雲が別れたから
見渡す街中で 君と二人
どうして人は風を音にする
そんなたわいもない疑問
ある人は言った
「懐かしいから」と
ある人は言った
「愛おしいから」と
私と君とでお話をしよう
おや 紐で干された洗濯物たちが踊り出した
前髪が風に揺られているよ
見えない妖精でもいるのかな
君は聴こえるかい
風の声が
私には 雲を分かつ
女の声に聴こえるよ
そうかそうか
君にはそう聴こえたんだね
どうして人は風を音にする
答えは 心の奥にあるんだろう
君とのお話は ここでおしまいにしよう
雲が別れたから
ほら 呼んでいるよ
君の大切な人が
光に照らされて 手を振っている
もしこの詩を最後まで読んでくれたなら、今日から風の音に耳を傾けてみてください。自然は等しく平等に与えられたものであるのに、感じ方はそれぞれです。
あなたにはどんな風に聴こえますか?
風の音が。