深き愛情故に罪人となった男 4
本日は連続投稿をさせて頂きます!
連続投稿についての自分ルールは活動報告に書かせて頂いてますのでお時間のある方、気になってくださった方は見てくださると幸いです。
ではどうぞ♪
オリヴィアは薬を受け取るとサッと振り向き、
「ロイド、さっさと帰るぞ。胸糞悪い。」
「ふふっ。私は楽しかったですよ。ロイドくん、貴方は見込みがあるがまだまだです。次はもっと私を楽しませてくださいね。」
「ふん!次こそはお前の顔面にぶち込んでやるよ。」
そう言い残し、俺とオリヴィアは病院を去った。
病院を出て貴族街へ向かっている途中、俺はオリヴィアからずっと説教されていた。
「だからやめとけって言ったのに、なんでお前はやるかなぁ。」
「だからすまないって何回も謝ってるだろ?」
「お前の実力じゃまだあいつには勝てないって。そこまで実力差はないけど、実践の場数が違いすぎるんだから。」
「まあ今日は助かったよ。」
「今度酒奢れよ?」
「了解しました先輩。」
くそ!思い出すと今でも悔しさが止まらない。オリヴィアがイカれた奴って言ってる意味がわかったよ。
もっと強くなって次は絶対勝ってやる!
そう意気込み、目の前の壁を見上げた。
「よっしゃ!ここから登るぞ。」
「え?こっから行くの?」
「当たり前でしょ?普通に扉から入ろうとしたら、憲兵に捕まるよ。」
「あっそうか。オリヴィアも賞金首だもんな。」
「そうだよ。だからここから登るの。ロイドよろしくね。」
「わかった。捕まってくれ。」
オリヴィアの膝と首に手を回す。いわゆるお姫様抱っこというやつだ。持ち上げると女の子らしい良い匂いが感じられる。
「お前変なこと考えただろ?」
「そんなことないよ。いい匂いだなって思っただけ。」
「あんた欲情してんの?」
「うるさい!そんな訳ないだろ!」
「ははは!まあ私は美人だから仕方ないよ!」
確かにオリヴィアは美人だ。顔も良いしスタイルもいい。だが性格が問題ありすぎるだろ!こいつは無しだ無し!今もニヤニヤと人の顔を見て笑ってるし。
「そんな話はいいからさっさと行くぞ。」
「もう良いのか?私の匂いを堪能するなんて普段はできないぞ?」
「もうお前黙れよ。」
「はいはい。んじゃさっさと終わらせようぜ。」
オリヴィアの言う通りだ。さっさと届けて終わらせよう。3倍強化!
自分の身体に力が張り巡らされ、オリヴィアが先程よりも軽く感じる。
そして俺達は憲兵に見つからないよう壁を乗り越えた。
さて、貴族街に潜り込んだはいいがフェーン子爵の屋敷はどこだろう?憲兵が巡回している為、あんまり長居はできない。
ゴードンから預かった依頼書を確認し、フェーン子爵の屋敷の特徴を探す。
ええっと、庭が公園のような作りの屋敷と……。
漠然としすぎるだろ!もうちょっと分かりやすい特徴書いてくれよ!
わかりづらい特徴に不満を抱きながら歩いていると、
あった。公園だ。本当にあったよ。
なんてわかりやすい特徴なんでしょ。
子爵、疑ってごめんよ。
格子の前から見える景色は、ブランコやアスレチック。その他様々な遊具が揃ってある庭だった。
「これは公園だね。」
「あぁ。公園だな。」
オリヴィアも同意し屋敷に向かおうとすると、
「タレコミがあったのはここか!」
「はっ。この付近と思われますブルゴ曹長。」
サッ。
見つかる前になんとか物陰に隠れる事が出来た。
危ない危ない。
あれは……昼間に見たゴリマッチョ憲兵じゃねえか!
あいつ、曹長だったのか。ってそうじゃねえ!なんでここにいやがる!
オリヴィアも同じ事を思ったのか苦々しい顔をし、
「なんで!このタイミングで!あのゴリラがいるんだよ!」
「オリヴィア静かに!バレるって!」
「ん?オリヴィアのバカの声が聞こえたような気がする。」
「曹長。それは気のせいです。」
地獄耳か!
