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深き愛情故に罪人となった男 1

 前回の出会いが終わり、依頼の話に移ります。


 ロイドやオリヴィアはどんな異能を持っているのか。


 そして、どんな依頼がロイドを待っているのでしょうか?


 少しでも楽しんで見てくださったら嬉しいですね。


 では、3話をどうぞ!



「そういやロイド!お前の異能ってなんだよ?」

「それは俺も気になるな。教えてくれないか?」

「いいよ。俺の異能は身体強化だ。」


 ゴードンは何か考えながら頷き、オリヴィアはポンっと手を叩き、


「だから逃げる時あんなに高く飛べたんだな!」

「そうゆうこと。」

「それっていいの?」


 オリヴィアのその言葉を聞き、ゴードンはため息を吐きながら、


「はぁ。オリヴィア。身体強化を馬鹿にしてはいけない。お前を担ぎながら屋根の上まで飛んだということは、普段の2倍近い体重で飛んだという事だ。普通では考えられないぞ。」

「それはそうだけどさぁ。私はもっとこう、うわぁーっていう様な異能を期待してた訳よ!」


 身振り手振りで大げさにリアクションをとるオリヴィアを見て、地味で悪かったな!っとツッコミを入れそうになった。


「もういい。すまないロイド。詳細を教えてくれるか?」

「いいですよ。俺の身体強化は単純に2倍、3倍と倍率を増やすような感じです。最大値はさすがに今は教えられませんけどね。」

「いや充分だ。ありがとう。もしかしたら次の仕事に合っているかもしれんな。」


 ゴードンは次の仕事内容を思い出し、そう呟いた。


「ふむ。こうすれば。いや、こうゆう作戦もありかもしれん。」


 何やらブツブツ呟き考えている。一体何を考えているのだろうか。

 俺の異能も説明したし、次はオリヴィアの異能も聞かないとな。とオリヴィアの方を向き尋ねた。


「オリヴィアの異能はなんだ?」

「ん?私?私の異能は……。」


 ボンッ!


「うぉ!びっくりした!」

「ははは!私の異能は爆発だ!」


 急に爆発させるなよ!焦ったわ!

 そうつっこむとオリヴィアから説明が入った。


「私の異能は、触れている物を爆発させるんだよ。さっき見せた銃は、内部で爆発をおこしてその爆風を相手に叩きつけるんだ!この銃は特注品で私専用に改造してるから、人くらいは簡単に撃ち抜くぜ。」


 おいおい。恐ろしい事を簡単に言うんじゃないよ。

 内部がどういう構造か知らないが、こんな破天荒な奴に持たせるべき物じゃないぞ絶対。


「ちなみにゴードンは異能持ちじゃないからな!」

「へ?そうなのか?」

「あぁ。俺は異能を持ってないぞ。」


 考えが纏まったのか、ゴードンが答えこちらに近付いてきた。


「よし。次の仕事の話をしようか。」




 近くにあった椅子に座り、ゴードンの話を聞くことにした。オリヴィアは暇そうにソファーに寝転がっている。


「今回の仕事を話すぞオリヴィア。」

「ちゃんと話は聞いてるから大丈夫〜。」

「まあいい。今回の仕事だが、とある薬をフェーン子爵に届けるという依頼だ。」


 薬か。何だかヤバそうな雰囲気だな。


「それって何かヤバい薬なのか?」

「ヤバいといえばヤバい。完全に非合法の薬だからな。しかしそこらへんのチンピラが使ってるような薬物ではなく、娘さんの治療に必要だかららしいが、まだ認可がおりておらず今使用すると完全に違法になる訳だ。おそらくあと半年から1年で認可はおりるだろうが、それだと娘さんが間に合わないという話で今回の依頼が回ってきた。」

「それ以外に方法はないって事か。」

「他にも色々な治療をしたが効果はなく、その新薬に頼るしかないらしいな。」


 ふむ。娘の為に危ない橋を渡る父親か。良い話だとは思うがその薬、認可がおりてないのに本当に大丈夫か?

 依頼主とその娘の事を考えているとオリヴィアが、


「そんなめんどくさい事考えるなよロイド。要は薬をぶんどってそのなんちゃら子爵って奴に届けるだけだろ?余計な事は考えんな。」

「そういうことだ。俺達も危ない橋を渡ろうとしているんだから、依頼主の事は考えなくていい。」


 ゴードンもオリヴィアと似たような意見だ。

 まずは薬のある場所だよな。どこなんだろう。


「よぉゴードン。内容はわかったが、肝心の薬はどこにあるんだよ?製薬工場でも襲えって事?さすがのオリヴィアちゃんもそれは難しいぜ?」

「いや、薬は既に出回っている。金に目が眩んだ研究員がいくつかばらまいているそうだ。」


 研究員のやつ、無茶苦茶しやがるな!見つかったらどうなる事やら。

 でもそんなお金大好き研究員の事はほっといて、


「薬のある場所は検討ついてるのか?」

「あぁ。ある組織が入手したとの情報が入った。」


 組織?なんかヤバそうな雰囲気……。

 そう考えているとオリヴィアが急に立ち上がり、


「おいゴードン!お前まさかカーライルの所を襲えってのか?」

「襲うんじゃない。交渉して売ってもらうんだ。」

「私はあんな所行きたくない!あいつに会うくらいなら1日アジトで動かない方を選ぶぞ!」

「オリヴィア。そのカーライルって誰なんだ?」


 オリヴィアがそんなに嫌がるなんて。


「一体どんな組織なんだ?それにカーライルって?」


 物凄く嫌な顔しながら、オリヴィアはこう言った。


「イカれた男だよ。」





 ロイドの初仕事が始まりました。


 今回の仕事はどういう結果で終わるのか。


 楽しんでくれたら幸いですo(≧ꇴ≦*)o


 本日の投稿はここまでです。


 明日から1話ずつ投稿させて頂きます!


 もし、気に入ってくださったら私としてもとても嬉しいです!


 では、また明日お会いしましょう。


 物語の設定集も明日投稿させてもらうので、そちらも見てくださいね(* ॑꒳ ॑* )

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― 新着の感想 ―
[良い点] 商会でよろず屋、それでいて異能力者の運び屋と、個人的に好きな要所が詰め込まれていて読んでいて楽しい。 オリヴィアさんのキャラクターが他キャラよりも立っていてよく分かるし、面白い。 [気にな…
2020/10/25 09:38 退会済み
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