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過去に戻って高校生活をやり直してたら、知らない美少女後輩が俺のことを殺しにきている件。  作者: 松竹梅竹松
第6章 高2夏・林間学校

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第6章 第6話 いざ! 林間学校! ~水菜の場合~

 さて。芽依と別れ、一つ息をつく。早いところ卯月とも別れた方がいい。あいつも朝に弱かったはずだからまだ大丈夫だろうが、卯月とあいつを接触させるわけにはいかない。なぜなら卯月とあいつは……。



「おーくーーーーんっ! 愛してるーーーーっ!」

「フラグ回収が早いっ!」



 遠くから声が聞こえたかと思えば、すぐに俺の身体に体重が全て乗ってくる。俺なんかに抱きついてくるような奴なんて、この世に一人しかいない。



「水菜……ちょっと離れ……」

「え~? い~じゃん、今日から一週間ずっと一緒にいられるんだよ~?」

「月長水菜……! 兄貴から離れてよ……!」

「あ~卯月ちゃんだ~。今回の旅行で仲良くなろうね~」



 卯月の力強い睨みが水菜に向き、なぜか俺にまで向けられる。俺悪くないのに……。



 水菜と卯月は、とても仲が悪い。というか卯月が水菜を嫌っている。まぁ理由に正当性しかないから仕方ないと言えば仕方ない。



「ていうかなにその格好……痛いんですけど」



 白を基調としたノースリーブのブラウス、フリルミニスカート、ニーソックス、サンダルというかなりの地雷ファッションをしてきた水菜に、卯月がドン引きの視線を向ける。だが卯月はそんなことを気にも留めず、にんまりと笑みを浮かべて俺に流し目を送ってきた。



「だって~。おーくんこういう服装好きだし~」

「おにぃ……」

「ごかっ……誤解ですよ……?」



 嘘です。めちゃくちゃ好きです。しょうがない。陰キャはこういう格好が好きなんです。



「つか兄貴のこと好きとかおかしいんじゃないの? 人間として信用できな……」

「お兄さん! おはようございますっ!」

「あぁぁおわったぁぁぁぁっ!」



 適当に悪口を言ったが、自分の友だちもそのおかしい内の一人だということを思い出して頭を抱える卯月。えーとこの子は確か……リルと似た名前の……。



「おはよう、瑠璃ちゃん」

「おはようございますっ。お兄さんと一緒に旅行できるなんて光栄ですっ」



 そう眩しい笑顔を見せてきたのは、中学からの卯月の友だち、黄冬瑠璃さん。青の登山用パーカーにロングスカート、ハットという山ガール的な服装をしている。本当になぜだかわからないが、俺はこの子に気に入られている。



「お兄さんちっす!」

「おはよう……」



 そしてその横にいる気さくな挨拶をしてきた子は……知らない。確か卯月の中学からの友だちの一人だったはずだが……。



大雪晦花(おおゆきみそか)さんです』

「……大雪さん」



 リルに心の中でのフォローをしてもらい、名前を言う。白Tシャツにホットパンツといういかにも元気って感じの服装の子だ。雰囲気的にも元気っ子って感じ。つまり俺と確実に合わない。そして合わないと言えばもう一つ。



「水菜さん、お兄さんベタベタされるの嫌なタイプだと思うんですよねー」

「そうだね~。水菜ちゃん以外の子にベタベタされるのは嫌だろうね~。特にたいして仲良くもない妹の友だちとか~」

「は?」

「あ?」



 水菜と瑠璃さん。こちらもまた、どうやら相容れない存在のようだ。



「めんどくさ……」



 以前九角関係に悩んだことがあったが、それに匹敵しかねないめんどくささにため息をつくしかなかった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 瑠璃ちゃん結構バチバチするタイプなのか
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