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番外編 1

本日は番外編と人物紹介を投稿します。



 ~カーライルside~


「ふん!次こそはお前の顔面にぶち込んでやるよ。」


 そう言い、オリヴィアとロイドは去って行った。

 私は去って行く後ろ姿を見て、ふふふっと笑った。

 中々見どころのある少年ですね。

 と、先程の戦闘を思い出しながら思った。

 戦闘技術や技などはまだまだこれからだが、身体能力は高いと感じる。


「ふふっ。私の血流加速(ブラッドブースト)にまだまだとは言え、いずれはついて来れる様になるでしょう。全く、オリヴィアさんは良い人材を見付けたじゃありませんか。」


 私の血流加速は、血液の流れを急速に早くし、常人では捉えられない速度で動く事が出来るようになる一種のドーピングのようなもの。

 着いてこれるのは、同じ四天王クラスしかいないと思っていましたが。

 観察しがいのある人が現れましたね。

 そう思っていると部下の一人がやって来て、


「ボス。片付け終わりました。」

「ご苦労様です。明日も仕事が出来るように綺麗になりましたか?」

「掃除は今も続けており、今日中には終わらせます。」

「よろしい。私は少し出掛けるので帰ってくるまでに終わらせておいてください。」

「分かりました!」


 部下に指示を出し、上機嫌で私は出掛ける。




 近くの公園にやって来るとベンチに座り飴を一つ食べる。

 すると遊んでいた子供達が、


「お兄さん良いな〜。飴美味しそう!」


 そう言い近付いてくる。

 見た目は子供でもやはり貧困街の子供は逞しいですね。

 私からお菓子を奪おうなどとは。

 ふふっと笑い、


「食べますか?まだ飴は残っていますので。」

「良いの!?やった〜!」


 バタバタバタバタ!

 子供達が一斉にこちらにやって来て飴を貰おうと並んだ。

 私は鞄から飴の入った袋を出し、


「一人一つずつですからね。」


 そう言って子供達に飴を渡していった。

 子供達が飴を舐める様子を観察する事約10分……。


「なんか元気になってきたんたけど!」

「俺も俺も!今日はずっと遊んでられるね!」

「私も今日は体調良いのかも。」


 疲れが無いかのように子供達は元気に走り回る。

 しかし、一人の女の子が、


 パタン……。


「どうした?」

「こいつが急に倒れたんだ!」

「どうしよう?」


 わーわーわーわー。

 子供達が慌てている姿を見ながらカーライルは、


「ふむ、10人中1人が倒れましたか。これくらいの確率ならば今回の薬は成功ですね。」


 そう、子供達にあげた飴にはある薬を入れてあった。

 ある薬とは、

 アンノウン特産品の一つ、ビーストという薬物です。

 ヘブン程ではありませんが、この薬物を使用すると凶暴になり暴れたくなる衝動に駆られる事からその名が付いたそうですね。

 私はビーストを薄めて使用すると、凶暴性が抑えられつつパワーアップ出来るのではないかと考え、今回の実験を思い付きました。

 成果は上々ですね。

 ふふっ。全く、今日は良い日ですねぇ〜。

 更に機嫌が良くなり、もう子供達に用は無いので公園を後にした。




 アジトに戻ろうと歩いていると、大勢の人が私を囲み、逃がさない様にしてきた。

 一人の男が、


「カーライルだな。」


 そう言ってきたので、


「そうですが、貴方は誰ですか?」

「俺達は賞金首ハンターだよ。あんたの首を貰いに来た。」

「ふぅ〜。」

「流石のあんたもこの人数に焦っている様だな。お前等行くぞ!」


 わあぁぁぁぁ!

 と、男達が突っ込んで来る!

 先頭にいた男とカーライルが接近し、


「おらぁ!」


 っと剣を振り下ろしてきた。

 それを避けるとそのまま通り過ぎた。

 男が振り向くと、


「あなたまだ気付いてないんですか?もう死んでますよ?」


 ボトボトボトボト……。

 急に男の身体がバラバラになっていった。

 つまらない。

 そう思い、怯んでいる男達の方へ向かって行った。


 約2分後……。

 周囲には血の海が出来ており、全員がバラバラになって原型を留めていなかった。


「もう少し自分の実力を知って挑めば良かったのに。」


 バラバラになった肉塊を見てカーライルは不機嫌そうにそう呟いた。




 綺麗になったアジトに戻ると部下達が、


「「「おかえりなさいボス!」」」


 直立不動になり一斉にそう言った。

 私は答える事も無く、そのまま自室に向かった。

 自室に戻り椅子に座ると、今日1日の出来事を思い出した。

 最後の邪魔が無ければ最高の1日だったのに。

 そう思いため息をつく。

 何か面白い事はないかと考え、ふと思い付いた。

 机の上にある電話を取り、ある場所に連絡をする。


 トゥルルル。トゥルルル。


「もしもし、憲兵ですか?今日の夜に貴族街の方に賊が侵入すると思いますよ。え?私の名前?ふふっ。私の名前なんてどうでもいいじゃないですか。信じる信じないはおまかせしますね。では。」


 カチャリ……。

 電話を切るとあの二人を思い出し、ふふっと笑った。

 さて、色んな経験をしてもっと実力を高めてくださいね。

 オリヴィアさん……ロイドさん。

 




本日もありがとうございました。


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