無駄にスペック高ぇなあのおっさん!
くそっ!後は薬を届けるだけの簡単な仕事なのに、あのおっさんのせいで一気に難易度が上がりやがった。
ブルゴは当たりをキョロキョロと見回し、
「いや、近くにいてる。俺の勘がそう言ってるぞ。おいオリヴィア!さっさと出てこい!」
だからスペック高いんだって!
ちなみに俺達はブルゴの少し後ろに隠れている。
物陰から出たらすぐに見つかる距離だ。
あのおっさんも異能持ちか?と勘ぐっているとオリヴィアがイライラした様子で、
「あのおっさんは異能持ちじゃねえよ。ただ勘が鋭いだけだ。」
「鋭いってレベルじゃねえだろあれは。」
「うるさいな!私がわかる訳ないだろ!」
「オリヴィア早く出てこい!この貴族街で悪巧みなどさせんぞ!」
イライライライラ……。
あっやばい。オリヴィアの額に怒りマークが増えていってる。
「落ち着けって。な?早く仕事終わらせて飲みに行くんだろ?もう少しの辛抱だからーーー」
「いつもお前はそんな事してるからいつまで経っても子供なんだ!どうせまだ男と寝たこともない生娘なんだーーー」
「死ね!!!クソゴリラー!!!」
ドカン!ドカン!ドカン!
怒りか恥ずかしさかどちらかは分からないが、顔を真っ赤にしたオリヴィアがおっさんに向けて銃を乱射し始めた。
あぁ。任務達成が遠のいていく……。
「見つけたぞオリヴィア!今日こそ捕まえてやる!」
「それはこっちのセリフだ!今日こそ頭ぶち抜いてやる!」
「魔女を見つけたぞ!曹長を援護しろ!」
バンバンバンバン!
真夜中の貴族街に銃声が響く。
周りの家の窓から光が付き始めた。
「オリヴィア!これはさすがにやばいって!」
「引っ込んでろロイド!あのおっさんはこの場でぶっ飛ばさなきゃ気がすまないんだよ!」
「ふははは!そんな弾が効くかー!」
「気持ち悪いんだよクソゴリラ!これでも……くらいやがれ!!!」
オリヴィアの銃身が光り出し次の瞬間、
ドゴーン!!!
「ぶっふぉー!」
「よっしゃ!どうだこの野郎!」
「「「曹長〜〜〜!!!」」」
ブルゴを見事吹き飛ばしガッツポーズを決めるオリヴィア。だが冷静になってよく考えろ。
ここは貴族街。貴族と言うことは普通は護衛や私兵を雇っているはず。
ポクポクポクポク……チーン!
あっこれ詰んだかも……。
「誰だー!こんな夜中にドンパチしてるバカは!」
「襲撃だー!全員戦闘の準備をしろ!」
ガヤガヤガヤガヤ……。
周りは一気に騒がしくなってきた。
やっぱりな……。普通こんな所で銃撃戦なんかやったらそうなるよな。
「にっ逃げるぞオリヴィア!」
「逃がさんぞ〜貴様ら〜!」
崩れたガレキの中からブルゴのおっさんが立ち上がってきた。
なんであの爆発くらって生きてんだよ!不死身かあのおっさん!
「まだ立ちやがるかゴリラ。次こそは仕留めてーーー」
ガシッ。
「ちょ、おい!」
「逃げるんだオリヴィア!ここにいたら捕まるぞ!」
「全員ぶっ殺すから大丈夫だよ!」
「この人数はさすがに無茶だ!」
えぇい!3倍強化!
身体強化をし、オリヴィアを担ぎあげ一目散に逃げた。
この破天荒バカと一緒にいると本当に疲れる。
逃げ回りつつ依頼主の所へ行くというめんどくさい状態になり、俺はため息をついた。
オリヴィアとゴリラ軍曹の戦闘シーンになります。
本当にブルゴは無駄に高スペックですね(笑)
書いた私自身も思わずツッコミを入れてしまいました。
本日の投稿はここまでとなります。
楽しんで頂けているでしょうか?
少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです♪
ではまた明日お会いしましょう!




