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絶望に染まる少女と少女の幸せを願う青年 8

本日2話目です。


どうぞお楽しみください(〃・д・) -д-))ペコリン




「今回はスピードが命だ。今日中に片付けなければフローリアが粛清しに来る可能性がある。あいつが暴れ出したらこの街全体が戦場になってしまうからな。」


 ヴェノムはまずはその事を全員に伝えた。


「調べた所ここのクラブの裏口がわかったから、裏口はブランの部下が既に固めてある。お前達は正面から突破しろ。オリヴィアとロイドが突っ込み、ブランが正門から出てきた敵をやる。シンプルだがこれで行く。」


 全員がそれに頷いた。

 それを確認しヴェノムが、


「よし。じゃあお前等暴れて来い。人払いは済ませておいた。」

「へっ!良い仕事するじゃねえか。ロイド!行くぞ!」

「あぁ!」


 そうして俺達は店に突っ込み作戦が開始された。


「おらぁ!昨日はよくも舐めた態度とりやがったな!くたばれ!」

「おっお前達は昨日の!くそっ!お前等!出てこい!」


 キュイーン……ドッカーン!!!

 オリヴィアのチャージショットが炸裂し、黒服は店内に吹き飛ばされた。

 扉が解放され、中から黒服達が出てこようと走ってくる。

 俺は3倍強化をし、


「外には出さねえぞ!」


 ヒュン!ドカッ!

 一気に近付くと、近くにいた黒服を殴り飛ばした。

 そのままの勢いで周囲の黒服を殴り、蹴り、片っ端からダウンさせていった。

 オリヴィアも参加し次々と敵を吹き飛ばしていく!

 店内は、

 血塗れで倒れている者。

 内臓がやられたのか、血を吐き倒れている者。

 身体の一部が吹き飛び叫んでいる者。

 普通に暮らしていたらまず見る事の無い地獄絵図が出来上がっていた。

 黒服達は俺達に恐れをなし、


「おっお前等!兄貴を呼んでこい!それと裏口から逃げる準備をしろ!」


 恐怖でパニックになった男達が慌てて動き回る。

 その中心に向かってオリヴィアが、


「くらいやがれ!」


 ドカーン!!

 豪快な音と共に吹き飛んでいく。

 そして、少し離れた所から、


 パンッ!パンッ!パンッ!

 パララララ!パララララ!

 恐らく裏口からだろう。色々な銃声が聞こえた。

 そこで正門で待機している筈のブランがやって来て、


「派手にやってるなお前等!ぎゃはは!俺も参加させろ〜!」

「やべぇ!ロイド!後ろに下がれ!」


 オリヴィアの声が聞こえ急いで下がると、


 ズドドドドッ!

 地面から無数の針が飛び出し、黒服達が一気に串刺しになった。


「ふぅ〜。快感だぁ〜。」


 ブランはニタリと憎たらしい笑顔を浮かべた。

 何の異能だよあいつは!


「危ねぇな!」

「あん?避けれたから良いだろうが〜。」

「ギリギリだよ!避けれなかったらどうすんだ!」

「それはお前が弱いからだろ?死にたくないなら強くならなきゃなぁ〜。」


 ブランはニヤニヤと笑いそう言った。

 オリヴィアが俺に近付いてきて、


「あいつは敵味方関係なく攻撃するキチガイなんだよ。だからあいつの気配がしたら絶対見失うな。」

「流石は四天王ファミリーの幹部だな。」


 そう思っていると奥の方から声が。


「お前等どうしたんだ!何で全員やられてる!」


 黒服の幹部が来てそう叫んだ。

 俺達の姿を確認すると幹部は顔を真っ赤にし、


「お前達か!よくも俺の大事な仲間を!」

「弱いから殺されるんだよ。生きたきゃ強くならないと。ぎゃーっはっはっはっ!」

「ここまでするなんて……。狂ってやがる!」

「当たり前だろ?この街にいる悪党はみんな狂ってんだよ!」


 そう言い、ブランは幹部に突っ込んで行く。

 幹部の男の振り上げた腕がどんどん岩変わっていく!

 こいつも異能持ちか!そう思いブランに、


「ブラン!そいつは異能持ちだぞ!気を付けろよ!」

「誰に言ってるんだぁ〜?お前はこの街の常識も忘れたのか?」


 ヒュン!

 男の拳が振るわれると同時にブランがその場にしゃがむ!

 そしてその低い体勢でブランは笑い、


 グサッ!!!

 自分の右腕を針に変化させ男の身体を貫いた。


「ごほっ!」


 男は膝から崩れ落ちていき、ブランは笑う。


「ぎゃはははは!この街の唯一の常識は、下の者は上の者に勝てないだ!覚えとけロイド〜!」


 ブランの狂ったような笑い声が店内に響いた。

 前回俺達が苦労して倒した男と同格の奴をブランは一瞬で蹴散らした。

 そして、制圧にかかった時間はなんと、俺達が店内に入ってから30分程しか経っていなかった。




 3人は店内から出ると、ヴェノムが立っており、


「ご苦労だった。裏口の方も全滅だ。おかげで最後のアジトに知られる事がないから次も奇襲が使えるな。」


 そう言い携帯を取り出し、


「俺だ。1つ目のアジトは制圧した。処理班を呼んで証拠を消しておけ。」


 ピッ!

 それだけを言い電話を切るとこちらを向き、


「結果は上々だ。次に行くぞ。」


 それだけ言い、歩いて行った。

 俺はオリヴィアに近付き、


「なあオリヴィア。ヴェノムって強いんだよな?」

「何当たり前の事聞いてやがる。当然だろ。」

「スピードが命って言ってるんだったら、あいつも参加した方が間違いなく早いのにって思って。」

「あいつの異能の効果範囲はかなり広くて、仲間がいる所では使いにくい異能なんだよ。」

「あいつの異能って……。」


 そう言うとブランが俺の肩に腕を乗せ、


「ボスの異能は【猛毒】だよ。あの場でボスが戦ってたら俺達全員ドロッドロに腐ってたぜぇ〜。」


 腐った姿を想像してしまい、ウッと吐き気がこみ上げてきた。

 オリヴィアがブランに銃を向け、


「私の相棒にちょっかいかけんじゃねえよ。」

「一匹狼のオリヴィアちゃんの口からそんな言葉が聞けるとはなぁ〜。なんだ?惚れたか?それとももう寝たのかよ?ぎゃはは!」


 ドカーン!


 オリヴィアが銃を撃つが、ブランは綺麗に回避し笑った。

 今の身のこなしといい、さっきの戦闘の立ち振る舞いといい、やっぱり幹部と言われてるだけあるな。

 こいつ、かなり強え。

 そう思っていると、離れた所からヴェノムの声が聞こえ、


「お前等、何遊んでやがる。早く来い。それとも溶かされてえか。」

「すいませんボス。オリヴィアちゃんが発情期みたいで。」

「黙れクソ野郎。死にたいのか?」

「お前もだ発情バカ。」

「あぁ!?吹き飛ばされてえか!」

「お前が俺を吹き飛ばす?はっ。無理に決まってるだろ。そんな夢物語見る前に早く行くぞ。」

「ちっ!いつか吹き飛ばしてやる。」

「その前に溶かしてやるよ。」


 言い合いをしながら2人は歩いて行った。

 なんて物騒な会話だよ!

 俺はため息をつき、付いて行った。





本日はここまでとさせていただきます。

ありがとうございました!


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