表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
過去に戻って高校生活をやり直してたら、知らない美少女後輩が俺のことを殺しにきている件。  作者: 松竹梅竹松
第5章 高2春・新入生歓迎会

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/88

第5章 第15話 反撃開始

2019年 4月2日(火) 18:32




「ただいま」

「おかえりー」



 家に帰ると、妹の卯月(うづき)の声が台所の方から聞こえた。それと同時に何か香ばしい匂いもする。宍戸さんが暴走して帰るのが遅くなったからな……。きっと卯月が夕食の準備をしているのだろう。



 卯月はこの4月から暦学園の新1年生。中学時代は危ないから料理はさせなかったが、この頃には一人で作れるようになっていたのか。時の流れは恐ろしい。過去のことだけど。



「……すごいな」

「なにが?」



 リビングに向かうと、ノースリーブにショーパンという露出の多い部屋着で、エプロンも着けないで揚げ物に挑戦している卯月がいた。俺と卯月は全てが正反対。俺は油が跳ねるのが怖くてあまり揚げ物が得意ではないが、その分卯月の腕前はかなりのものだ。



 ちなみに正反対は本当に全て。性別も違えば、顔や頭の出来も卯月が上。俺は超絶陰キャなのに対し、卯月は陽キャの王。1個下でありながら七海と肩を並べるとまで言われていたほどだ。



 わかりやすく言えば、樹来並の完璧人間。……俺どんだけダメ人間なんだよ。



「母さんと父さんは?」

「仕事」

「ふーん……」



 確かめるように訊いてみたが、やっぱり慣れないな。あの二人のことは今まで禁句だったから。



 俺の実の両親は、死んでいた。その未来を変えるために、自殺未遂……リルがいなければ死んでいたので実質的な自殺をしたことで、この新しい過去では無事に生き返っている。



 元々は海外に飛んでいたが、今は前に営んでいた病院を再開し、二人で切り盛りしているようだ。



「ところで天平神無って子、知ってる?」

「あ?」



 夕食の準備を手伝おうとすると、わざわざ置いていた包丁を手に取ってあからさまなイラつきを見せてくる卯月。



「……なに。おにぃもあれのことが好きなの? 好きそうだもんねー、ああいうロリ系。絶対性格悪いからやめといた方がいいよ」

「俺そこまで言ってないんだけど……」



 おにぃも、か。樹来の演技力はかなりのものだったようだ。そして性格が悪いのはうんたぶん俺が一番知ってる。



「まったく……樹来さんもあんなあざといだけの女に愛想振りまいて……ほんっと男って単純……!」



 卯月と天平が同じクラスだということは調査済み。そしてこの二人が険悪なことは調べるまでもない。



「そう言うなって。あんなかわいい子が悪い奴なわけないだろ?」

「はーっ!? まさかほんとにあれを狙って……!」

「さぁ、どうだろうな」



 怒らせてしまって申し訳ないが、これで布石は打てた。



 天平を上と横から追い詰めるための、作戦が。




〇神無




2019年 4月3日(水) 12:25




「天平神無さん」

「……は?」



 どう、なってる……。どうして、こいつが、かんなの教室に……!



「少し話をしないか?」



 大矢主水。暦学園の最低辺であり、超絶ブサイクのめちゃくちゃきもい陰キャせんぱいが。汚らしい笑顔でかんなを指名しやがった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 久々の卯月ちゃん!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