを推しますわ。もう時間もないことですし」



 かんながやり直せる回数は、大矢主水よりもはるかに少ない。今のは半分冗談だったが今回が無理だった場合……真剣に、大矢主水を殺さなくてはならなくなる。



(でも今回は適当に流すかな……。文化祭とかかんなにできることなさすぎでしょ)

「大矢様は去年の文化祭でリーダー格になっていたらしいですわよ」


(ふざけんなあいつには負けないっ!)

「神無様のそういうところ、嫌いではないですわよ」



 とは言ったものの……確か内容ってクレープ屋だったはず。たいしてやることないんだよなぁ……。かんななんてまともに触れた覚えもない。



「さ、机カフェ仕様にしてー」



 過去が、変わってる!



(え? ハロウちゃんこれどういうこと!? かんなの知ってる過去じゃないんだけど!)

「まぁそういうこともありますわよ」


(そんな軽く言うけど……かんなの知識がアテにならないってことだよ? これめちゃくちゃピンチじゃん!)

「大矢様は常にそういう状態らしいですわ」

(なんであの陰キャはやり直しを活かせないのっ!?)



 あーくそ……。大矢主水にできてかんなにできないなんてあってはならない……。



(やるよやるよ! やればいいんでしょ!?)

「その意気ですわー」



 勇気を出さないことには何も変わらない。指揮をとっている大矢卯月に話しかける。



「……かんな、なにすればいい?」

「さっき言った」

「そ、だよね……はは……」



 あーもうやだ帰りたい! なんで勇気出して話しかけたのにそんなキツイこと言われなきゃいけないのっ!?



「あー天平」

「はい……?」



 大矢卯月から話しかけられたので、愛想笑いをして振り返る。



「悪いけどさ、接客多めでやってくんない? あんた顔はいいから。性格悪いけど」



 性格が悪い。それは悪口だが、陰キャはいじめられでもしていない限り、直接貶されることはない。



 特に女子の場合は。陰口が主戦場だから。じゃあつまり大矢卯月は……。



「まぁそんな暗い顔しないで。楽しんでこ」

「う、うん……!」



 何も変わっていないわけではなかった。着実に、進歩している。一歩ずつ、一歩ずつ。



 問題は、その進歩が間に合うかどうかだ。

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